夜風の匂い(よかぜのにおい、仏: Le vent de la nuit)は、1999年に公開されたフランス映画である[1]。フィリップ・ガレルが監督を務め、カトリーヌ・ドヌーヴ、ダニエル・デュヴァルらが出演した[1]。
ブルジョワの人妻エレーヌ(ドヌーヴ)は、年下の彫刻家ポール(デュヴァル)と情事を重ねていた。ポールは仕事でナポリを訪れ、左翼であった建築家のセルジュと旅に出る。女性を神聖なものとして封印する革命家のセルジュに、ポールは弟子入りを希望し、二人は赤いポルシェでドライブする。自殺壁のある愛人エレーヌの言動に振り回されるポールは、セルジュの妻もまた自殺したことを知る。1968年後に生きる芸術家の孤独と絶望。