「天使のハンマー」 | ||||||||
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ピーター・ポール&マリー の シングル | ||||||||
初出アルバム『Peter, Paul and Mary』 | ||||||||
B面 | 虹と共に消えた恋 | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
ジャンル | フォーク | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
ピート・シーガー リー・ヘイズ | |||||||
プロデュース | アルバート・グロスマン、ミルト・オクン | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ピーター・ポール&マリー シングル 年表 | ||||||||
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「天使のハンマー」 | ||||||||
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トリニ・ロペス の シングル | ||||||||
初出アルバム『Trini Lopez at PJ's』 | ||||||||
B面 | アンチェイン・マイ・ハート | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
ジャンル | フォーク、ポップ | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | リプリーズ・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
ピート・シーガー リー・ヘイズ | |||||||
プロデュース | ドン・コスタ | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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「天使のハンマー」(てんしのハンマー、原題: If I Had a Hammer (The Hammer Song))は、ピート・シーガーとリー・ヘイズによって書かれたフォークソング。アメリカの公民権運動において代表的な「フリーダム・ソング」のひとつとして多くの市民やアーティストの間で歌い継がれた。
原題は「もし私がハンマーをもっていたら(実際にはもっていないが)」といった意味である。また、日本語題では「天使」という言葉が入っているが、歌詞にはそうした意味の言葉はない。このため、「ハンマーを持ったら」と題されることもある[3]。
1949年6月3日、ニューヨークの聖ニコラス・アリーナでアメリカ共産党の主導者たちを集めた謝恩会が開かれた。その会で本作品はピート・シーガーとリー・ヘイズによって初めて演奏された。政府の転覆を謀ったとして訴えられた主導者たちは、当時連邦裁判所で戦っていた[4]。
同年8月27日、ニューヨーク州ピークスキル郊外でポール・ロブスンが企画したコンサートが予定されていた。しかしコンサート当日、反共主義者がコンサートに向かう人々を襲撃し、警察が向かうまでに13名が重傷を負う。このピークスキル暴動により9月4日に延期されたコンサートにおいて、ピート・シーガーは再び本作品を歌った[5]。
1950年、シーガー、ヘイズらが結成した4人組みのフォーク・グループ、ザ・ウィーヴァーズ(The Weavers)がシングルとして発表した。シングルのタイトルは「The Hammer Song」であった。
1962年7月、ピーター・ポール&マリーは「レモン・トゥリー」に続くセカンド・シングルとして本作品を発表した[1]。B面は「虹と共に消えた恋(Gone the Rainbow)」。同年10月13日付のビルボード・Hot 100で10位を記録した[6]。スタジオ・バージョンは全米アルバム・チャート1位を記録したデビュー・アルバム『Peter, Paul and Mary』に収録された[7]。
ライブ・バージョンは『イン・コンサート』(1964年)や日本で独自に発売された『イン・ジャパン』(1967年の公演)などで聴くことができる。
1963年8月28日に行われたワシントン大行進で演奏した時の映像が、2004年に発売されたボックス・セット『Carry It On』のボーナスDVDに収録されている。また、ニューポート・フォーク・フェスティヴァルで演奏した時の映像も残されている。
1963年、トリニ・ロペスのデビュー・アルバム『Trini Lopez at PJ's』に収録された。ウェスト・ハリウッドのPJ'sでライブ・レコーディングされた同アルバムは大ヒットしゴールドディスクに認定された。ここから同年7月にシングルカットされた[2]「天使のハンマー」も同年9月7日から9月21日にかけてビルボード・Hot 100で3週連続3位を記録した[8][9][10]。
アーティスト名 | レコード・CD | 備考 | |
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1960年 | オデッタ | 『Odetta at Carnegie Hall』 | |
1963年 | ジャッキー・デシャノン | 『Jackie DeShannon』[11] | |
1963年 | ボビー・ダーリン | 『Golden Folk Hits』 | |
1963年 | マーサ&ザ・ヴァンデラス | 『Heat Wave』 | |
1963年 | ザ・シーカーズ | 『Introducing The Seekers』 | |
1963年 | ボビー・ライデル | 『Top Hits of 1963』 | |
1963年 | ブラザース・フォア | 『The Big Folk Hits』[12] | |
1963年 | ヴィレッジ・ストンパーズ | 『The Original Washington Square』 | インストゥルメンタル。 |
1963年 | クロード・フランソワ | EP「Si j'avais un marteau」 | フランス語詞。タイトルは「Si j'avais un marteau」。 |
1963年 | レ・サーフス | EP「Si j'avais un marteau」 | フランス語詞。タイトルは「Si j'avais un marteau」。 |
1963年 | テッド・パウダー | シングル | オランダ語詞。タイトルは「Had ik maar een hamer」。 |
1964年 | リタ・パヴォーネ | シングル | イタリア語詞。タイトルは「Datemi un martello」。 |
1964年 | サム・クック | 『Sam Cooke at the Copa』 | |
1964年 | アストロノウツ | 『Everything Is A-OK!』 | |
1964年 | フレディ・スコット | 『Freddie Scott Sings and Sings and Sings』 | |
1964年 | ブライアン・ハイランド | 『Country Meets Folk』 | |
1965年 | ギャルズ・アンド・パルズ | EP「Om jag haft en hammare」 | スウェーデン語詞。タイトルは「Om jag haft en hammare」。 |
1965年 | アレサ・フランクリン | 『Yeah!!!』 | |
1965年 | ジョニー・リヴァーズ | 『Johnny Rivers Rocks the Folk』 | |
1966年 | メル・トーメ | 『Right Now!』 | |
1966年 | フォー・トップス | 『Four Tops Live!』[13] | |
1967年 | ザ・ステイプル・シンガーズ | 『For What It's Worth』 | |
1968年 | ワンダ・ジャクソン | 『The Many Moods of Wanda Jackson』 | |
1973年 | ジョニー・キャッシュ | 『Any Old Wind That Blows』 | ジューン・カーター・キャッシュと共に歌っている。 |
1976年 | ザ・コースターズ | シングル | |
1998年 | ナンシー・グリフィス | 『Other Voices, Too (A Trip Back to Bountiful)』 | |
2013年 | アレックス・チルトン | 『Electricity By Candlelight NYC 2/13/97』 | 録音は1997年[14]。 |