一般国道 | |
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国道279号 | |
地図 | |
総延長 | 172.6 km |
実延長 | 153.5 km |
現道 | 98.5 km |
陸上区間 | 153.6 km |
海上区間 | 津軽海峡) | 19.0 km(
制定年 | 1970年(昭和45年) |
起点 | 北海道函館市 函館駅前交差点(北緯41度46分21.70秒 東経140度43分41.01秒 / 北緯41.7726944度 東経140.7280583度) |
主な 経由都市 |
青森県むつ市 |
終点 | 青森県上北郡野辺地町 松ノ木平交差点(北緯40度50分48.24秒 東経141度7分33.72秒 / 北緯40.8467333度 東経141.1260333度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道5号 国道278号 国道338号 国道4号 |
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国道279号(こくどう279ごう)は、北海道函館市から青森県上北郡野辺地町に至る一般国道である。函館市から青森県下北郡大間町は海上国道区間になっている。別名はまなすライン(青森県内)、海峡通(函館市内)。
本道路は北海道と本州を結ぶ海上国道・3路線[注釈 1]のうちの1つ[1]。海上区間(函館 - 大間間)はフェリー航路で結ばれ、国道338号とも重複する[1][2]。
むつ市 - 上北郡野辺地町間はJR東日本大湊線、また、上北郡野辺地町内では下北半島縦貫道路と並走している。青森県内では下北半島を縦貫するメインルートとなっており、同じ下北半島を走る国道338号にあるような狭路、急なカーブ・アップダウンは少ない。交通量は国道338号三沢 - 平沼間が3.3千台/日、平沼 - むつ市間が1.8千台/日に対し、国道279号(横浜 - むつ市)が5.1千台/日あり、下北半島内の移動は本路線に比重があることが分かる[3]。ただし、当路線は西側に陸奥湾があるため、冬には陸奥湾からの強い西風により猛吹雪になることがある。
本路線のうち、上北郡野辺地町から上北郡横浜町の区間は、国土交通省の日本風景街道『黄花紅(おうかくれない)の東むつ湾ルート』として登録され、道路管理者およびその他組織が「訪れる人を感動させる景観づくりを推進する」としている[4][5]。
一般国道の路線を指定する政令[6][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
かつては田名部街道と呼ばれ、盛岡藩の巡察路、函館へ渡る経路、また恐山の参詣路として利用された。
1871年(明治4年)、当時公事師であった上原和兵衛が、貸金の取り立てのため、東京神田から北海道の函館まで旅行した様子を記した旅行記『陸奥紀行』[8][9]には、「野辺地有戸の出はずれより横浜まで海辺を通り、メノウを拾いながら歩いた」との記述がある。当時は車馬を通す街道と言っても、実際には砂浜の上を歩いていたのであって、実体としての道路は存在しなかったのである。
函館市内は街中を走る路面電車(函館市電)の軌道に沿って道が始まる[2]。十字街交差点-旧・東浜町間は明治18年函館大火の復興時の道路改正で作られた区間である[16]。北海道の函館市と本州側の下北半島北端に位置する大間町を結ぶ津軽海峡の海上区間は、津軽海峡フェリーの航路(函館港 - 大間港)で結ばれる[注釈 4]。函館港のフェリー乗り場は、函館市末広町にある海上区間の端点ではなく、国道227号沿いにある同市港町の津軽海峡フェリー函館ターミナルからになる[2]。
下北半島周辺の道路網は脆弱と指摘されており、2021年(令和3年)8月の大雨による国道279号の通行止めでは4つのルートが迂回路とされたが、いずれも所要時間が2倍以上かかる峠道でそのうち3ルートは冬期閉鎖となるルートである[17]。
北海道
渡島総合振興局
青森県
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