一般国道 | |
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国道425号 | |
地図 | |
総延長 | 186.7 km |
実延長 | 170.0 km |
現道 | 166.3 km |
制定年 | 1982年(昭和57年) |
起点 | 三重県尾鷲市 坂場交差点(北緯34度4分42.81秒 東経136度11分24.19秒 / 北緯34.0785583度 東経136.1900528度) |
主な 経由都市 |
奈良県吉野郡十津川村 |
終点 | 和歌山県御坊市 塩屋交差点(北緯33度52分6.76秒 東経135度9分37.17秒 / 北緯33.8685444度 東経135.1603250度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道42号 国道169号 国道168号 国道371号 国道424号 |
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国道425号(こくどう425ごう)は、三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道である。
紀伊半島の海岸沿いに走る国道42号に対し、紀伊半島の和歌山県側の御坊市と、三重県側の尾鷲市を東西にショートカットして紀伊山地を山越えする道路である[1]。路線の途中は、奈良県吉野地方南部の十津川村、下北山村、上北山村を横断し、吉野を南北に縦貫する国道168号、国道169号と交差する。御坊市 - 田辺市を除いて道路改良がほとんど進んでいない国道として知られており、俗に言う「酷道」のひとつにあげられている[2]。急峻な地形から集中豪雨などによる災害で不通となる区間も多く、2020年代においても全区間を通して走ることができる時期は限られる[3]。
一般国道の路線を指定する政令[4][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
御坊市および印南町内の一部区間を除き、全線に渡り離合困難な場所が多く、かつガードレールが設置されていない箇所も多い上に[1]、悪路で落石や路肩崩落の災害も多い。特に奈良・和歌山県境の牛廻越を含む区間は、国道昇格以前は林道であったことから1車線の狭隘道路が延々と続き[1]、山間部の集落内でも酷道と呼ぶにふさわしい様相である[11]。
交差する抜け道が少ないうえ、すれ違い不能な区間があったり、沿線に店舗やガソリンスタンドが見当たらない状況から、運転に十分に慣れていない者は「安易に通行しないほうがいい」と論評されるほどである[2][12]。
路線のほとんどは2車線に満たない林道のような狭隘路が続くが、尾鷲北IC入口付近と、沿線の下北山役場周辺、和歌山県の印南町から御坊市にかけて2車線道路がある[13]。奈良県十津川村から田辺市にかけて山間部の集落を結ぶ区間は、道路幅は1 - 1.5車線の狭隘路が続いており、路面には落石・落木が散乱している場合もあり、災害防止対策のための落石防止ネットが山側の断崖に張られている[14]。また、路肩も弱い状態であることから過去に路肩崩落が起こった場所の痕跡も見られる[15]。
特に、十津川・龍神間の牛廻越を前後する道路は、国道425号最大の難所ともいわれる山道で、谷側にはガードレール未設置のところがほとんどで、道幅1車線の道路は退避場も少なく、道端に「転落死亡事故多し」と掲げられた警告看板が多数設置されている[12][16]。和歌山県内の区間は、福井バイパスや切目川バイパスなどのバイパス道路などを中心に改良済の2車線道路が続くが、印南町上洞地区より山側の区間に大型車通行不能な1車線の狭隘路がある[17]。
全線にわたり、土砂災害やその復旧のための通行規制で、通行止めが行われることがあるため、通行前に道路規制情報を確認すべき状況である[18][19]。
起点から
起点から
国道425号は、ほぼ全線に渡り紀伊山地の険しい山肌にへばりつくように道が続いている[17]。起点の三重県尾鷲市から終点の和歌山県御坊市の間に大きな市街地はなく、途中で通過する奈良県下北山村と十津川村の集落部以外のところは、「本州最後の秘境」とよばれるような辺境地を走る[16]。
起点がある三重県尾鷲市中心街(国道42号分岐)から勾配が大きい坂道で高度を上げ、クチスボダムがある又口川や、熊野川水系の古川が造る渓谷崖に沿って道路が走る[40]。
奈良県に入ると、古川にある坂本ダムや池原ダムがつくるダム湖(池原貯水池)の沿岸に沿って、山肌を張り付くように道路が走る[40]。池原貯水池に架かる備後橋のたもとで林道備後川線が分岐し、さらに進むと池原ダム本体の上を国道は走り、その数百m先で国道169号と合流する[40]。国道169号から分岐する上池原交差点から明神池までの区間は大きな高低差があり、大きなヘアピンカーブがあるつづら折れで高度を稼いでおり[15]、さらにその先の下北山村から十津川村の村境にある白谷トンネルを前後して、集落がない谷筋の断崖路が続く[15]。十津川村では、まばらにある小規模集落を結ぶ生活道路になっており、和歌山県境に近い迫西川集落は小学校もあったことから集落周辺の通学路にもなっていた[注釈 4][12]。
奈良・和歌山県境の牛廻越とよばれる峠を越えると、和歌山県側は日高川水系の小又川の谷筋に沿って、ほとんど集落が無い山間部の道が10 km以上続く[12]。和歌山県印南町は切目川の谷沿いの道で、深山峠と大峠を越えて終点のある御坊市の中心市街地(国道42号交点)へと通じる。
交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | 備考 | |
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国道42号 | 三重県 | 尾鷲市 | 坂場 | ||
紀勢自動車道尾鷲北IC | 坂場西 | ||||
国道169号 | 奈良県 | 吉野郡 | 下北山村 | 池原 | ※ここから下北山村上池原まで国道169号と重複 |
国道169号 | 上池原 | ||||
国道168号 | 十津川村 | 滝 | ※ここから十津川村ワラビ尾まで国道168号と重複 | ||
国道168号 | ワラビ尾 | ||||
国道371号 | 和歌山県 | 田辺市 | (龍神村湯ノ又) | ※ここから田辺市龍神村西まで国道371号と重複 | |
国道371号 | (龍神村西) | ||||
和歌山県道29号田辺龍神線 | (龍神村柳瀬) | ||||
国道424号 | (龍神村福井) | ※ここから龍神村小家まで国道424号と重複 | |||
国道424号 | (龍神村小家) | ||||
和歌山県道27号日高印南線 | 日高郡 | 印南町 | (美里) | ||
和歌山県道30号田辺印南線 | (古井) | ||||
和歌山県道28号印南原印南線 | (印南原) | ||||
和歌山県道28号印南原印南線 | 稲原 | ||||
国道42号 | 御坊市 | 塩屋 |
※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示