一般国道 | |
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国道138号 | |
地図 | |
総延長 | 73.1 km[注釈 1] |
実延長 | 65.9 km[注釈 1] |
現道 | 65.9 km[注釈 1] |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 山梨県富士吉田市 上宿交差点(北緯35度28分30.24秒 東経138度47分30.73秒 / 北緯35.4750667度 東経138.7918694度) |
主な 経由都市 |
静岡県御殿場市 |
終点 | 神奈川県小田原市 小田原市民会館前交差点(北緯35度15分2.12秒 東経139度9分33.63秒 / 北緯35.2505889度 東経139.1593417度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道137号 国道139号 国道300号 国道413号 国道469号 国道246号 国道1号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道138号(こくどう138ごう)は、山梨県富士吉田市から静岡県御殿場市を経由して、神奈川県小田原市に至る一般国道である。
山梨県の南東部で位置する富士吉田市の中心市街から、富士山の東部山麓の山中湖や箱根を経由しての神奈川県小田原市街地に至る一般国道の路線である。主な通過地は、山梨県南都留郡山中湖村、静岡県御殿場市、神奈川県足柄下郡箱根町で、富士吉田 - 山中湖間は「旧鎌倉往還」、山中湖 - 御殿場 - 箱根間は「箱根裏街道」とよばれる道で、籠坂峠・乙女峠といった山岳地も通過する。足柄下郡箱根町宮ノ下から終点の小田原市民会館前までの区間は、国道1号(東海道)と道路を重複する。御殿場市内に旧道に並行するバイパス道路として開通し、現在は現道になっている御殿場バイパスがある。歴史的には、1953年(昭和28年)に最初の国道指定を受けて二級国道138号富士吉田小田原線となり、1965年(昭和40年)に道路法改正に伴い一般国道138号になった。
起点の上宿交差点は国道137号・国道139号と接続し、御殿場で国道246号裾野バイパスと連絡、終点側は新・旧の国道1号と結ばれる。途中の御殿場バイパスでは高速自動車国道である新東名高速道路と新御殿場ICで、同じく高速自動車国道である東名高速道路と御殿場ICで接続しており、中央自動車道と新東名高速道路・東名高速道路を連絡する重要な自動車専用道路路線である他、主要幹線国道とも連絡を担う重要な幹線道路になっている。富士山の眺望もよく、沿線に山中湖、箱根温泉などの観光地や大型ショッピングセンターが点在し、観光シーズンなどには道路が渋滞するほど混雑するときがある。
山中湖畔では国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所により国道138号 山中湖自転車歩行者道整備事業として自転車歩行車道の整備が進められており、山梨県道715号富士吉田山中湖自転車道線とあわせて山中湖を一周する「山中湖サイクリングロード」を形成する[1]。
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
富士山が見える区間が多い。富士吉田市上宿交差点より、富士山の裾野からスタートして高原を進む。しばらく行くと富士五湖の一つである山中湖が見える。籠坂峠を上りきると、静岡県駿東郡小山町の須走の集落に出る。周辺には、東富士五湖道路須走IC、富士山須走口や自衛隊富士学校がある。
須走から自動車専用道路の須走道路となり、御殿場市に入り、水土野インターチェンジから御殿場バイパスとなる。ぐみ沢で旧国道138号(静岡県道401号・神奈川県道736号御殿場箱根線)の分岐があり、しばらく進むと国道246号との立体交差をくぐり、バイパスを進むと東名高速道路御殿場ICがある。旧国道とは深沢西交差点でいったん合流したあと、深沢東交差点で再び分岐する。
県境の乙女峠をトンネルで抜ける乙女道路が有料道路であった頃は、長尾峠(現在の静岡県道401号・神奈川県道736号御殿場箱根線)も国道138号だった。富士山の眺望のいい乙女峠を抜けると神奈川県足柄下郡箱根町に入る。山道を走り宮ノ下交差点で国道1号と合流して、小田原市の小田原城付近で終点となる。
週末や、夏の観光シーズンを中心に、富士吉田市の市街地、山中湖周辺、東富士五湖道路須走IC - 東名高速道路御殿場ICなどで、信号が多いこともあり、著しい渋滞が発生する。特に、並行する道路がない須走IC - ぐみ沢上交差点の間は激しい渋滞となるため、御殿場バイパスの延伸・須走道路の建設が進められた。また、御殿場プレミアム・アウトレットへ出入りする車で、付近が激しく混雑することもある。しかし、2014年6月28日の圏央道の相模原愛川ICから高尾山ICまでの区間の開通によって今まで東富士五湖道路を利用していた運転手も圏央道経由に変更したため渋滞も大幅に緩和された。