一般国道 | |
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国道408号 | |
地図 | |
総延長 | 124.7 km |
実延長 | 102.1 km |
現道 | 81.8 km |
制定年 | 1982年(昭和57年)指定(1993年(平成5年)延伸) |
起点 | 千葉県成田市 寺台インター交差点(北緯35度47分16.06秒 東経140度19分52.74秒 / 北緯35.7877944度 東経140.3313167度) |
主な 経由都市 |
千葉県成田市、牛久市 茨城県つくば市、下妻市、筑西市 栃木県真岡市、宇都宮市 |
終点 | 栃木県塩谷郡高根沢町 宝積寺交差点(北緯36度36分37.51秒 東経139度58分30.79秒 / 北緯36.6104194度 東経139.9752194度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道51号 国道6号 国道125号 国道50号 国道121号 国道123号 国道4号 |
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国道408号(こくどう408ごう)は、千葉県成田市から栃木県塩谷郡高根沢町に至る一般国道である。
千葉県成田市や茨城県つくば市の国際都市を結ぶ重要な路線となっている。1982年に(昭和57年)に、研究学園都市として整備されることに決定した筑波地区と、国際空港を持つ成田市とを結ぶ路線として国道指定を受けた。
1993年(平成5年)に栃木県宇都宮市方面(終点は塩谷郡高根沢町に入る)への延伸が決定した。真岡市内では、全国的に珍しい時速80 km/h制限のバイパスが開通している[1]。沿線では数字を取って「ヨンマルハチ」などと呼ばれている。
2012年(平成24年)3月14日の正午より真岡市下籠谷の井頭公園南陸橋南 - 同市亀山の亀山和田橋南までのバイパス区間を最高速度規制を時速80 km/hに引き上げた(2012年(平成24年)3月5日栃木県警察交通規制課が発表)。時速80 km/h規制の一般道路(道路交通法上の高速道路以外の道路)は国道119号宇都宮北道路に続き全国2例目で、同所と同様に荒天時は道路状況によって、規制速度を変更できるようになっている。
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
国道408号は元来、成田市からつくば市までであったが、1993年(平成5年)に宇都宮市近郊の高根沢町まで延伸された。その際、栃木県道真岡高根沢線(18 km)は国道に昇格したものの、つくば市から下館市(現・筑西市)を結ぶ茨城県道下館筑波線(現・茨城県道14号筑西つくば線)」(25 km)は国道に昇格せず、そのため地図上では国道408号はつくば市から下館市の間は分断されたかたちとなった[5]。
1994年(平成6年)3月、朝日新聞は当時の建設大臣中村喜四郎の反対により、下館筑波線は国道に昇格しなかったとの建設省関係者の証言を報じた[6][7]。
当時の下館筑波線と真岡高根沢線の沿道にある7自治体および2県は、1987年(昭和62年)より国道昇格に向けた期成同盟を立ち上げ、県も強く建設省に陳情した。しかし1990年(平成2年)に、自民党道路調査会の会長代理に中村喜四郎が就任して以降、雰囲気が変化した[7]。1992年(平成4年)3月の国道昇格の道路審議会が開催された当時、衆議院の旧茨城3区には中村以外に2人の自民党議員がいたが、下館筑波線の沿道にあった下館市と明野町(いずれも現・筑西市)のいずれの市長・町長も中村派ではなかった。
自民党道路審議会後の10月に行われた下館市長の選挙では中村派が当選したものの、明野町は中村の地盤ではなく、1993年(平成5年)7月の総選挙では、この2人が合わせて9千票以上を得票したのに対し、中村は219票しか得票できなかった。建設省道路局の関係者は、下館筑波線は常識的には当然、国道に昇格すべき道路であったが、中村の反対により見送らざるを得なかったと証言。地元では沿線の首長が自派でないために「国道昇格を阻止されたと受け止めている」という。
国道408号は、1985年(昭和60年)に開催された国際科学技術博覧会(つくば万博)に備えて、成田市に所在する新東京国際空港(現:成田空港)から茨城県筑波郡谷田部町(現:つくば市)の万博会場を結ぶ交通アクセス路を整備することを主目的として、1982年(昭和57年)4月に在来の主要地方道から一般国道に指定された路線である[5]。成田 - つくば間を結ぶ国道408号が誕生した数年後、茨城県道下館筑波線と、栃木県道真岡高根沢線の国道昇格運動が始まり、両県道を国道408号へ組み込んで、成田からつくばを経由して栃木県宇都宮市近郊をつなぐ路線へ延伸する計画が立てられていた[7]。当時の県や建設省も地元市町村自治体の国道昇格運動を後押しし、両県道の国道昇格は確実視されていた[7]。
最後に一般国道路線の追加指定が行われる年となった1993年(平成5年)の4月に、つくば市 - 栃木県高根沢町の区間が国道408号に追加指定されて、千葉県成田市 - 栃木県高根沢市の一般国道の路線となった。その際に栃木県道真岡高根沢線が国道昇格を果たして国道408号へ編入されたが、前述の通り、茨城県道下館筑波線は国道昇格を逸している[5]。
国道51号と国道295号が交差する「寺台インター」が起点である。国道295号とは立体交差で連結されている。少し走ると右側にイオンモール成田などの大型商業施設やロードサイド店がある。起点からしばらくは4車線が続くが、土屋交差点からは2車線になる。ちなみに、国道408号はここを右折する。土屋交差点から先は単調な2車線道路が続く。
長豊橋で利根川を越えると、茨城県稲敷郡河内町に入る。河内町へ入ってからも道路状況や周辺地域に変わりはなく、単調な2車線道路が続く。堂前橋で新利根川を越えると、稲敷市に入る。引き続き道路状況には変化がない。松山交差点を左折すると、右側に今までより森林が増えてくる。
牛久市に入ってからも大きな変化はなく、引き続き田園地帯を進んでいく。ただ、中柏田交差点へ来ると道路状況と周辺地域に大きな変化が出てくる。そこからは4車線の道が復活し、ロードサイド店も増えてくる。この状況はつくば市に入ってからも続く。国道6号との学園都市南入口交差点と交通量も次第に増えてくる。
つくば市に入ると牛久市よりはロードサイド店が減ってくるが、道路状況に変化はない。しばらく走り続けると、松代交差点を右折する。この辺りからは6車線になり、ロードサイド店が再び増えてくる。その様な状況でつくば市中心部に向かい、学園西交差点で左折すると、学園西大通りという名前になる。春日1丁目西交差点からは4車線に戻る。
西大通り入口交差点を左折してからも道路状況や周辺状況に変化はない。この辺りからロードサイド店は減ってくる。国道125号との田中交差点で長く続いていた4車線区間も終わりを迎える。田中交差点からはつくばバイパス区間となり、暫定2車線での開通となっている。ここから下妻市の国道294号交点(高木川西交差点)までは国道125号との重複区間である。旧道は集落沿いのカーブの多い道を通り抜けていたが、バイパスは旧道北側の田園地帯を通過している。
下妻市に入ると、再び4車線区間になる。それに伴い、ロードサイド店も次第に増えてくる。国道294号との高木川西交差点で右折し、以降は栃木県真岡市まで国道294号(常総バイパス)との重複区間となる。
寺内南交差点で国道294号常総バイパスとの重複区間が終わり、国道408号は左手に分かれる(かつては南東の石島交差点で国道294号旧道とも接続していたが、現在は指定解除)。4車線区間となるが、1車線あたりの幅員が一般的な4車線国道に比べて狭く、トレーラーや大型トラックは車線いっぱいに走行してくる。道沿いには本田技研工業やコマツなどの工場団地が現れる。
栃木県道47号真岡上三川線と交差する長田交差点を過ぎると再び2車線になり、工場群は消え、田園風景になる。北関東自動車道をくぐり、下籠谷交差点を左斜め前に折れると、上籠谷交差点まで国道121号と重複する区間になり、宇都宮市に入る。
宇都宮市に入ると、上籠谷交差点で重複していた国道121号は左に折れる。鐺山町交差点で国道123号と交差してからは2車線は続くが、幅員も狭くなり曲率半径の小さいカーブが多く、山が道際まで迫る区間もある。宝積寺交差点手前で塩谷郡高根沢町に入るとすぐに宝積寺交差点で国道4号にあたり、終点となる。
括弧の数字は、成田市内の主要交差点における数字記号化による交差点番号である。