目録学 |
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『四庫全書総目提要』(しこぜんしょ そうもく ていよう、満洲語:ᡥᡝᠰᡝᡞ
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ᡤᠠᠵᡞᡥᠠᠩᡤᡝ、転写:hesei toktobuha duin namun i yooni bithei oyonggo be tugiyeme gajihangge)は、中国最大の解題目録である。清朝の乾隆帝の奉勅撰、全200巻。1782年(乾隆47年)成立。「四庫提要」「四庫全書総目」ともいう。
『四庫全書』の編纂の過程で作成された、経・史・子・集の四部分類に区分した各文献の提要(解題)をまとめたもの。四部を45類(経部10類・史部16類・子部14類・集部5類)、67子目に編制している。『四庫全書』に収録された文献、および未収録の文献(「存目」書)もあわせて、合計10,254種、172,860巻の、春秋戦国時代より清朝初期に至る文献が収録されている。
四庫全書の各収録書の巻頭にも、本書に収録される提要が附されているが、本書の文章との間には異同がある場合も見られる。
また、本書の四部分類法は、歴代の分類法を集大成したものであり、その後の蔵書目録の模範的な分類基準となった。この点で、本書の成立は、中国の書誌学上の画期的な出来事とされている。
『四庫全書総目提要』は『四庫全書』自身と同様、もとは手書きであった。のちに乾隆60年(1795年)に浙江で刊行された(浙本)。ほかに武英殿で出版されたもの(殿本)や浙本をもとに広東で刊行された本(粤本)がある。