坂手洋二

坂手 洋二(さかて ようじ、1962年3月11日[1] - )は、日本の劇作家。劇団「燐光群」主宰。日本演出者協会理事。岸田国士戯曲賞選考委員。

略歴・人物

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岡山県岡山市出身[1]岡山県立岡山芳泉高等学校[2]慶應義塾大学文学部卒業[1]山崎哲の「転位・21」に参加[2]の後、1983年劇団燐光群を旗揚げ、『黄色犬』でデビュー。左翼的色彩の強い前衛劇を作・演出してきたが、1987年の『カムアウト』で注目される[要出典]

坂手の作品は「社会派」と呼ばれることが多い[2]。社会問題のほか、ラフカディオ・ハーンをモチーフにしたもの(『神々の国の首都』など)もある[2]。『光文63年の表具師幸吉』『トーキョー裁判』『天皇と接吻』などでは昭和天皇の戦争責任を問題にした[要出典]

2006年から2016年2月まで、日本劇作家協会会長を務めた[3]

賞歴

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  • 1991年 『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』(燐光群公演)岸田國士戯曲賞[4]
  • 1999年 『天皇と接吻』(燐光群公演)読売演劇大賞最優秀演出家賞[4]
  • 2002年 紀伊國屋演劇賞個人賞[4]
  • 2002年 『屋根裏』(燐光群公演)読売文学賞戯曲・シナリオ賞[4]
  • 2002年 『CVR チャーリー・ビクター・ロミオ』『屋根裏』『最後の一人までが全体である』『阿部定と睦夫』(燐光群公演)読売演劇大賞最優秀演出家賞[4]
  • 2004年 『だるまさんがころんだ』(燐光群公演)朝日舞台芸術賞受賞[4]
  • 2005年 『だるまさんがころんだ』鶴屋南北戯曲賞[4]

刊行作品

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  • トーキョー裁判/危険な話offside (而立書房 1991年)
  • ブレスレス/カムアウト (而立書房 1991年)
  • 火の起源 (而立書房 1994年)
  • 青空のある限り (而立書房 1996年)
  • くじらの墓標 (而立書房 1998年)
  • 天皇と接吻 (カモミール社 2001年)[5]
  • 最後の一人までが全体である (れんが書房新社 2003年)
  • 私たちはこうして二十世紀を越えた (新宿書房 2003年) 評論集
  • だるまさんがころんだ (カモミール社 2005年)
  • 坂手洋二 1 屋根裏/みみず (早川書房 2007年)
  • 坂手洋二 2 海の沸点/沖縄ミルクプラントの最后/ピカドン・キジムナー (早川書房 2008年)

脚注

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  1. ^ a b c 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.543
  2. ^ a b c d 大笹吉雄『日本戯曲大事典』白水社、2016年。ISBN 978-4560094105 
  3. ^ 日本劇作家協会新会長に鴻上尚史氏 坂手洋二氏からバトン”. スポニチアネックス (2016年3月10日). 2016年3月10日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 「だるまさんがころんだ」と「燐光群」の概要はこちら” (PDF). 在ジョージア日本国大使館. 2017年2月1日閲覧。
  5. ^ 坂手洋二戯曲集”. 燐光群. 2022年4月13日閲覧。