一般国道 | |
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国道299号 | |
地図 | |
総延長 | 204.6 km |
実延長 | 191.5 km |
現道 | 176.9 km |
制定年 | 1970年(昭和45年) |
起点 | 長野県茅野市 新井交差点(北緯35度59分50.50秒 東経138度8分14.48秒 / 北緯35.9973611度 東経138.1373556度) |
主な 経由都市 |
長野県南佐久郡佐久穂町 群馬県多野郡上野村、神流町 埼玉県秩父市、飯能市、狭山市 |
終点 | 埼玉県入間市 河原町交差点(北緯35度50分31.65秒 東経139度23分11.08秒 / 北緯35.8421250度 東経139.3864111度) |
接続する 主な道路 (記法) |
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■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道299号(こくどう299ごう)は、長野県茅野市から群馬県多野郡上野村、埼玉県秩父市を経由し、入間市に至る一般国道である。
長野県東部に位置する茅野市の国道20号から東へ、八ヶ岳の蓼科高原・八千穂高原と長野・埼玉県にまたがる関東山地を越えて、埼玉県中南部に位置する入間市の国道16号とを結ぶ、延長約205 kmの一般国道で、主な通過地は長野県南佐久郡佐久穂町、群馬県多野郡上野村、埼玉県秩父郡小鹿野町、秩父市、飯能市である。
長野県内の一部は、別名メルヘン街道、長野県から埼玉県にかけて武州街道ともいう。八ヶ岳の鞍部は、日本の国道の峠では2番目に高い標高を持つ麦草峠を通り、長野・群馬県境の十石峠では、大雨・冬季閉鎖される狭隘な峠道となる[注釈 1]。
起点がある茅野市では、起点・国道20号交点(新井交差点)から湖東新井交差点までの区間が国道152号との重用区間で、そのうち、あけぼの隧道交差点から御座石神社交差点までは、通称ビーナスラインと呼ばれる観光道路の末端ともなっている。湖東新井交差点の国道152号分岐より実延長区間となる。バイパス道路に、国道463号 所沢入間バイパスと一体的に整備された飯能狭山バイパスがある。
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
起点がある長野県茅野市から麦草峠を越えるメルヘン街道とよばれるルートは高原道路といえる観光道路で、麦草峠(標高2,127 m)は志賀草津道路(国道292号)が無料化されるまでは国道最高地点であった[4]。佐久市の国道141号との重複区間より以東の長野・群馬県境にある十石峠へ向かう道路(武州街道)は狭隘路で、いわゆる「酷道」のひとつにも数えられている[4][5]。佐久側のカーブにはカーブ番号が割り振られた標識が設置されている[5]。この区間は道路幅が狭いにもかかわらず、他の酷道とよばれる国道路線よりも比較的交通量が多く、対向車やオートバイとすれ違う機会が多い[5]。
埼玉県秩父市から飯能市の山岳区間は、高麗川に沿ってワインディングロードが続いており、夜間にはローリング族が出没する。沿道住民からの騒音苦情がたびたび出されており、管轄する埼玉県警察飯能警察署は、2016年(平成28年)に発生した交通事故を契機に、夜間の重点パトロールを実施しており、違法改造車への対応として、国土交通省と合同で排気音測定の自動車検査取り締まりを行っている[6]。それでも2018年には、40km規制区間を129km/hで走行していた自動車がカーブを曲がり切れず、正面衝突を起こして死亡するなど[7]、事故が発生し続けている。2023年7月からは飯能市の吾野トンネル西交差点付近では転回禁止、吾野トンネル東交差点、南天神橋、吾野宿入口交差点の3ヶ所が午後9時から午前3時まで通行止め規制(住民は除外)となる。[8]
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秩父地方で開催されるイベントで、たびたび渋滞が発生する。
長野県茅野市と南佐久郡佐久穂町の境をなす標高2,127 mの麦草峠は、国道で2番目に標高の高い地点である[14][注釈 6]。
八ヶ岳を横断する麦草峠を通る区間は、タイトなコーナーの連続するワインディングロードで人気のあるコースとなっている[16]。蓼科高原や八千穂高原のシラカバやカラマツの林を走り抜けてゆき、秋の紅葉が美しいところで知られる[16]。また、沿道からは南アルプスや浅間山の展望ほか、八ヶ岳の珍しい模様をした縞枯山も見ることができる[16]。
群馬・長野県境の十石峠越えの山間部は急カーブが連続するところで、昔は峠を越えて十石の米を運んでいたというところから、十石峠の名がつけられたといわれている[5]。十石峠には展望台も設置されている[5]。この周辺は見渡す限り森林に囲まれているところで、群馬県側は道路の上まで森の木々の緑に包まれている[5]。