一般国道 | |
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国道157号 | |
地図 | |
総延長 | 199.2 km |
実延長 | 197.8 km |
現道 | 197.3 km |
制定年 | 1953年(昭和28年)指定(1975年(昭和50年)変更) |
起点 | 石川県金沢市 武蔵交差点(北緯36度34分19.72秒 東経136度39分21.32秒 / 北緯36.5721444度 東経136.6559222度) |
主な 経由都市 |
石川県白山市 福井県大野市 岐阜県本巣郡北方町 |
終点 | 岐阜県岐阜市 茜部本郷交差点(北緯35度23分17.8秒 東経136度45分16.5秒 / 北緯35.388278度 東経136.754583度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道159号 国道8号 E67 中部縦貫自動車道 国道158号 国道303号 国道248号 国道256号 国道21号 |
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国道157号(こくどう157ごう)は、石川県金沢市から福井県大野市を経由して、岐阜県岐阜市に至る一般国道である。
石川県金沢市から岐阜県岐阜市までの県庁所在地同士を結ぶ一般国道の路線で、白山山地の西麓に沿って石川県南部、福井県東部の大野盆地、岐阜県西部を南北に通過して、北陸経済圏と東海経済圏を最短距離で繋いでいる[1][2]。主な通過地は、石川県野々市市、白山市、福井県勝山市、大野市、岐阜県本巣市である。
福井・岐阜県境の温見峠を越える福井県大野市下若生子(しもわかご)(真名川ダム)から岐阜県本巣市根尾能郷までの区間は冬期閉鎖となり、そのうち大野市熊河(くまのこ)から本巣市根尾能郷までの区間は、乗用車でもすれ違い困難な狭路が続く[2]。特に温見峠を挟んだ山間部はいわゆる「酷道」であり[3][4]、岐阜県側では路上を横断する洗い越しとよばれる数メートル幅の川の流れを渡ることから[2]「川を渡る国道」の代名詞ともなっている[5][注釈 1]。さらに温見峠付近の道路は災害に弱く、通行止めになっていることも多い[5]。
福井・岐阜県内の沿線4市1町(岐阜市、大野市、勝山市、本巣市、北方町)により国道157号整備促進期成同盟会が結成されており[7][1][8]、狭路区間でも道路改良工事が実施されていて、徐々に整備されつつある。
石川県内においては金沢市への幹線道路でもあり、金沢市から白山市までは国土交通省直轄の指定区間となっている。
一般国道の路線を指定する政令[9][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された144路線のひとつである。国道指定当初は、福井県大野市より先の経路が現在とは異なり、大野郡大野町(当時)[注釈 7]から岐阜県郡上郡白鳥町[注釈 8]までは国道158号と、同町から岐阜市までは国道156号とそれぞれ重複する区間であった。1974年(昭和49年)公布の政令により、翌1975年(昭和50年)4月1日に経路が変更されて、大野市から温見峠を越えて岐阜県本巣郡北方町までは主要地方道大野墨俣線を編入、北方町からは国道303号に重複して岐阜市に至る路線となった[12]。
起点・金沢市から福井・岐阜県境の温見峠までの区間は、温見峠付近を除いておおむね改良済みの一般的な国道である[13]。
金沢市街地区間と岐阜市街地区間はともに交通量が非常に多い。福井県内の区間では勝山市と大野市において市街を迂回する4車線区間が用意されているが、両市境部の大渡トンネルから大野バイパス起点にかけての約1.5 kmが2車線のままで交通のボトルネックとなっている。福井県は2022年(令和4年)6月、「道路整備プログラム(2021〜2030)」の更新において、この区間の4車線化を推進する旨を追記した[14]。
一方、温見峠周辺(福井・岐阜県境)の区間は、冬季は雪が多く1年の半分近くが通行止めとなる豪雪地帯で、狭路、落石・崩壊などの危険、ガードレールやカーブミラーの未整備など、道路改良はなかなか進まず整備状態が非常に悪い[2][15]。そのため「国道ではなく酷道」[4]「本州屈指の酷道」[3]「天下の酷道」[16]とも評されている。とりわけ岐阜県本巣市根尾黒津から根尾能郷までの倉見渓谷沿いの区間は、覗き込むと目がくらむほどの断崖上(谷底まで10 mを越える)を走る難路であり[17][4]、酷道愛好家の間では根尾能郷の冬期閉鎖ゲート近くにある「落ちたら死ぬ!!」という印象的な看板で知られていた[5][18][2][19][16][20]。この看板は、1990年代に自動車の崖下転落事故が多発したために設置されたが、看板文面の決定経緯や設置日時などは不明で、2018年(平成30年)に啓発の役目を終えたとして撤去された[4][21]。
温見峠から根尾黒津までの間は急勾配と急カーブが連続する山岳道路で、複数の洗い越し地点が存在する[22][23][16][20][6]。本巣市の道の駅うすずみ桜の里・ねお付近からは終点・岐阜市まで2車線の道路が続く[24]。
2004年(平成16年)には、平成16年7月福井豪雨によって広範囲で土砂崩落や路盤流出など大きな被害を受け[25]、大野市巣原付近では道路が大きく欠損し、復旧および道路改良工事がおこなわれている。また、岐阜県本巣市内においては、2005年(平成17年)11月19日に発生した岩盤崩落の復旧工事のために、本巣市根尾能郷から同市根尾黒津の間が長期間にわたって通行止となっていた[26][27][28]。この間の迂回路として、本巣市根尾大河原から猫峠林道、根尾越波から折越林道、岐阜県道255号根尾谷汲大野線および国道418号を経て同市根尾樽見へ至ることができたが、7年後の2012年(平成24年)10月末に通行止が解除されて大野市街から本巣市街まで通行が可能になった。
雨量規制区間
冬季閉鎖区間