台湾の河川の一覧(たいわんのかせんのいちらん)は、台湾(中華民国)を流れる河川の一覧である。
台湾本島の分水嶺(中央山脈及び雪山山脈)は、島の東寄りにある。そのため、台湾本島の東側の川は短く、西側の川は長い。また、台湾の南部では夏季と冬季の降水量が異なり、南部では雨量の少ない冬季に川の流量が減って涸れ川となり、航行不能になることがある。
台湾の河川は一般的に、河川延長の短さに対して勾配が大きく、概して急流である。例えば台湾最長河川の濁水渓は、延長186kmに対して河床勾配が1/46まで達する[1]。山地から流入する水量が膨大で、流域面積が3,000km2に及ぶため、常時毎秒1万m3を超える流量をもつ。これが大量の土砂を含むことから、濁水渓と名付けられたとされる。河岸段丘、谷中谷、穿入蛇行、扇状地といった回春地形が顕著にみられる。
台湾の河川は中華民国経済部水利署によって、管理者別に「中央管河川」「跨省市河川」「県市管河川」として分類されている。中央管河川は24水系、跨省市河川は2水系(淡水河[2]、磺渓)、県市管河川は92水系(うち2水系は他水系の支流)、計116水系[3]とされている。ただし地図上の表記と名称に食い違いがあるものや、排水路として分類されるものがあり、更に地図上に名称や河川そのものが表記されていない場合があるため、正確な統計は困難である。
台湾全土の独立水系と比較的長い支流を、県市別に記載する。記載順は宜蘭県と花蓮県の県境を起点に、河口位置による反時計回りとし、河口両岸の行政区を付記する[4]。
中央管河川および跨省市河川を太字で表記する。