一般国道 | |
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国道156号 | |
地図 | |
総延長 | 215.4 km |
実延長 | 212.6 km |
現道 | 210.2 km |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 岐阜県岐阜市 茜部本郷交差点(北緯35度23分17.8秒 東経136度45分16.5秒 / 北緯35.388278度 東経136.754583度) |
主な 経由都市 |
岐阜県関市、郡上市、大野郡白川村 富山県砺波市 |
終点 | 富山県高岡市 四屋交差点(北緯36度45分38.61秒 東経137度0分10.32秒 / 北緯36.7607250度 東経137.0028667度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道21号 国道22号 国道248号 国道256号 国道158号 国道304号 国道8号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道156号(こくどう156ごう)は、岐阜県岐阜市から郡上市、大野郡白川村を経由し、富山県高岡市に至る一般国道である。
岐阜県岐阜市の茜部本郷交差点を起点にして富山県高岡市四屋交差点(国道8号交点)を終点とする東海地方から富山県呉西地方まで南北につなぐ延長約215 kmの一般国道の路線で、主な通過地は、岐阜県関市、美濃市、郡上市、高山市、大野郡白川村、富山県南砺市、砺波市である。起点・岐阜市から羽島郡岐南町までの2.8 km区間は、国道21号岐大バイパスとの重用区間である。
岐阜県・富山県にまたがる山間部は、庄川の谷の斜面を削って道を付けた区間で、かつては道幅が狭く大変危険ないわゆる「酷道」だったため、路線番号にかけて「イチコロ」と揶揄された[1][2]。現在は、トンネルや橋梁などによってバイパス整備が進み、清流やダム湖を望む快適路となっている[1]。一般的に、岐阜県の御母衣湖から富山県砺波市までの区間を指して、別名「飛越峡合掌ライン」とも呼ばれている[1][2]。
ほぼ全線にかけて東海北陸自動車道が並走しているが、荘川から白川郷の30 km区間は中部縦貫道・松本方面との接続を考慮し東側の飛驒清見へと迂回している[3]。
一般国道の路線を指定する政令[4][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
1930年代、岐阜県や富山県では東海北陸連絡国道の指定運動が行われていたが、大東亜戦争で国道昇格は実現しなかった。
戦後、1952年(昭和27年)12月5日の道路法(昭和27年法律第180号)制定施行に基づき、前日施行された一級国道40路線の指定に引き続き、翌年に二級国道の初回指定144路線が指定公布される。
東海地方と富山県呉東を結ぶ二級国道155号名古屋富山線(現・一般国道41号)、東海地方と富山県呉西を結ぶ二級国道156号岐阜高岡線が指定公布され、両沿線とも1930年代から悲願だった国道昇格の実現を果たした[7]。
1953年(昭和28年)5月18日の二級国道156号岐阜高岡線の指定施行当初は、岐阜市から岐阜県郡上郡白鳥町[注釈 2]まで二級国道157号金沢岐阜線(後の一般国道157号)と区間を重用する指定がされていた[8]。
1965年(昭和40年)4月1日の道路法改正(昭和39年7月9日法律第163号公布)に伴い、一級国道と二級国道が廃止統合されたことにより一般国道に変わり、在来の路線名はなくなって一般国道156号が正式な路線名となる。
1970年(昭和45年)4月1日に一般国道304号が制定され、五箇山から金沢市方面への国道ルートが完成。
1975年(昭和50年)4月1日に一般国道157号の経路変更により[9]、一般国道157号とは起点の岐阜市でのみ接続するようになった。
岐阜・富山県の庄川峡の区間は、庄川の深い渓谷沿いに走る山道で、雪崩や落石が多発する道幅も狭い危険な国道だったため「イチコロ」「イチコロ線」と揶揄され恐れられた[10][11][12]。そのような狭い道路はバイパスを含めた道路改良によって整備され[2]、見違えるほどの快走路となり、随所に残された旧道は、危険な道路として恐れられた当時の名残を見ることが出来る[12]。
岐阜・富山間の山岳部の庄川沿いに続く道路は、清流を望む快走路となっている[10][11]。高山市荘川町岩瀬から大野郡白川村牧の御母衣湖にかけてはトンネルの幅が狭く、大型車同士のすれ違いが困難となっている。
現在、当国道の御母衣湖周辺区間において数本のトンネル建設を含めた福島バイパスの計画があり、2010年に福島第3トンネルが供用された。白川村岩瀬付近で庄川を挟んだ対岸に目を向けるときれいに積み上げられた山が見えるが、これは東海北陸自動車道の飛驒トンネル掘削時に排出された残土である。
郡上市高鷲町ひるがの高原付近で中央分水嶺を横切る。本路線が通過する岐阜県と富山県の県境は蛇行している庄川に設定されており、トンネルと橋で直線状に貫いているため、県境を7回連続でまたいでおり、一種の名所となっている[26]。庄川に沿うルートは、カーブ区間が多いが、四季折々に山峡の美しい自然を見ることができる[10][11]。
岐阜県白川村の白川郷から富山県南砺市の五箇山にかけて、世界遺産に登録された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の昔ながらの合掌造り集落がみられる[1]。またこの区間にある合掌橋や飛越橋、楮橋などの7箇所の橋は総称して飛越七橋と呼称され[10][27]、橋ごとに欄干が7色に塗り分けられている[26]。五箇山の北側では、山峡の豊かな自然と庄川およびダム湖が織りなす絶景のワインディングロードとしても知られている[1]。
交差する道路 | 交差する場所 | 備考 | |||
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国道21号 国道157号(※重複=国道248号) 岐阜県道183号正木岐阜線 |
岐阜県 | 岐阜市 | 茜部本郷 | ここから岐南インター交差点まで国道21号・国道22号と重複 | |
岐阜県道14号岐阜稲沢線 | 下川手IC | ||||
岐阜県道177号下印食笠松線 | 羽島郡 | 岐南町 | 徳田IC | ||
国道21号・国道22号 | 岐南インター | ||||
岐阜県道77号岐阜環状線 | 上印食 | ||||
岐阜県道181号岐阜那加線 | 岐阜市 | 長森細畑 | |||
岐阜県道152号岐阜各務原線 | 入舟町5丁目 | ||||
国道248号・岐阜県道92号岐阜巣南大野線 | 北一色1丁目 | ここから山田交差点まで国道248号と重複 | |||
岐阜県道77号岐阜環状線 | (日野南1丁目) | ||||
岐阜県道92号岐阜巣南大野線 | 日野南6丁目 | ||||
岐阜県道93号川島三輪線 | 岩田 | ここから芥見大船交差点まで岐阜県道93号と重複 | |||
岐阜県道93号川島三輪線 | 芥見大船 | ||||
国道248号 | 関市 | 山田 | |||
岐阜県道287号上白金真砂線 | 上白金 | ||||
岐阜県道79号関本巣線 | 小屋名 | ||||
国道418号 | 小瀬6番町 | ||||
岐阜県道281号関美濃線 | 下有知追分 | ここから松森交差点まで岐阜県道281号と重複 | |||
岐阜県道94号岐阜美濃線 岐阜県道343号富加美濃線 |
美濃市 | 下松森 | |||
岐阜県道281号関美濃線 | 松森 | ||||
岐阜県道80号美濃川辺線 | 泉町 | ||||
岐阜県道81号美濃洞戸線 | 曽代 | ||||
岐阜県道324号白山美濃線 | 新部 | ||||
岐阜県道291号御手洗立花線 | (立花) | ||||
岐阜県道288号下河和美濃洲原停車場線 | 須原 | ||||
岐阜県道61号大和美並線 | 郡上市 | 下田北 | |||
岐阜県道324号白山美濃線 | (美並町白山) | ||||
岐阜県道315号白山内ヶ谷線 | (美並町白山) | ||||
東海北陸自動車道 美並インターチェンジ | 美並IC口 | ||||
岐阜県道329号美並和良明宝線 | 羽佐古 | ||||
国道256号 | 相生 | ここから城南交差点まで国道256号と重複 | |||
岐阜県道328号安久田吉野線 | (八幡町吉野) | ||||
国道256号 | 城南 | ||||
東海北陸自動車道 郡上八幡インターチェンジ | 八幡IC口 | ||||
岐阜県道319号寒水八幡線 | 五町 | ||||
岐阜県道61号大和美並線 岐阜県道318号寒水徳永線 |
徳永 | ||||
岐阜県道317号剣大間見白鳥線 | 下剣南 | ||||
岐阜県道82号白鳥明宝線 | (白鳥町為真) | ||||
国道158号 | 向小駄良南 | ここから牧戸交差点まで国道158号と重複 | |||
岐阜県道317号剣大間見白鳥線 | 向小駄良 | ||||
岐阜県道314号石徹白前谷線 | (白鳥町歩岐島) | ||||
岐阜県道316号鮎立恩地線 | (高鷲町鮎立) | ||||
岐阜県道452号惣則高鷲線 | 正ヶ洞 | ||||
岐阜県道45号高鷲インター線 | 穴洞橋 | ||||
岐阜県道321号ひるがの高原線 | (高鷲町ひるがの) | ||||
国道158号 | 高山市 | 牧戸 | |||
岐阜県道451号白山公園線 | 大野郡 | 白川村 | (御母衣) | ||
国道360号 | (荻町) | ||||
白山白川郷ホワイトロード | 鳩谷 | 村道を介しての間接接続 | |||
東海北陸自動車道 白川郷インターチェンジ | 白川郷IC口 | 交差点から料金所までの取付道路も国道156号 | |||
富山県道54号福光上平線 | 富山県 | 南砺市 | 西赤尾 | ||
東海北陸自動車道 五箇山インターチェンジ | 五箇山インター | ||||
国道304号 | 下梨 | ||||
国道471号 | 砺波市 | 小牧 | ここから金屋交差点まで国道471号と重複 | ||
国道471号 | 金屋 | ||||
富山県道371号本町高木出線 | 示野 | ||||
富山県道11号新湊庄川線 | (庄川町示野) | ||||
富山県道143号小森谷庄川線 | 天正 | ||||
富山県道371号本町高木出線 | 五鹿屋 | ここから五郎丸北交差点まで富山県道371号と重複 | |||
富山県道25号砺波細入線 | 五郎丸 | ||||
富山県道371号本町高木出線 | 五郎丸北 | ||||
国道359号 | 太郎丸 | ここから花園町交差点まで国道359号と重複 | |||
富山県道16号砺波小矢部線 | 豊町 | ||||
富山県道17号砺波庄川線 | 山王町 | ||||
国道359号 | 花園町 | ||||
富山県道20号砺波福光線 | 栄町 | ||||
富山県道72号坪野小矢部線 | 油田 | ||||
富山県道353号西部金屋戸出線 | 高岡市 | 戸出町4丁目 | |||
富山県道9号富山戸出小矢部線 | 戸出狼 | ||||
富山県道252号戸出高岡線 富山県道253号戸出停車場線 |
伊勢領 | ||||
富山県道57号高岡環状線 | 佐野 | ||||
富山県道40号高岡庄川線(※重複=富山県道247号中川南町線) | 南町 | ||||
富山県道254号立野鴨島線 | 鴨島 | ||||
富山県道23号高岡停車場線 富山県道64号高岡氷見線 |
片原町 | ||||
富山県道24号伏木港線 富山県道44号富山高岡線 |
広小路 | ||||
国道8号 | 四屋 |
※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名・インターチェンジ名で表示。