国際無線障害特別委員会(フランス語でComité international spécial des perturbations radioélectriques: CISPR、シスプル)は、電気・電子機器から発する電磁波障害について、測定法・許容値などの規格を国際的に統一することを目的に1934年に設立された国際電気標準会議(IEC)の特別委員会である[1]。
CISPRは運営委員会と、分野ごとに分かれた以下の6つの小委員会・分科会(Sub Committee: SC)によって構成される[2]。
以前はSC-C(電力線)、SC-E(放送受信機)、SC-G(コンピュータなどの情報技術装置)も存在したが、2001年6月にSC-CはSC-Bに、SC-EとSC-GはSC-Iに統合され、現在の体制になった。
CISPRの出版物は基本的に電磁妨害の測定に関する規準である。それらはケーブルの長さ、測定装置構成、およびアースする手段を指定している。規準には、イミュニティに関しても指定されている。
現在まで、30以上のCISPR規格が公表された。代表的な基準は以下のとおりである。
CISPRの規格は、サプライヤーが到達すべきベンチマークとなる。CISPRは、その規格を適用するためのガイドを作成し、公開している[3]。
CISPR 25は、自動車用電子機器市場において、ベンチマークとして人気が高まっている。例えば、テキサス・インスツルメンツ社は、CISPR 25に適合するテールライトのリファレンス・デザインを公開している[4]。