君がやってくれた方がいいのに

パニック!アット・ザ・ディスコ > 作品リスト > 君がやってくれた方がいいのに
「君がやってくれた方がいいのに」
パニック!アット・ザ・ディスコシングル
初出アルバム『フィーバーは止まらない
リリース
ジャンル
時間
レーベル
作詞 ライアン・ロス
作曲
プロデュース マット・スクワイア
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
パニック!アット・ザ・ディスコ シングル 年表
  • 君がやってくれた方がいいのに
  • (2006年)
フィーバーは止まらない 収録曲
幕間
(8)
君がやってくれた方がいいのに
(9)
アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング
(10)
ミュージックビデオ
「But It's Better If You Do」 - YouTube
テンプレートを表示

君がやってくれた方がいいのに」(きみがやってくれたほうがいいのに、原題: But It's Better If You Do)は、アメリカ合衆国のポップ・ロック・バンドであるパニック!アット・ザ・ディスコの楽曲。2005年9月27日にフュエルド・バイ・ラーメンおよびディケイダンス・レコードから発売されたデビュー・スタジオ・アルバム『フィーバーは止まらない』に収録された[4]。本作はアルバムからの第3弾シングルにあたり[5]、2006年3月1日にイギリスでCDシングルとして[6]、アメリカで5月16日に配信シングルとして発売された[7]

アメリカのBillboard Hot 100にはチャートインしていないが、イギリスの全英シングルチャートでは最高位10位、オーストラリアのARIAチャートでは最高位15位を記録した。

タイトルと歌詞

[編集]

楽曲のタイトルは、2004年に公開された映画『クローサー』におけるアリス(ナタリー・ポートマン)のセリフ "Lying is the most fun a girl can have without taking her clothes off... but it's better if you do" からの引用[8][2][注 1]。バンドのマネージャーであるスコット・アーデルベルクによれば、仮タイトルは「Cabaret[9]

作詞を手がけたライアン・ロスは、「ストリップ劇場にいるけど、本当はそこにいるのは好きじゃないという曲さ。だからある種の複雑な内的モノローグみたいな曲にしたかった。でも完全にフィクションというわけじゃないんだ。この曲は彼女と破局したときの状況に基づいている。実を言うと僕はストリップ劇場が好きじゃないんだ。なんか異常だと思うんだよ」と語っている[10]。また、ロスは楽曲の発売後にストリップ劇場のアンセムとなったことについて「曲を書いたときは、ストリップ劇場で使われることなんて考えたことがなかった。でも普段そこで使われている曲からはある程度違ってくるかもしれないね。確実にシュールな体験になるだろうよ。ただテンポが速すぎるように思う。だからたぶん誰かがチョップド&スクリュード版とか何か作らなきゃいけないだろうね」と語っている[10]

ミュージック・ビデオ

[編集]

「君がやってくれた方がいいのに」のミュージック・ビデオは、カップルが口論するシーンから始まる。女は非合法のストリップ劇場で毎日シンガーとして歌っている男(ユーリー)を心配していた。男は女にストリップ劇場には行かないと告げるが、家を出て行ってしまう。場面が変わると曲が始まり、ストリップ劇場に着いたユーリーは他のバンドメンバーやショーガールを率いて歌い始める。

しばらくしてユーリーは1人のショーガールに魅入られ、2人は劇場の個室に入っていった。部屋の中で2人は接吻を始め、その最中でユーリーは仮面を外す。ショーガールも同じく仮面を外すが、ショーガールの正体はユーリーの彼女だった。彼女はユーリーを平手打ちして立ち去る。しかし、同じタイミングで劇場に警察が突入し、彼女は逮捕される。その様子を見たユーリーは警官の1人と取っ組み合いになるが、彼女と同じように逮捕されてしまう。パトロールカーに乗せられた2人は、互いに薄ら笑いを浮かべる。映像は冒頭と同じく白黒映像になり、フェードアウトして終わる。

ビデオの監督は前作「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング」と同じくシェーン・ドレイクが務めた[10][11]

シングル収録曲

[編集]
CD / デジタル・ダウンロード(イギリス、2006年5月)
  1. But It's Better If You Do
  2. I Write Sins Not Tragedies (91X Acoustic Session)
7インチシングル(イギリス、2006年5月)
7インチ・カラー・ヴァイナル(イギリス、2006年5月)
  • A. But It's Better If You Do
  • B. I Write Sins Not Tragedies (iTunes Session)
CD(オーストラリア、2006年10月)
  1. But It's Better If You Do
  2. I Write Sins Not Tragedies (91X Acoustic Session)
  3. Lying Is the Most Fun a Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off (Live in Denver)

クレジット

[編集]

※特記を除き、出典は『フィーバーは止まらない』のブックレット[12]

パニック!アット・ザ・ディスコ
外部ミュージシャン
制作

チャート成績

[編集]
週間チャート
チャート (2006年) 最高位
オーストラリア (ARIA)[14] 15
オランダ (Single Top 100)[15] 89
ニュージーランド (RMNZ)[16] 10
UK シングルス (OCC)[17] 23
UK ロック・アンド・メタル (OCC)[18] 1
US Bubbling Under Hot 100 (Billboard)[19] 4
US Digital Song Sales (Billboard)[20] 74
US Pop 100 (Billboard)[21] 81

認定

[編集]
国/地域 認定 認定/売上数
アメリカ合衆国 (RIAA)[7] Platinum 1,000,000double-dagger

double-dagger 認定のみに基づく売上数と再生回数

発売日一覧

[編集]
国/地域 発売日 規格 レーベル
イギリス 2006年5月1日 CD [6]
アメリカ合衆国 2006年5月16日 デジタル・ダウンロード [7]
オーストラリア 2006年10月2日 CD [22]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 本作と同じく『フィーバーは止まらない』からシングル・カットされた「嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法」もこのセリフからの引用[8]
  2. ^ アルバムのブックレットに掲載されているクレジットでは、ベーシストとしてブレント・ウィルソンの名が表記されているが、スミスはウィルソンがレコーディングに不参加であったことと、ユーリーが代わりに演奏したことを明かしている[13]

出典

[編集]
  1. ^ Marwood, Ben (3 May 2006). "Single Review: Panic! At the Disco - But It's Better If You Do". Drowned In Sound. 2024年3月1日閲覧
  2. ^ a b "パニック!アット・ザ・ディスコ / フィーバーは止まらない [限定]". CDJournal. シーディージャーナル. 2024年3月1日閲覧
  3. ^ "ACE Repertory: BUT IT S BETTER IF YOU DO". ASCAP. 2024年3月1日閲覧
  4. ^ Bazley, John (27 September 2015). "Brendon Urie reflects on tenth anniversary of Panic! At The Disco's 'A Fever You Can't Sweat Out'". Alternative Press. 2024年3月1日閲覧
  5. ^ Reyes, Hugo (27 September 2020). "Anniversary: Panic At The Disco's! A Fever You Can't Sweat Out Turns 15". New Noise Magazine. 2024年3月1日閲覧
  6. ^ a b “New Releases: Singles”. Music Week: 27. (April 29, 2006). 
  7. ^ a b c "American single certifications – Panic! At The Disco – But It's Better If You Do". Recording Industry Association of America. 2024年3月1日閲覧
  8. ^ a b Whitney, Erin (20 November 2014). "7 Iconic Mike Nichols Movie Scenes To Revisit". HuffPost Entertainment. 2024年3月1日閲覧
  9. ^ Shoemaker, Whitney (5 August 2019). "Panic! At The Disco track "I Write Sins" originally had a different title". Alternative Press. 2024年3月1日閲覧
  10. ^ a b c Montgomery, James (19 April 2006). "Panic! At The Disco May Have Written Next Stripper Anthem". MTV News. Viacom International. 2022年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧
  11. ^ Ducker, Eric (18 July 2022). "The Rules to Making Perfect Emo Music Video, According to Shane Drake". The Ringer. Spotify. 2024年3月3日閲覧
  12. ^ A Fever You Can't Sweat Out (CD booklet). Panic! At The Disco. Fueled By Ramen / Decaydance. 2005.
  13. ^ Montgomery, James (12 June 2006). "Panic! At The Disco Split Gets Nasty: Band Alleges Wilson Did Not Play On LP". MTV News. Viacom International. 2022年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧
  14. ^ "Australian-charts.com – Panic! At The Disco – But It's Better If You Do". ARIA Top 50 Singles. 2024年3月4日閲覧。
  15. ^ "Dutchcharts.nl – Panic! At The Disco – But It's Better If You Do" (in Dutch). Single Top 100. 2024年3月4日閲覧。
  16. ^ "Official Top 40 Singles". Recorded Music NZ. 2024年3月25日閲覧
  17. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2024年3月4日閲覧。
  18. ^ "Official Rock & Metal Singles Chart Top 40". Official Charts Company. 2024年3月4日閲覧。
  19. ^ "Panic! At The Disco Chart History (Bubbling Under Hot 100)". Billboard. 2024年3月4日閲覧
  20. ^ "Panic! At The Disco Chart History (Digital Song Sales)". Billboard. 2024年3月4日閲覧
  21. ^ “Pop 100”. Billboard (Nielsen Business Media) 118 (38): 82. (Septempber 12, 2006). ISSN 0006-2510. 
  22. ^ "The ARIA Report: New Releases Singles – Week Commencing 2nd October 2006" (PDF). ARIA. 2 October 2006. p. 29. 2006年9月19日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2024年3月1日閲覧

外部リンク

[編集]