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ATR42-600 「みぞか号」
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ATR42-600の機内
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「みぞか号」の整備中に使用される、JACのATR42-600
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熊本県防災消防航空隊の「ひばり」
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法人番号 | 7330001015387 | |||
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設立 | 1998年10月12日 | |||
ハブ空港 | 天草飛行場 | |||
マイレージサービス | みぞかポイント | |||
親会社 | 熊本県 | |||
保有機材数 | 2機 | |||
就航地 | 4都市 | |||
本拠地 | 熊本県天草市 | |||
外部リンク |
www |
種類 | 株式会社 |
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略称 | AMX |
本社所在地 |
日本 〒863−2114 熊本県天草市五和町城河原一丁目2080番地5 北緯32度28分58.0秒 東経130度09分19.4秒 / 北緯32.482778度 東経130.155389度座標: 北緯32度28分58.0秒 東経130度09分19.4秒 / 北緯32.482778度 東経130.155389度 |
設立 | 1998年10月12日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 7330001015387 |
事業内容 |
国内定期航空運送事業 防災ヘリ運航受託 |
代表者 | 吉村孝司(代表取締役社長) |
資本金 | 4億9900万円 |
純利益 |
8087万円 (2023年3月期)[2] |
総資産 |
8億4787万8000円 (2023年3月期)[2] |
従業員数 | 58名(2015年1月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
熊本県 53.31%[3] 熊本県天草郡2市1町 26.85% 民間27社 19.85% |
外部リンク | https://www.amx.co.jp/ |
天草エアライン株式会社(あまくさエアライン、英: AMAKUSA AIRLINES CO., LTD.)は、熊本県を拠点とする地域航空会社。公式略称はAMX[注釈 1]。航空会社コードはAHX。
1998年(平成10年)に[4]熊本県(出資比率53.31%)[3]、天草市(同22.92 %)[3]、上天草市(同2.73 %)[3]、苓北町(同1.2 %)[3] 等が出資する第三セクターとして設立[4]。 2000年(平成12年)3月に、天草飛行場開港と同時に運航を開始した。 現在は、天草 - 福岡、熊本線、熊本 - 大阪/伊丹線を運航している[5]。 また、天草飛行場での保安管理業務も当社が行っており、スタッフは保安管理業務や清掃などの複数の業務を担当している[5]
陸路で4時間30分前後かかるところを30分前後の飛行時間で運用していることから、福岡空港線は需要の高い路線となっている[5]。 また、九州新幹線が2011年(平成23年)3月12日に、鹿児島中央駅から熊本駅・博多駅間で開業し、さらに新大阪駅までの直通運転も始まる事から、これに対抗して、所要時間で有利な熊本 - 大阪/伊丹の路線運行を開始した。
運航開始後、赤字が重なり2007年(平成19年)に債務超過寸前まで陥ったが、日本航空の整備部門出身の奥島透が社長に就任し、2009年(平成21年)に黒字転換を果たした[7]。
運航開始以来、保有機材1機のみでの運用を続けている[5]。 2016年(平成28年)2月20日に機材を更新している[8](詳細後述)。
2015年(平成27年)4月1日からは全便が日本航空との共同運航となった[広報 1]。
2015年11月15日には自社Facebookページにおいて、IATAのコード「MZ」を取得したことを発表[広報 2]。MZは、自社の旅客機の愛称「みぞか」から付けたもので、他に三つあった希望から第一希望を取得したものである。
人口減少社会で利用者の減少が進み、2017年には国土交通省持続可能な地域航空のあり方に関する研究会(座長竹内健蔵東京女子大学教授)で機体の共同保有や、将来の経営統合などを内容とする報告書が出された[9][10]。2018年3月には最終とりまとめ案[11]が提示された。上記のまとめ案を受けて、2019年10月にはAMX、ORC、JACとANA、JALを組合員とする「地域航空サービスアライアンス 有限責任事業組合」が設立された[12]。
基本的に毎日運航だが、保有機材が1機のみで連日「天草→福岡→天草→熊本→大阪/伊丹→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草」の旅程をこなしている。熊本線・大阪/伊丹線と福岡線1往復は不定期に(月2-3回程度)運休している。航空機の重整備を行う場合、DHC-8で運航していた当時は1か月近く全ての便が運休していた。ATR42へ機材更新後は、自社保有機の重整備を行う期間は日本エアコミューターで運航している同型機を借り入れることとなり、長期間の運休が解消されている[13][広報 3]。しかし、整備期間中に運航機材が1機という状況は変わらず、その1機が運航中の損傷などによりトラブルが発生した場合は、損傷修復、整備のため数日欠航する事もある[広報 4]。また乗員訓練や審査などでも欠航便が発生することもある。
天草 - 熊本間と熊本 - 大阪/伊丹間は厳密には別路線扱いだが、同日乗り継ぎ(熊本での途中降機不可)に限り適用される「特別乗継割引運賃」が設定されており[広報 5]、天草 - 大阪/伊丹間で一連の搭乗が可能となっている。
(2022年10月30日現在) 全路線が日本航空(JAL)[34]、天草発着便の全路線が全日本空輸(ANA)[35]とのコードシェア便。
旅客機と防災消防ヘリコプターがそれぞれ1機ずつ運用されている。他に日本エアコミューター (JAC)との共通事業機が1機ある。
JACとAMXは、2015年度から整備の合理化などにおいて協力体制を構築しており、リース中にはJACとAMXの協力体制を表現したデカールが貼り付けられる[13]。
2011年度の時点で2億3900万円の整備費がかかっていた当時の使用機(DHC-8)が、2014年にはさらに整備費が大幅に増加する時期を迎える為、機材更新の検討に入ったことが2012年12月12日に報じられた。機材の選定にあたっては、DHC-8やリージョナルジェットと比べ、低騒音、省燃費、機体価格の安さをセールスポイントとしているATR社製・ATR 42が候補に挙がり、2014年5月にATR42-600(48人乗り)の購入と2016年就航が発表された[26]。
機材の購入費用について、熊本県天草市の安田公寛市長(当時)は「熊本県と協議はするが、天草市単独でも購入する覚悟がある」と話しており、財源には合併特例債の基金を検討している[3]。 一方、筆頭株主である熊本県の蒲島郁夫知事は「機材更新は地元、空港整備は県ということで協議してきた。これまで通りの方針で進めていただきたい」と述べ、購入費の県負担を否定している[39]。
2014年7月22日にデンマークのノルディック・アビエーション・キャピタル社とリース契約。2015年8月13日に受領(機体記号JA01AM)。8月16日にトゥールーズからフェリーフライトし21日に熊本空港に到着。2016年2月20日より定期便運航に導入した[30][31]。
インターネットで予約可能な運賃は、「普通運賃(大人・小児)」・「早勝28」(熊本〜大阪間のみ)・「早勝7」・「早勝1」・天草住民割引となっている。照会時点で設定のある運賃のみ表示される[広報 11]。搭乗日の2ヶ月前の同一日午前9時より予約を開始し、締切りは該当便出発の20分前までである[広報 11]。小児(3~11歳)を同伴する大人が、普通運賃を利用の場合、大人と小児を同時に予約が可能だが、割引運賃の場合は、予約後、天草エアライン予約センターへ連絡し、同伴する小児の座席を予約する必要がある[広報 11]。オンラインでの運賃支払いは、クレジットカード、またはコンビニエンスストア決済が可能となっている[広報 12]。
『天草住民割引』がある。搭乗日における現住所が、熊本県天草市・上天草市・天草郡苓北町の乗客が利用可能である。航空券購入時、およびチェックイン時に、現住所が証明できる公的な書類(運転免許証・保険証・住民票等)の提示が必要となっている。[44]
旅行会社とは異なる独自の団体割引運賃の設定がある。利用条件は、同一便利用の10名以上(ただし12歳以上で、責任ある代表者によって引率されるグループ)で、予約受付期間は、搭乗6ヶ月前〜14日前まで。[要出典]
2014年1月27日 - 3月20日の平日限定で「1日親子イルカ号パラダイス運賃」を設定していた。天草エアラインの全行程10区間(または福岡始終着の8区間)を完乗するものである。運賃は10区間が15000円、8区間が10000円に設定され、途中降機した場合は全搭乗区間の普通運賃を支払わなければならない[45]。2018年1 - 3月にも「乗るだけ運賃」として同様の企画が復活、運賃は10/8/6区間とも一律10000円に設定された[広報 13]。
2010年3月1日より、予約システムが大幅に変更された。天草エアラインでは、就航当初から電話による予約が主で、天草エアラインの社員が個別に対応していた。料金の支払い方法も、クレジットカードの番号を口頭で伝えるか、空港の天草エアラインカウンターでの現金決済が大半を占めており、予約データの管理も、手作業で行っていた。新予約システムでは、天草エアラインのインターネットサイトから、空席照会や予約、クレジットカード決済などが可能になった[46][要出典]。現在では携帯電話用のモバイルサイトからも予約等が出来る。
日本国内の航空他社とは、マイレージサービスの面ではいずれも提携しておらず、「AMXポイント」として独自にポイントカードを発行していた。天草エアラインのインターネットサイトからも申し込みが可能になった。「天草~福岡(片道)」「天草~熊本(片道)」を1ポイント、「熊本~大阪(片道)」を2ポイントとして加算し、10ポイントからAMXの航空券と交換出来る。但し、ポイントの有効期限は前回利用日から1年間となっている。日本国内に在住している人のみ、AMXポイントカードの申し込みが可能[要出典]。 なお、2018年6月より「みぞかポイント」に名称変更・リニューアルされた[広報 14]。
貨物取扱は、天草〜福岡間で行っている[広報 15]。「通常貨物」「貴重品」「生きた動物、遺骨、危険品」のカテゴリーに分けられて料金設定されており、貨物受付場所は、福岡空港ではJAL・日本航空・国内貨物カウンター(貨物ターミナル)、天草飛行場では、天草飛行場カウンターで、搭載予定便の出発時刻60分前まで受付けている[広報 15]。