大谷 直人 おおたに なおと | |
---|---|
天皇陛下御在位三十年記念式典にて祝辞を述べる大谷 | |
生年月日 | 1952年6月23日(72歳)[1] |
出生地 | 北海道赤平市[2] |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学法学部[1] |
第19代 最高裁判所長官 | |
任期 | 2018年1月9日[3] - 2022年6月22日 |
任命者 | 明仁 |
前任者 | 寺田逸郎[3] |
後任者 | 戸倉三郎 |
任期 | 2015年2月17日 - 2022年6月22日 |
任命者 | 第3次安倍内閣 |
前任者 | 白木勇 |
大谷 直人(おおたに なおと、1952年〈昭和27年〉6月23日 - )は、日本の裁判官[1]。第19代最高裁判所長官[3]。勲等は桐花大綬章。
北海道赤平市出身[2]。東京都立富士高等学校を経て[2]、1975年(昭和50年)に東京大学法学部を卒業[1]。司法修習29期を経て、1977年(昭和52年)に東京地方裁判所に判事補として着任して以降[4]、刑事裁判官としてキャリアを積んできた[5]。最高裁判所調査官、司法研修所教官、東京地裁部総括判事、最高裁判所刑事局長・人事局長、静岡地方裁判所所長、最高裁判所事務総長、大阪高等裁判所長官を歴任[4]。
2015年より最高裁判所判事を務めており[6]、2018年1月9日付で第19代最高裁判所長官に就任[7]。裁判所内では「ミスター裁判員制度」と呼ばれる。戦後の憲法裁判になる等の重要な民事訴訟について判決文を除く裁判記録が全国の各裁判所で多数廃棄されていた問題が2019年8月に発覚した際には、最高裁長官として2019年11月までに全国の裁判所に対してあらゆる民事裁判記録の廃棄の一時停止を通知した[8]。その後、「最高裁判例集に掲載」「主要日刊紙二紙以上に記事が掲載」「担当裁判官が所属する部からの申し出」のいずれかに該当した場合や弁護士会や学術研究者や一般から要望があれば裁判官などで構成する選定委員会で検討してその意見を踏まえ地裁所長が判断する仕組みを作ることで、地裁所長が「特別保存」として事実上永久保存するとした2020年2月に東京地裁が設けた基準を参考例として2020年3月に全国の裁判所に通知した[9][10]。
2022年5月に憲法記念日前の記者会見で、18歳選挙権に絡んだ民法改正により2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられて裁判員や検察審査員の就任可能下限年齢が20歳から18歳に引き下げられたことに言及し、「若い世代の人にも評議において、率直な意見を述べてもらうことで幅広い国民の視点・感覚を裁判に反映することにつながると考えている」と話した。
同年6月22日付で任期(70歳)を迎えるため最高裁判所長官退任。
2024年4月29日の春の叙勲で桐花大綬章を受章した[11][12][13]。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|