国民大学校(クンミンだいがっこう、英称: Kookmin University)は、ソウル特別市城北区貞陵路77に本部を置く大韓民国の私立大学である。1946年に設置された。大学の略称はKMU。
国民大学校 | |
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北岳館 | |
大学設置/創立 | 1946年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人国民学院 |
本部所在地 | ソウル特別市城北区貞陵路77 |
キャンパス |
貞陵キャンパス ソウル特別市城北区貞陵路77 |
学部 |
世界人文地域大学 社会科学大学 法科大学 経済商業大学 経営大学 創造工学大学 自動車工学大学 コンピューター科学大学 科学技術大学 設計大学 芸術大学 建築大学 体育大学 教養大学 |
ウェブサイト | 国民大学校公式サイト |
光復直後の1946年9月に申翼熙、金九、金奎植、趙素昻など大韓民国臨時政府の要人たちが中心となり、新しい国を作るための人材を養成することを目的に国民大学館として開校した。開校当初は輔仁産業学校の校舎を借りて夜間に授業を実施、ソウル市鍾路区昌成洞に校舎を建設中だったが、朝鮮戦争の勃発で1950年12月に釜山へ疎開した。1953年9月に昌成洞校舎に戻ったものの財政難に陥り、1959年10月雙龍財閥の創業者である金成坤(キム・ソンゴン、김성곤)が経営を引き継いだ。1962年に国民女子初等大学を開校(1968年廃止)し、1969年併設していた国民農民学校を国民産業学校に改名。1971年にキャンパスをソウル市城北区貞陵洞に移転、1972年国民産業学校廃止などを経て、1981年3月に総合大学に昇格した。
1946年12月の開校とともに国民大学図書課として発足、1971年に貞陵洞の現キャンパスへ移転した際に図書館へ昇格した。現在の建物は雙龍財閥の創業者で元理事長だった金成坤の雅号を取って、省谷(ソンゴク)図書館と命名され1993年3月に開館した。分館として法学図書館・デザイン図書館が設置されている。蔵書量は、分館を含んで約1,013,586冊(2010年)となっている。
元はソウル市中区長橋洞にあった李朝末期の武官で参政大臣、更に大韓帝国の初代内閣総理大臣だった韓圭卨の邸宅。1892年頃に完成したものの、1980年に長橋洞一帯の再開発から撤去される寸前に金成坤夫人・美熙の尽力から現在の国民大学校の敷地内に移築保存された。ソウル市民俗資料 第7号に指定され、茶道などの授業や公演などが行われている。
小沢一郎民主党幹事長が、2009年12月12日に「新たな日韓関係と、その役割を担うリーダーの育成」と題して2時間にわたって講演している。講演には学生や教員、日韓両国の報道関係者約300人が出席。小沢は講演で、「専攻の経済学より歴史学に興味があった」と言及。更に日本の植民地支配に触れ、「日本国民として謝罪しなければならない歴史的事実だ」とした上で、「そのことのみを言い続けていたのでは両国の将来に良いことがない。両国の長い歴史を振り返ると、支配―被支配の概念でとらえられる関係ではない。日本人も韓国の皆さんもそのことに思いを致さなければならない」と訴えた。また、小沢は講演で「天皇陛下も '桓武天皇の生母は百済の王女だった' と認めている」と発言した[2]。定住外国人の地方参政権問題については、(学生からの質問に答えて)「政府提案できちんと出すべきだと思う。鳩山内閣も同じように考えているので、来年の通常国会では現実になるのではないか。この問題は日本側が積極的に取り組むべき問題だ」と回答している。この講演は韓国の大学で日本の政治家が講義する初めての講演だった[3]。