『学校の怪談』(がっこうのかいだん)は、日本の映画シリーズ。常光徹の小説『学校の怪談』(講談社)及び日本民話の会のコミック『学校の怪談シリーズ』(ポプラ社)が原作だが、内容はほぼオリジナルである。
学校で起こる怪奇現象、いわゆる学校の怪談を題材とした作品。低年齢層を意識したホラー映画ではあるが、薄暗い学校を舞台とした恐怖演出は充分な迫力があり、大人でも楽しめる作りになっている。また、冒険ジュブナイル的な要素を含み、ノスタルジーを感じさせる作風から、年齢問わず人気の作品である[2]。
「学校近辺を舞台とした怪談もの」という共通項はあるが、シリーズ毎の世界観の繋がりはほとんどなく、妖怪たちが出現する原因も様々である。野村宏伸、西田尚美、前田亜季、米澤史織は2つ以上の作品に出演しているが、いずれも役柄は異なる。黒木瞳、津川雅彦、岸田今日子などの大物俳優が脇役で出演しているほか、演出家の野田秀樹が妖怪役で出演している。建て替えが進む古い木造校舎の映像記録としても貴重な存在となっている。夏公開の怪談映画であるが、作品内の季節設定は1・4作目は夏、2作目は春、3作目は秋と統一されていない。
企画はサンダンス・カンパニーの古澤利夫(藤崎貞利)[3](詳細は『それから』を参照)。東宝から古澤に企画が依頼されたもので、東宝が全額出資した[3]。
全てのシリーズの予告編で流れる「うひひひひひ」の笑い声は声優の田の中勇が担当。
2004年に全4作とメイキングなどの特典映像を収録したDVD5枚と4作品のパンフレットを縮小した冊子4冊を収納したランドセル型のDVD-BOXが発売された。2015年には東宝名作セレクションとして4作品がそれぞれ発売された[注釈 1]。
当時小学生の間で広がっていた学校の怪談ブームを受けて製作された[2]。SFXはデジタル合成などの最新技術を最小限に抑え、手作り感のある映像を目指し造られた。
1995年度日本アカデミー賞では脚本賞と美術賞にノミネートされた。
夏休みを翌日に控えた一学期終業式の日の夕方。小学2年生の美夏は絵の具箱を忘れた事に気付き、学校に取りに戻っていた。すると、意志を持ったかのように独りでに跳ねる不思議なサッカーボールを目にする。導かれるようにボールの後を追う美夏は、お化けが出ると子供たちの間で噂になっている旧校舎へと誘われていく。取り壊しが決まっていて立ち入り禁止にもかかわらず、ボールに釣られて中へ入ってしまった美夏は、トイレの中で怪奇現象に襲われ姿を消してしまう。
帰りが遅い美夏を心配した、5年生で姉の亜樹は、一人学校を訪れ、吸い寄せられるように旧校舎へ探しに行く。すると、イタズラのために人体骨格模型を運び出そうと忍び込んでいた同級生の研輔と将太に遭遇する。4年生で双子の兄の均、6年生で少し大人びた雰囲気の香織とも合流し人手が増えるも、転校してきたばかりでクラスメイトと馴染めていなかった亜樹は、研輔たちと口論となり単独で妹探しをする事に。
亜樹と別れ旧校舎から立ち去ろうとする研輔たちだったが、入って来た扉が開かなくなっており、他の方法を試すも脱出する事ができない。やがて、自分たちが旧校舎に閉じ込めらている事に気付くのだった。そして5人の前に次々と怪奇現象が襲いかかっていく。
- 亜樹、研輔、将太のクラス(5年3組)担任を務める、どこか頼りない先生[注釈 2]。28歳。生徒たちが旧校舎に閉じ込められている事を知り、捜索へ向かった。
- 子供の頃は、喘息の発作をよく起こしたらしい。研輔の母・由美子とは幼馴染。小学生の頃にクマヒゲと面識があった。
- 当初の設定では2にも同じ役柄で登場する予定だった。
- 5年生。つい最近、東京から転校してきた。愛想がなく、強気な性格が災いしてクラスに馴染めずにいる。行方不明になった妹の美夏を探して旧校舎に入り事件に巻き込まれる。将太のイタズラにも我関せずを装っていたが、美夏には嬉々として聞かせる、友達がいない事を研輔に指摘されて落ち込むなど、本当に関心がないわけではない。ポプラ社版小説では妹の美夏と共に未登場である。
- 2年生。亜樹の妹。姉の亜樹とは対照的な、明るく人懐っこい性格。また、誰もいない旧校舎のトイレで花子さんを呼ぶなど、好奇心旺盛で物怖じしない面がある。忘れ物を取りに学校へ戻ったところ、誘われるようにして旧校舎に迷い込み行方不明となる。終盤まで気絶していたため、作中の登場時間は少ない。
- 5年生。亜樹とは反発する事が多く、口喧嘩が絶えない。ガキ大将タイプ。イタズラ道具を探しに旧校舎に侵入し、事件に巻き込まれる。集英社版小説では、亜樹に対する態度は好意の裏返しであり、事件を通じて惹かれあうようになる。
- 5年生。研輔と仲が良く、よく行動を共にしている。サッカー少年。研輔に合わせて亜樹に対して冷淡に接するが、性根は気さくで心優しい。旧校舎で出会った香織に一目惚れする[注釈 3]。
- 4年生。双子の兄。自宅はコンビニエンスストアを経営している。気が弱く、弟の一が学校で嘔吐をしてしまった事から「ゲロ兄」という酷いあだ名を付けられている。悪霊を封じる魔法陣を使おうとしていたところ、事件に巻き込まれる。
- 本人は自覚していないが実は超能力の持ち主で、鏡を使って双子の弟・一とテレパシーで会話できる場合がある。
- 集英社版小説では名前が善男になっている。
- 4年生。双子の弟。不登校で、親が経営するコンビニの商品によく手をつけている。かつて、兄の均が「ゲロ兄」と呼ばれるきっかけを作ってしまった。兄と同じく超能力の持ち主で、霊感が強い。均からテレパシーで情報を得ながら、校舎外で事件解決へと奮闘する。
- なお、演じた町田兄弟は、実際は弟役の昇平が兄で、兄役の耕平が弟である。
- 集英社版小説では名前が光男になっている。ポプラ社版小説では未登場である。
- 6年生。亜樹たちが旧校舎の中で出会う少女で、どこか不思議な雰囲気を纏う。将太に好意を寄せられており、別れ際にある思いを伝える。
- 研輔の母で、地元のヤンキーたちをまとめるリーダー。早くに夫を亡くしている。伸一とは幼馴染で、病気の見舞いで自宅に顔を出す仲である。ヤンキーたちの力を借りながら、一と協力して魔法陣の完成を担う。ポプラ社版小説では未登場である。
- 旧校舎内に突如現れる用務員。校内美化や公序良俗に厳しく、「廊下を走るわ」「物を散らかすわ」などと、よく愚痴をこぼしている。伸一が小学生の頃からの顔見知りだが、その頃と変わらぬ姿をしており、助けを求める子供たちの話を聞く様子がない。
- 均・一の担任。
- 冒頭でメリーさんに襲われ亡くなる。
- 監督:平山秀幸
- 企画:サンダンス・カンパニー
- 製作:藤峰貞利、高井英幸
- プロデューサー:酒井良雄、藤田義則、瀬田一彦
- 原作:常光徹、日本民話の会
- 脚色:奥寺佐渡子
- 撮影:柴崎幸三
- SFX:中子真治
- 美術:中澤克巳
- 編集:川島章正
- 音楽:Fuji-Yama(諸藤彰彦、山崎茂之)
- 音楽プロデューサー:高桑忠男(東映音楽出版)
- 助監督:蝶野博
- クリーチャーデザイン:寺田克也
- 製作:東宝
- 東宝=サンダンス・カンパニー提携作品
- 「こんどの夏休みに、出ます」
- 「ウワサがホントになりました」
前作と同じスタッフにより製作された。
前作同様手作り感のある映像を目指している一方で、カナダ・エイリアス社のCG作成ソフト「パワーアニメーター」を発売前に導入し、これを使用するワークステーションとして当時最大の処理速度を持っていたIndigo2を使用するなど、前作では最小限に抑えられたCGを積極的に導入している。妖怪の造形担当に立体物を製作させてからそのデータをコンピュータに正確に入力するという手間のかかる手法を取る事で、CGであっても手作り感を表現している。
岸田今日子は本作および『八つ墓村』で1996年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。
田舎の山間部に建つ小学校と隣接する寺には、塾の春休み集中合宿のために都会から来た塾生たちや、地元の子供たちが集り賑わっていた。この村の出身である塾講師の理香は、弟の司を含めた地元の子供たちとふれ合いをさせるべく、合宿を兼ねて生徒たちを故郷に連れ立ったのだ。しかし、理香の思惑通りに事は進まず喧嘩が勃発し、合宿の最終日である4月4日まで仲違いしたまま小学校での肝試しイベントを迎える。
寺の和尚は肝試し前の子供たちに、「30年前の4月4日4時44分。南小学校で、当時の校長先生が何者かに首をもぎ取られて死んだ。それからというもの、4月4日4時44分には、誰もあの学校には近寄らない……」という話を聞かせ怖がらせる。
夕方、肝試しが始まろうとしている最中、理香は指名手配されている泥棒の浅野と遭遇し、騒ぎを起こして肝試しが中止になってしまう。準備のために現地にいた子や、すでに出発していた数名の子供たちを除いて...。
一方、塾生の憲は理香の弟・司に炊飯係を押し付けられ、炊飯器のある小学校へ。居眠りした上に炊飯を失敗した憲は、何かに引き寄せられるように時計台へと向かう。すると、天井からぶら下がる風呂敷が気になり大時計の歯車に足をかけて登ろうとするが、スニーカーが歯車に挟まれて取り出せなくなり、時計が4時44分で停止してしまう。その様子を見届けた赤い服の少女が怪しく笑うと、突如として辺りに暗雲が立ち込め、校内にいた憲と肝試し中の子供たち、そして逃走して来た浅野が学校に閉じ込められてしまった。
そして、30年前、校長が襲われた時に校舎内をうろついていた不気味な茶汲み人形が姿を現し、呼応するかのようにお化けたちが溢れ出すのだった。
- 29歳。住職に変装し、スクーターを乗り回して寺や神社を狙う泥棒で、指名手配書が出回っている[注釈 4]。
- 合宿先の寺から高価な衝立を盗んだ後、逃走中に地下通路から学校の校長室に辿り着き、事件に巻き込まれる[注釈 5]。鉢合わせた子供たちに対しては、「4月からの新任教師」と偽って取り繕う。笛でしか話さない憲の言葉を何故か理解できる。他の皆んなが目撃しているお化けのテケテケを、彼だけは視認できておらず、全く怖がらない。学校でも盗みを働いており、校長室から金の懐中時計を拝借する。
- 盗みの邪魔になる子供たちには冷淡に接するが、根っからの悪人という訳ではなく、頼みを引き受けたり、自分たちが危機的状況に置かれた時は、盗品を捨ててでも身を挺して庇っている。
- 学校での事件が終焉した後も懲りずに泥棒を続けており、盗んだ仏像を背負ってスクーターを走らせ、パトカーから逃走している。エンディング後のオマケシーンでは電車内で新聞を読んでおり、彼の陰からテケテケが現れて周りの乗客を驚かせるというオチがついている。
- 小説版では未登場。また、コミカライズ版では、未登場の理香の代わりに塾講師を勤めており、映画1作目の小向伸一の雰囲気が強く出ている。
- 10歳。東京からやって来た理香の教え子。肝試しの準備係として他の子供たちに先行して校舎にいたため、事件に巻き込まれる。母親が国際線のスチュワーデスで家を留守にする事が多いため、幼い頃から自立心が強い。頭の回転も速く[注釈 6]、杏子をはじめとする塾の女子生徒たちに好意を寄せられているが、一匹狼な性分で人を寄せ付けない雰囲気を纏っている。何かと自分に付きまとう幼馴染のなな子を厭うような態度を取るも、行方不明になった時は脇目も振らず必死に探し回っている[注釈 7]。
- 小説版では事件発生時に憲と共に妖怪に襲われるが機転を効かせて無事に助かり(描写上は行方不明)、全員合流後はリーダーを務めている。
- 9歳。東京からやって来た理香の教え子。幼馴染の直弥に思いを寄せるおさげ髪の少女。行方不明の直弥の事が心配で、捜索隊の理香と和尚の後をこっそり付けて地下通路に侵入。1人学校へと辿り着き事件に巻き込まれる。
- 相手が思い通りの行動をしないと「○○しないと××しちゃうぞ」という支離滅裂な言葉(「木に登っちゃうぞ」「餃子焼いちゃうぞ」など)でまくしたて、言い分を通そうとする癖があり、直弥にはいつも軽くあしらわれている。
- 後から遅れて校内に潜入し、後に妖怪に捕らえられたため出番は少なめだが、時計塔の秘密を伝える重要な役割を果たした[注釈 8]。小説版では最初から事件に巻き込まれており、杏子と親友とも言える間柄が描かれている。コミカライズ版では未登場の杏子の設定を一部受け継いでおり、より強気な性格になっている。
- 10歳。東京からやって来た理香の教え子。虫が大の苦手。都会的な雰囲気を纏った強気な性格で、何かと自分に絡んでくる司と激しく対立する。直弥に好意を寄せるが、自分には全く振り向いてくれず、もどかしさを感じている[注釈 9]。
- ポラロイドカメラで心霊写真を撮るのが趣味で、出版社に送ると貰える賞金(3万円)が目当てで肝試しに参加し、司の挑発に乗って一番手で出発した事で事件に巻き込まれる。
- 偶然写真に写った浅野の正体を直弥に指摘され、後に本人と対面した際には「直弥君を助けに行かないと正体をバラす」と脅した[注釈 10]。
- 当時としては珍しく、小学生の内から携帯電話を所有しており、司に「生意気」と詰められている。小説版では「父親のものを借りた」と述べており、使用頻度も本編より多い。
- 名前の由来は、当時『少年ジャンプ』(集英社)にて連載中で、同じく学校の怪談をテーマにした漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』のメインキャラクター・稲葉郷子からで、東京から来たという設定や強気な性格なども踏襲している。
- 『コミックボンボン』(講談社)で掲載されたコミカライズ版では未登場。
- 8歳。東京からやって来た理香の教え子。内気で言葉を発する事がなく、首にかけた笛の音で意思表示をするが、伝わる事はほぼないため、周囲をイラつかせる事も少なくない。何故か笛の音だけで意思を理解する浅野に懐く[注釈 11]。ゆかり曰く偏差値は高いが、とても臆病でドジな所があり[注釈 12]、時計塔で靴の片方を歯車に巻き込んで時計を4時44分で止めてしまうという失態を犯している(妖怪におびき出された結果ではある)。
- 喋らない理由は作中では明言されていない。ラストの浅野との別れの際には、意を決して大声で呼びかけており、内気な性格を克服したような描写となっている。だが、パンフレットには「喋らずに何日間過ごせるか実験中だった」という裏設定が書かれている。小説版では、声が変だとからかわれた事が原因となっており、喋らなくても意思表示できるようにと母親から笛を渡されている。一方、コミカライズ版では普通に喋っている。
- 11歳。地元の子供で、理香の弟。ガキ大将的な存在で、東京から来た杏子たちにイタズラを仕掛けたり、憲を「飯炊き大臣」に任命し、飯盒ではなく学校の炊飯器で炊かせようとするなど、意地悪な態度を取り続け、せっかくのふれ合いの機会を不意にしている。生意気な杏子を意地でも泣かせようと、肝試しの一番手としてペアを組んだ事で事件に巻き込まれる。横暴な言動が目立つものの、杏子が本当に泣いてしまった際[注釈 13]には、気遣う優しさを見せている。
- 亡くなった祖母とのエピソードとして、公園に深夜まで置き去りにし、風邪をひかせた事を笑い話として語っているが、内心では負い目を感じており、終盤にはずっと慕っていた事を明かしている。そのため、なな子を捜索するために杏子を1人置き去りにした直弥の行動に食ってかかっている。
- 小説版では横柄な性格が薄まり、男らしい頼れる存在に描かれており、全員合流後はサブリーダーを務めている。
- 11歳。地元の子供で、ハルエの友人。口うるさく喧嘩早い性格。司と出会った際に校歌を歌って意気投合するも、事ある毎に口喧嘩に発展し、ハルエに咎められている。流行物を知らなかったり、珍しくもないポラロイドカメラを見て驚くなど、時折不思議な反応を見せる。
- 12歳。地元の子供で、友人のヨシオを「よっちゃん」と呼ぶ。気が強くしっかり者な性格で、直弥から突き放されるなな子を気にかける面倒見の良さも見せる。ヨシオを肝試しに誘った事で共に事件に巻き込まれる。初対面のはずの司の名前を何故か知っており、直弥と言い争いをしそうになった彼を一喝して黙らせるなど、妙に距離感が近い。
- 南小学校第7代目校長。30年前、学校の音楽室(小説版では時計塔)で4時44分の悲劇に見舞われる。遺体には首が無く、学校や周辺だけでなく村中が捜索されたが見つかる事はなかった。愛用の金の懐中時計が現在も校長室の金庫に保管されており、浅野が盗んだ事で逆鱗に触れる。時計には「光、時の果てより来たるべし」と彫られており、これが事件解決へのキーワードとなっている。
- 東京の塾(あおば塾)の講師で、司の姉。春休みに教え子たちを連れて地元に帰り、合宿を行う。肝試しを企画するも、当日に指名手配犯の浅野と遭遇し、急遽中止となる。だが、先行していた一部の子供たちにはその情報が伝わらず、怪奇現象に見舞われ行方不明となってしまう。一晩で3回も失神する小心者であるが、生徒たちを事件に巻き込んでしまった責任感から、怖がりながらも寺の住職と共に捜索に向かう。しかし、住職の静止を無視して暴走した結果、地下通路の中を一晩中彷徨い、脱出できたのは事件解決後の朝だった。小説版では塾講師(英語担当)はアルバイトであり、短期大学の学生という設定になっている。
- 合宿先の寺(蓮正寺)の住職。寺に集まった子供たちに、隣接する学校で30年前に起きた事件に関する怪談話を聞かせて怖がらせるのが一つの楽しみとなっている。トイレに籠ってゲームをしている間に、妖怪が封印された重要な衝立を浅野に盗まれてしまう。学校の裏事情にも精通しており、校内の各所に通じる地下通路を使い、行方不明となった子供たちの捜索に向かうが、理香に振り回される形で地下通路の中を夜明けまで彷徨い続け、事件解決の役には立たなかった。
- 小説版では学校に出かける直前の杏子に数珠の玉を渡しており、これが子供たちを救う事になる。
- 物語冒頭で浅野の手配書を配り回っていた警察官。喋り方が独特で、少々堅物な性格。物語ラストシーンでは、別の寺から仏像を盗んで逃走中の浅野をパトカーで追いかけている。
- 杏子、なな子の友人。
- 杏子、なな子の友人。
- 司の友人。
- 司の友人。
- 対面した人間に対しフランクに話しかける犬のお化け。
- なな子が地下通路を抜けた先の体育館で見かけた謎の老夫婦。
- 監督:平山秀幸
- 製作:藤峰貞利、高井英幸
- プロデューサー:藤田義則、瀬田一彦、木村典代
- 原作:常光徹、日本民話の会
- 脚色:奥寺佐渡子
- 撮影:柴崎幸三
- SFXプロデューサー:中子真治
- 美術:中澤克巳
- 編集:川島章正
- 音楽:寺嶋民哉
- 音楽プロデューサー:高桑忠男(東映音楽出版)
- 劇中歌:あがた森魚「小さな喫茶店」-IN EINER KLEINEN KONDITOREI-
- 助監督:蝶野博
- 「そろそろ出る時間です」[注釈 14]
- 「4時44分、だれも知らない授業が始まる」
監督は金子修介に交替。金子は前作までが「和風」であったのに対し、本作は「洋風」を目指したという。シリーズで唯一鉄筋コンクリートの校舎が舞台となっており、また学校のみならず(鏡の世界ではあるが)街全体が舞台になっているのは本作が初めてである。撮影が行われた小学校は、シリーズでSFXプロデューサーを担当する中子真治の母校。
本作の宣伝に際して学習研究社が協力しており、同社のイマジン学園の広告に映画のポスターを模した広告(ポスターに使われていた黄色い文字の「うひひひひひ」をもじった「わははははは」というもの)が使われることがあった。
同様に金子修介が監督を務めた『ガメラ3 邪神覚醒』がホラーを意識した作風になった背景には当時のホラー作品群への人気の高さが関係しており、市川南の影響もあって『ガメラ3』の制作には『学校の怪談』を意識した部分も存在するとされている(本作のスタッフやキャストには、前田亜季、螢雪次朗、若狭新一、大谷幸、大橋明、吉田瑞穂、伊藤進一、津川雅彦など平成ガメラ三部作に携わってきた面々が散見される)[12]。
槙町小学校には、20年前に亡くなった生徒・タイチが亡霊となって棲んでいる鏡が学校のどこかにあり、運動会の二人三脚で転んだ生徒は目をつけられてしまい、その日の放課後にその鏡の中に引きずり込まれてしまう、という噂があった。
運動会の放課後、八橋先生が図工室で見つけたのは、まさにその鏡だった。これをききつけた彼女の教え子である良、繭子、茜、真琴の4人は、鏡を一目見ようと放課後の学校に忍び込む。4人のうち、良と繭子は二人三脚で転んでしまった生徒だった。すると4人は、学校に残っていた八橋先生と、良の母親の再婚相手の連れ子である悟と柚香と共に、鏡の中で引きずり込まれてしまう。
そこは、全てが反転しており、噂にきくお化けたちが暴れまわる恐ろしい空間だった。7人は最初はそれぞれ仲たがいしていたものの、やがて互いを理解し団結していく。しかしその7人の前に、亡霊となったタイチが現れる。
- 良・繭子・茜・真琴のクラス(5年2組)の担任を務める、学校の教師。24歳。生徒からは「八橋ちゃん」と呼ばれている。少しヘタレな一面があるが愛する生徒達のためなら自身の危険も顧みない熱血教師。図工教師の為山に想いを寄せていたが、騒動の直前にフラれる。当初はお化けの存在を信じていなかった。
- 幼少時は体が弱く、体力増強のためボクシングを始めており、現在ではライセンスを持つほどの腕前である[注釈 15]。学校にもトレーニング用具を持ち込んでおり、暇があれば練習している。運命は自分で切り開くことをモットーとしている。だが、周り(生徒)からは「仏滅の13日の金曜日生まれ」という縁起が悪い人間だと思われている。貧乳に強いコンプレックスを抱いている。
- 図工室の準備室にある倉庫から「タイチの鏡」を発見し、そうとは知らず当初はフォームチェックに使用したが、外に出してしまったことがきっかけで生徒たちと共に騒動に巻き込まれてしまう。
- 良に密かに思いを寄せている女子生徒。鏡を見に行く約束をした時に「久保田君がいないとつまらない」と彼にアプローチをかけている。鏡を見に行く約束の時間通りに着いたが、茜たちが遅刻しているとは知らず先に校舎に入っていると勘違いして、校舎に入ったところで事件に巻き込まれる。天真爛漫な性格である一方、頭の回転も早く、掃除機で百枚オバケに立ち向かう勇敢な一面もある[注釈 16]。
- 良と二人三脚した際に転倒してちぎれたハチマキを縫い直して[注釈 17]良に渡しており、これが重要なアイテムとなる。
- 子供たちの中でリーダー格の存在である男子生徒。彼も繭子のことを密かに思っており、運動会で転倒した際には、身を挺して繭子を庇った[注釈 18]。塾に通ってはいるが勉学はあまり得意ではない様子。母子家庭だったが、母である真知子が再婚を予定しており、悟と柚香の義兄となる。
- 本来は仕事続きで行事参加どころか食事作りもろくにできない真知子に理解を示し、文句や愚痴も言わない心優しい性格[注釈 19]だが、彼女の突然の再婚話に反発[注釈 20]し、家出をしてしまう。そのまま茜たちとの約束通り学校を訪れ、その直後に事件に巻き込まれる。事件を通してタイチの本当の姿を知っていき、彼と心を通わせるようになる。当初から自分を見下した態度で接してきた悟を迷わず助けるなど、寛大な面も強い。当初、柚香に鼻の下のホクロを鼻くそと間違えられたことから柚香に「鼻くそお兄」と呼ばれた。
- 気が強い男勝りな女子生徒。実家はケーキ屋。口では不釣合い(良が格下)と言っているが、密かに繭子の恋を応援している。タイチの鏡に強い興味を持っており、その鏡が発見されたと知るとみんなで見に行こうと提案しており、これが事件に繋がっていく。
- 当初は真琴のことを「マザコン」「ダサい」などと馬鹿にしていたが、事件の最中に彼から告白され、困惑しつつ悪い気もせず、素直になれない態度を見せていたが[注釈 21]、危機に陥った際に体を張って守ろうとする彼の勇敢な態度を見て見直していた。
- ぽっちゃり体型で気が弱い性格だったが、茜のことが好きで先生の言葉に押されて告白し、彼女を守るために奮闘してしっかり者に成長していく。母親から溺愛されておりマザコンであるが、本人はその現状に不満を感じている。将来の夢はケーキ職人だが、母からは医者や弁護士を目指すよう言われ、反対されている。
- 鏡の世界にある壁にかけてある世界地図からあふれた大量の海水のせいで体を冷やしてしまい、排便していた際にトイレットペーパーが無くなるというアクシデントが発生。このとき唐突に差し出されたトイレットペーパーを受け取るが、幽霊(タイチ)から渡されたものと知ると、トイレから飛び出しその際に体に巻いていたカーテンが取れてしまい、茜に股間をさらけ出してしまう(真琴曰く「これで茜以外にはお婿にいけない」)。
- 柚香の兄。小学4年生。父の義男が真知子と再婚することで良の義兄弟になる予定となっているが、当初は良に冷淡に接し宿題を勝手に採点する、理不尽な契約書を突きつけるなど彼を馬鹿にする言動を取り良が真知子と反発する原因を招いてしまう。妹の柚香と共に父から留守番を任されるものの良を追いかけ、家を飛び出した柚香を追いかけて行った事で事件に巻き込まれる。眼鏡をかけたインテリな見かけ通り頭脳面は優れており、学業面では優秀だが追いつめられると頭の回転が遅くなるなど柔軟性に欠ける。また理屈っぽく非科学的なものを信じようとしない。実母は物心着く前に亡くなったため、あまり覚えていなかったが、父が再婚して真知子が義母になることを密かに楽しみにしており、こっそり彼女の写真を持ち歩いていた。
- 己の能力を過信し、やや自分勝手な点があったが、騒動中に良に助けられ和解する。良と和解するまでは空気の読めない身勝手かつ尊大な態度が目立つため、茜に「この馬鹿どこから連れてきたの?」と言われるほど感じの悪い性格が強調されていた。また、疑い深い一面もあり、終盤までタイチのことを信じ切れなかった。
- 本編では事件後は腰を抜かしてばかりでヘタレ全開だったが、小説版では妖怪の退治の方法を立案し(一時的とはいえ)成功させており、有言実行の活躍を見せている。コミカライズ版では妹の柚香と共に未登場である。
- 悟の妹。小学3年生。父である義男が真知子と再婚することで良の義兄妹になる予定。愛称「ユカリン」。
- 良を一方的に馬鹿にする兄とは反対に、良を一目で気に入り、家出した彼を捜しに行ったところ、良がタイチの鏡に吸い込まれる現場に遭遇して事件に巻き込まれる。
- ロリータファッションにツインテールで、テディベアのぬいぐるみリュックを愛用している。きかん気が強く純粋で人懐っこい性格で、聡明(良曰く、「茜みたいな性格」)。ただ一人タイチの声が聞こえる等、霊感が強い。
- 魔法の鏡の持ち主。『運動会の二人三脚で転んだ子供を鏡の世界に連れ去る悪霊』と噂されていたが、実際は心優しい性格の持ち主で、自身の寂しさにつけこんだ妖怪達に利用されていただけだった。鏡の世界に引き込まれた良たちを助けるために陰で奮闘していた。生前、病気のために運動会に参加できず、死後もそのことに未練を感じていた。
- 良の母親。36歳。シングルマザーで今までは残業も多く、行事参加もできず息子にコンビニ弁当ばかり食べさせていたが、これからは良と一緒にいる時間をもっと作りたいと願い、義男との再婚を予定している。しかし、皮肉にもそのことが原因で良との擦れ違いが生じてしまう。
- 良達の通っている塾(あべ学習塾)の講師で、竹刀を持って厳しい指導を行う。
- 鏡の世界では、動く人体模型に化けて現れるが、もともと両者に関連性はない。
- 真知子の再婚相手。39歳。悟と柚香の父親で、東京在住。柚香からは「パパリン」と呼ばれている。真知子と再婚することで良の義父になる予定。料理上手で家庭的な優しい男性で、コロッケを中心とした夕食を振る舞っていた。子供達によれば真知子にぞっこんらしい。
- かおるに想いを寄せられている図工教師だが、実はとっくに結婚相手(為山曰く、博多美人)がおり、かおるのデビュー戦当日が挙式予定日だった。
- 小説版では挙式がお見合いに変更されており、当日に寝過ごして相手に振られたため試合に行っており、かおるに望みありという展開になっている。
- 数年前、運動会が終わった後、友達とかくれんぼをして当時タイチの鏡が置かれた図工室に隠れたが、友達が校長に注意されて帰ってしまったことを知らずにそのまま図工室に取り残され、鏡の中に引きずり込まれたと噂されている生徒。二人三脚での転倒の有無やその後の消息については語られていない。
- 良達の通っている塾の周辺をパトロールしている。終盤では義男と真知子から行方がわからなくなった良・悟・柚香の捜索願いを出されたが、一旦パトカーで警察署へ戻ろうとした道中で鏡の世界から戻ってきた良達三人とすれ違った。
- 鏡の世界では、義男や真知子と共にのっぺらぼうとして出現する。
- 一見すると穏やかだが、校則には厳しい人物。数年前、運動会が終わった後で校舎内に残ってかくれんぼをしていた生徒を見つけ、「早く帰らないとオバケが出るよ」と脅かし、生徒達を帰したが、図工室に隠れていた由美の存在には気付かなかった。
- 息子のことを「まこちゃん」と呼び溺愛している。
- 茜、真琴の友人。
- 茜、真琴の友人。
- 由美の友人。
- 監督:金子修介
- 製作:藤峰貞利、高井英幸
- プロデューサー:藤田義則、瀬田一彦
- 原作:常光徹、日本民話の会
- 脚本:しまだみちる、金子修介
- 撮影:柴崎幸三
- クリーチャーデザイン・クリエイト:高柳祐介
- 美術:及川一
- 衣装:宮本真理
- 編集:川島章正
- 音楽:大谷幸
- 音楽プロデューサー:高桑忠男(東映音楽出版)
- 主題歌:Dual Dream「Splash」
- SFXプロデューサー:中子真治
- アクション:吉田瑞穂
- スペシャルエフェクトメークアップ:若狭新一
- モデルアニメーション:小杉和次
- 音響効果:伊藤進一
- 助監督:片島章三
- 「3番めが1番こわい」
- 「その鏡をのぞいてはいけない」
監督は再び平山秀幸。これまでの作品に頻繁に登場していたモンスター的な妖怪(お化け)の登場機会は少ない替わりに、これまでの作品で脇役妖怪だった幽霊がこの作品のメイン妖怪としていることから、それに比べてより「怪談」らしいものとなっている[16][13]。前作同様、町全体が舞台となっているが、学校そのものがメインとなるのは終盤のみである。異世界に閉じ込められた子供達(+大人1人)が協力し合って困難に立ち向かい、事件の終息(異界からの脱出)を目指す前回までの3作品とは異なり、子供達はそれぞれが単独で事件に巻き込まれており、その後は(周治を除いて)事態終息まで再登場せず、事態の終息も弥恵と幸一(子供1人と大人1人)の2人で行なっている。設定上、4作品の中で唯一白黒の映像から始まる。
幸一を演じる福田亮太と笑福亭松之助と主演の豊田眞唯は『天才てれびくん』(NHK教育テレビ)の「MTK スリラー」で共演している。[独自研究?]
恒と弥恵の兄妹は、夏休みを利用して、海辺の町・戸野崎にやってきた。しかし、やってきたその日、戸野崎は数年ぶりの大型台風に見舞われる。そんなときに、従姉妹のあゆむは「嵐の日には、海から死んだ人の霊が戻って来るんだよ」と語った。
すると次の日から、町の子ども達が次々と消えていった。ある子は海に引きずり込まれ、ある子は正体不明の列車に誘拐され、ある子は女の子の幽霊に攫われた。そして、どことも知れない木造の古い学校でかくれんぼの鬼をさせられるという夢に悩まされ続けていた恒も、とうとう弥恵の前から姿を消してしまう。
- 主人公。小学4年生。純粋かつ洞察力のあるしっかり者な性格。両親が旅行へ出かけたため、夏休みを利用して、兄と一緒に戸野崎で親戚が経営する民宿へ遊びに来た。「ダメなヤツ」が口癖。イタズラ好きで、新ネタを習得するたびに兄に仕掛けている。
- 子供たちが次々に消えてしまう異変を目の当たりにし、兄がそれに巻き込まれることを危惧して忠告する。また幸一と会話を重ねるうちに彼の友人たちが事件に関わっていること突き止め、彼と共に行動を起こす。
- 好物はバナナ。
- 小学6年生。弥恵の兄。あだ名は「コウちゃん」。妹に対していつも威張っているがぼんやりしていて騙されやすく、よく妹にからかわれている。
- 民宿へ遊びに来てからある夢を見て以来、幻聴を聞いたり、知らない子供達とかくれんぼをする夢を見るようになり、一人で夜に出歩くなど様子がおかしくなってしまう。
- 好物はイチゴ。スイカにはマヨネーズをかけて食べる。
- 弥恵が港で出会った老人。町で文房具屋を経営しており、弥恵から「文房具屋さん」と呼ばれる。少年時代のあだ名は恒と同じく「コウちゃん」。
- ネガティブな性格で、弥恵に対してぶっきらぼうに接し、大人げない物言いをすることも多い。一方で色々なイタズラを知っており、それを弥恵に伝授してやる茶目っ気ある一面も見せる。
- かつての津波による災害で親友を見捨てて自分だけ逃げてしまったという辛い過去があり、それ以来よく防波堤で海を悲しげに見つめている。
- ポプラ社版小説では玩具屋「関川玩具店」を経営している設定になっている。性格も映画版に比べて穏やかで優しい人物として描かれている。
- 弥恵と恒の叔母。夫・敦史を亡くしてからは、女将として「はまゆり荘」を一人切り盛りしている。
- 角川版小説では、小学3年生で登場しており、小学6年生の姉・恵美(後の弥恵、恒の母親)と事件に巻き込まれる。同時の苗字(旧姓)は「竹井」。
- 小学5年生。弥恵と恒の従姉妹。民宿の娘で面倒見の良い性格。噂好きで、兄妹に町の怪談話を紹介する。
- 映画版では、直接怪奇現象を経験することはなかったが、ポプラ社版小説では、幽霊列車に遭遇したり、須美子が連れ去られる際には電話越しに幽霊の声を聞いている。
- 晴美の夫で、あゆむの父。既に亡くなっているため登場せず、劇中でも灯籠流しなどの場面でほんの少し言及されるのみである。
- ポプラ社版小説では、台風に日に高熱を出していたにもかかわらず、転覆した船から乗組員を助け出し、さらに雨の中、土嚢を河川に積んだため、肺炎になり亡くなったといういきさつが語られている。
- 角川版小説では、小学6年生で登場している。少年時代の幸一に似ており、それが原因で事件に巻き込まれるが、事件を通じて恵美と急接近する。
- 小学5年生。児童会長を務めている。大きな黒縁眼鏡をかけている。冷静で大人しそうな容姿とは裏腹に、厳しくリーダーシップに溢れた性格で周囲から一目おかれている。自室にはパソコンがあり、中学受験を目指している様子。
- 海岸清掃で古ぼけたランドセルを見つけ、海へ放り投げたはずが後に自宅玄関に出現したそれを再び海へ捨てに行くものの、子供の幽霊に海へ引きずり込まれてしまう。翌日に自力で帰還し、「古い木造の学校でかくれんぼをしていた」と証言した。
- 小学5年生。あだ名は「須美ちゃん」。あゆむの親友で、児童副会長を務めている。実家は酒造を経営しており、巨大なタンクが立ち並ぶ広い倉庫がある。とても心配性な性格で、周治のことを気にかけている。
- 他に行方不明になった子供たちと違って要因となる行動を起こしたわけではないが[注釈 24]、周治のお見舞いに行った際にサカエの人形に取り憑かれ、酒蔵から異世界へ連れ去られてしまう。どのように帰還したかは描かれていないが、ラストの場面では「(何があったのか)覚えてない」と証言した。
- 悪ガキ3人組の一人。
- 悪ガキ3人組の一人。
- 悪ガキ3人組の一人。他の二人より年下で、弱気なためいつもバカにされ若干こき使われている。
- 海辺の地蔵に投げた石をぶつけてしまい、その後幽霊列車で異世界へ連れ去られる。どのように帰還したかは描かれていないが、エンディングクレジットでは魚を干す網の上で気絶している様子が映されている。
- ごく普通の母親。周治が海から帰ってきた際の彼の証言を信じていないが霊感は強く、周治のお見舞いにやってきた子供たちの中に、いないはずの人形を持った小さな女の子を見たと言う。
- 幸一の少年時代の友人。角川版小説では小学6年生。あだ名は「ユキちゃん」。長身のおかっぱ頭の少女で、サカエの面倒をよく見ている。隠れる前、幸一に「見つけてね」と耳打ちした。他の3人より登場場面が多い。
- ポプラ社版小説ではフルネームが「やまざきゆきこ」となっている。
- 幸一の少年時代の友人。外見的には小学校低学年以下であり[注釈 25]、ユキコと一緒に行動している。常に人形を持ち歩いている。
- 映画では他の3人とは違い服に名札が付いていないため、苗字が不明である[注釈 26]。
- 幸一の少年時代の友人。角川版小説では小学4年生。
- ポプラ社版小説ではフルネームが「たけうちすすむ」となっている。
- 幸一の少年時代の友人。あだ名は「てっちゃん」。角川版小説では小学5年生。
- ポプラ社版小説ではフルネームが「さかきばらてつお」となっている。
- 麻子 - 渋谷桃子
- 史人 - 森幸太
- 健太郎 - 馬場達也
- 繭 - 高橋愛子
- 現実主義的な発言が多く、プールの場面で護が連れ去られたという倫平と恭一の証言を嘲る。直後に泳いでいる最中に何者かによって足を引っ張られて溺れかけてしまい、先生に助けられる。須美子の話によると、その日の夜に高熱を出してしまったらしい。
- 溺れかけて助けてもらった際に先生に「しらいし」という名字で呼ばれている。
- 日射病で倒れた恒の診察を行った。
- 消防団員 - 徳井優
- 仲居 - 種子、田村美佐子
- 先生 - 嶋田豪
- 映画版では名前が無く、登場場面も海岸清掃やプールで繭を助けるシーンのみ。
- ポプラ社版小説版では、姓が「近藤」となっており、方言を話す。敦史の同級生で旧友という設定で、プールや海岸清掃だけではなく子供たちを捜す場面にも登場する。
- 「佐藤先生も泣いた」
- 「つぎは、おまえだ」
以下1作目の『学校の怪談』は1、『学校の怪談2』から『学校の怪談4』まではそれぞれ2から4の数字で表記してある。
- 花子さん(赤い服の少女)
- 1から3まで登場。1では旧校舎のトイレや廊下に現れ、2と3では冒頭およびラストに学校の周囲に現れた。いずれも後姿のみで顔は見えず、不気味な笑い声以外は喋らない。ただし3のみ例外として、タイチの予言[注釈 27]を静かに呟いている。靴は履いておらず裸足である[注釈 28]。1では目撃した均が亜樹の妹と勘違いした。
- テケテケ
- 1から3に登場。都市伝説での「テケテケ」の描写とは異なり、劇中の妖怪の中ではコメディタッチに描かれている。
- 1に登場したものはカマとしゃれこうべを背負っており笑いながらあぐらをかいて宙を舞っている。1では埴輪の中に封印されていたものが復活し、2では妖怪屏風に潜んでいたものが復活した[注釈 29]。3ではかおるとボクシングで対決をするが敗北する。また、いとこのシャカシャカも登場。
- 2の小説版では、合宿先の寺の先代の住職で霊能力者である草庵(故人)に仕えた小鬼として登場しており、後半にあの世にいる草庵によって屏風から解放され、主人公たちの手助けを行っている。3の小説版では、言葉を発し、普通に会話することが出来る。
- 動く人体模型/筋肉標本
- 1と3に登場。旧校舎の理科室にあった人体模型が霊の力で内臓を本物の臓器に変えて動き出したもの。パニックを起こした均に腸を剥がされた事により彼を襲うものの、研輔と翔太によって熊の剥製の下敷きにされる。その後、3人が逃げ込んだ理科準備室にドアを突き破って侵入を図るも、何らかの方法で打ち負かされている。
- 3では憑物として登場し、良が学校でふざけていた時に倒されてしまった筋肉標本が、鏡の世界で塾の教師に化けて現れた。硬直した歩行と、首を曲げる癖が特徴。繭子によって百枚オバケが倒されると同時にどこかへ消えてしまった[注釈 30]。
- 約300万円する本物の人体模型とそれを基にした動くとき用のマスクとボディスーツを着た役者と壊されるとき用の発泡スチロールで作られた模型の3種類が使われた。
- 人面犬
- 2・3に登場する顔面だけが人間の犬。特に危害を加える事はなく、気さくに話しかけてくる。
- 実写の犬の頭部に、役者が犬の被り物を被った映像を合成している[17]。顔部分は、2ではきたろう[注釈 31]、3では林家こぶ平(現・九代目林家正蔵)が演じた。
- 2の小説版では、何匹もおり女性や子供の人面犬も登場している。
- 幽霊
- 全作に共通して、なんらかの幽霊が登場する。オバケの世界と主人公たち(この世)をつなぐ存在であり、ラストのドラマに絡むキーパーソンである。またおおむね子供たちと共に行動しており[注釈 32]、作品を追うごとに重要性が増し、4では主役級の扱いとなっている。3を除いて、自身が幽霊であるにもかかわらず、他の幽霊や妖怪に対して驚いたりおびえたりしている。
- 小室香織
- 事件当日(ポプラ社版小説では3年前)に病気で亡くなった少女の幽霊。みんなとの思い出を求めて旧校舎に現れ、生徒たちと行動を共にする。
- 皆が旧校舎から脱出するのを見届けた後、最後に脱出した将太に「私を忘れないで」と言い残した。
- 集英社版小説のエピローグでは、後日談を香織の視線で描いている。
- クマヒゲ / インフェルノ
- 旧校舎を掃除していた用務員。伸一が小学生の頃から学校に居り、死後も学校に幽霊として留まっていたが、邪悪な妖怪が乗り移る。正体は蜘蛛のような姿をした凶暴な妖怪(怪物)で、捕らえられた美夏を糸で拘束し、自分の城に隠していた。クマヒゲ自体は悪霊ではなく、風紀に口うるさいだけで悪さはしないが、時折疼くようにして口から蜘蛛を覗かせる。子供たちが縄張りに入って来た際は、蜘蛛男の姿となり襲いかかった。目玉は眼鏡と一体化しており、これを踏み潰された事でより醜悪な怪物「インフェルノ」に変貌した。
- クマヒゲの状態では校則に厳しく、廊下を走っていると「廊下を走るなぁ!!」と怒鳴りつける。学校全体が彼の活動場所であるが、特に用務員室を「自分の城」といって聖域のように扱っており、そこを犯す侵入者には有無を言わさず鬼気迫る表情で襲い掛かってくるなど縄張り意識が強い。最後は他の凶暴な妖怪達と一緒にハニ太郎に封印され、インフェルノと分離し解放されたクマヒゲの幽霊は「廊下は走るなよ!」と優しく注意しながら、旧校舎へ消えていった。
- クマヒゲの時は役者、インフェルノのときは着ぐるみで表現。その変身過程では特殊メイク、アニマトロニクスで撮影。元々は「用務員フェルノ」という引っ掛けの名前が考案されていたが、用務員に対する差別表現となる可能性があった為、クマヒゲという名前となったエピソードがある。妖怪の姿も子供が怖がるだろうという理由で蜘蛛をモチーフとしている。顔のモチーフは骨盤。名の由来は「地獄」の意。
- ポプラ社版小説では、クマヒゲは幽霊ではなく普通の用務員で、妖怪になるのは偽者のクマヒゲである(伸一の偽者も登場し妖怪になる)。一方、集英社版小説では、クマヒゲは登場せず、代わりに生徒に屋上から突き落とされた鬼島という事務員の目だけの幽霊が登場する(みらい文庫では、突き落とされた設定と名前がカットされている)。
- メリーさん
- 冒頭で美夏が友達たちと話している劇中怪談で、学校を舞台にする他は都市伝説として流布されるものを踏襲している。一人で学校に残っていた職員がメリーさんと名乗る妖怪に襲われ、全身の血を全て抜かれた死体で発見されるというもの。ただ、都市伝説の慣例として亜樹から「職員が死亡したら、誰がこの話を伝えるのか」とロジカルに矛盾を突かれている。
- フランス人形の姿をしたメリーさんが有名だが、劇中ではスイカをジャックランタンのようにくり抜いた姿として登場。これはSFX担当が独断で行ったもので、この作品のテーマを決定付けている。モーションコントロール・カメラで撮影された素材を合成している。
- 口裂け女
- 旧校舎の保健室に登場。「私ってキレイ?」と笑いながら問いかけ、マスクを外すと大きく口が裂けている。都市伝説として流布されている話と違って追いかけては来ないが、研輔と将太は「ブス」と答えて「ポマード、ポマード」と叫びながら全速力で逃げた。
- ベートーベンの亡霊[19]
- 音楽室に登場。亡霊による楽団の指揮をしている。音楽室で香織と良い雰囲気になりそうな将太のためにムード音楽の演奏を指揮し、将太にウィンクで応えた。
- 本編からはカットされたが、ベートーベンの肖像画から抜け出して登場するシーンが存在する。
- 亡霊の楽団
- 音楽室に登場。ベートーベンの亡霊の指揮の下、将太のためにムード音楽を演奏した。どぎついメイクをしている他は数人編成の楽団で演奏しているだけ。
- いずれもワハハ本舗所属の役者が演じている。ゾンビの特殊メイクに加えて多重合成をしている。徐々に旋律が崩れていく。
- 巨人
- 眼鏡を掛けており、ゴム草履を履き、浴衣を着た太った巨人の男の子で、地響きを立てながら廊下を歩き、逃げ隠れた亜樹に笑いかけた。亜樹は後退りした末に背後にあった謎の大穴に落ちてしまった。幸いな事に、穴は校舎の外に通じており、意図せず脱出に成功して伸一と再会できた。
- 役者が演じたものを単純に合成している。天井がどうなっているかは不明。後に発売されたDVD-BOXの特典ディスク内で、巨人が歩く廊下をミニチュアで再現し、役者が歩く場面を先に撮影し、劇中でその映像の足元だけが拡大されて映るように合成している様子が紹介されているシーンがあるが、このシーンにおいては天井は存在していない。
- 動く粘土の手
- 図工室にて登場。昔の児童が作った油粘土細工の手首が動き出したもの。
- 映像上では、ドライアイスの中から実際の手をたくさん突き出すことで表現している。粘土が変化する部分はストップモーション・アニメーションで表現している。
- 動くホルマリン漬け解剖標本
- 理科室に保存されていたホルマリン漬けの動物解剖標本であったが霊の力で蘇生。内臓の動きが異様にリアル。
- 前半終了時には瓶から抜け出て二足で立ち上がる蛙や芋虫状の標本が登場。
- 骨格標本
- 研輔が理科室から持ち出し、その後昇降口に放置されてしまったはずが、いつの間にか元の位置に戻っていた骨格標本。自力で戻ったのか、何者かによって戻されたのかは謎。
- 劇場販売小冊子では妖怪として紹介されている。
- 動くサッカーボール
- 不自然な動きと反発力で人の目を引き、美夏を旧校舎に誘導し閉じ込める。この妖怪の出現が物語の日常を非日常に変える。
- 青いチューリップ
- 夏場の旧校舎で瑞々しく活けられている自然界には存在し得ないチューリップの花。これから起こる異質な世界を暗示するものとなっている。
- 光の蝶
- 退魔の魔方陣を修復した際に出現。上記の妖怪と異なり災厄を遠ざける力があり、用務員室に閉じ込められていた均と美夏の下へ案内した。
- ハニ太郎
- 前嶋昭人原作の『ハニ太郎です。』シリーズからポプラ社の作品繋がりで映画に登場した埴輪。モチーフは埼玉県熊谷市野原古墳から出土した「踊る男女」の男子埴輪である。
- 厳密には妖怪ではなく普通の埴輪と何ら変わりない置物で、自分で動いたりする事も無い。旧校舎裏に無造作に放置されているが「神秘の力」で諸悪を封じる聖なる依代として物語の重要な鍵を握る存在となっている[注釈 33]。序盤で旧校舎裏で遊んでいた将太の友人がボールをぶつけて胴と頭部が分断されてしまったため、妖怪たちが解放されてしまった。
- ある程度の儀式を行えば壊れていても再生可能で何度でも封魔の力を宿すことが出来る為、インフェルノを中心とした多くの妖怪からは恐れられている。その為子供たちや学校関係者がその存在に気付かないように妖怪側も様々な手段を用いている。
- DVD-BOXの特典映像では、繊維強化プラスチックでかたどった白色の模型の中に電球を入れて光らせていたと紹介されており、撮影終了後はSFXを務めた中子真治の自宅でムードランプとして使用されているという。
- 鏡
- 旧校舎の階段の踊り場に取り付けられている鏡で、美夏を捜索する亜樹の背後で捕らわれている美夏の姿が映っていた。一面が明るく、反対側が暗い場合、鏡になるが、ライトを当てると透過するマジックミラーの特性を使い撮影されている。このシーンはこの撮影方法の実験的なものだったと特撮担当は語っている。
- ヨシオ、ハルエ
- 孫に会うために[20]肝試し大会にこっそり参加しようとして[注釈 34]児童の姿で現れた司と理香の亡くなった祖父母の幽霊。司たちと離れている間には、体育館で老人の姿で社交ダンスを夫婦で踊っている様子が、なな子に目撃されている。花壇にできた花時計で元の世界に戻っていく司たちを見届けてから消えていった。
- さまざまな伏線があり、名乗っていないはずの司の名前をハルエが知っている、ヨシオが腕時計やポラロイドカメラなどの電子機器を見て驚く、校歌についての意見が一致しない[注釈 35]など[注釈 36]。司も祖母の名前を覚えており、別れの直前にヨシオが「ハルエ」と彼女の名前を呼んだのをはっきり聞いて[注釈 37]、今までの態度や発言、そして別れの挨拶を加味して彼女が自分の祖母だと確信した。
- ヨシオは戦時中に亡くなったため司と面識がなく、別れの直前にハルエから教えられるまで彼が自分の孫だとは知らなかった[注釈 38]。ハルエは最近まで天寿をまっとうしていたが、晩年はボケていたため、司に公園に置いて行かれた際に、一晩中待ち続けて風邪を引いてしまうという出来事があった。何かと素行が悪い司を心配しており、生前に「もう悪さをしない」と約束をしていた。別れの際にも「あまり悪さをするんじゃないよ」と彼に言い残している。
- 杏子のポラロイドカメラで撮られた祖父母と司が写った写真は、当初は3人とも子供の姿だったが、事件解決後にもう一度見ると、ヨシオとハルエだけ歳を取っていき、老人の姿になって残った[注釈 39]。杏子たちとの駅での別れ際、司の両脇に一瞬姿を現し、彼女たちが乗る列車を一緒に見送った。
- 小説版、コミカライズ版では、2人とも未登場である[注釈 40]。
- 常盤静子
- 30年前に謎の首なし死体となって発見された校長の幽霊。金の懐中時計を愛用しており、ろくろ首に変貌して時計を盗んだ浅野を執拗に追い回す。その後、憲から時計を受け取ると満足したようで、お礼を言って消えていった。彼女が出現している間、校長室に飾られている彼女の写真から肖像が消え、時計奪還後はそれを見せびらかすように掲げる彼女が写っていた。
- 長く伸びた首や一部の顔、後頭部などはCGIで表現されている。首を伸ばしている時の身体を映し、手で反動をつける、伸びきった所から頭で反動をつけてさらに伸ばす、よく肩が凝るなど、細かい設定が添えられている。
- 小説版では、首と胴体が完全に分離した首だけで飛びまわる幽霊として登場しており、配下に同じく首と胴体が完全に分離した子供たちを従えている。亡くなった際に失くした懐中時計を探しており、主人公たちを執拗に襲う。小説版ではヌシが未登場のため、妖怪たちのボス的存在になっている。杏子が時計塔で見つけた懐中時計を彼女から受け取ると「ありがとう」と言い残して消えていった。
- からくり人形
- 謎の茶運び人形。冒頭の怪談では、常盤静子が亡くなった直後、その現場(音楽室)から出てきてどこかに去っていく。本編中では、異界に取り込まれた主人公たちを冷徹に観察するような描写がなされている。
- 映像では本物の茶運び人形を使っている。
- 「ヌシ」
- 謎のからくり人形の正体。かなり前から学校の時計台に住み着いている時計塔の主。巨大なしわくちゃの顔に機械仕掛けの腕という不気味な姿をしており、見る者に大きなインパクトを与える。本作における悪役最終ボスといえる存在。
- 出現時点で時計台の機械時計と融合しており、時計を動かして永遠の4時44分から脱出しようと試みる主人公達を妨害する。時計を直された直後、逃げ遅れたハルエを襲い彼女をかばったヨシオを腕に捕らえるが、杏子の機転で直弥に浅野の道具(カンナと金槌)で腕を攻撃されてヨシオを離してしまい、子供たちの時計台脱出を許してしまう。司とヨシオが歯車から憲の靴を外したことで動き始めた時計の動きに合わせて少しずつ崩れていき、最期は崩れていく学校の時計台ごと滅びた。
- 映像上はメカトロニクスで表現されている。
- 動く二宮金次郎像
- 夜中に動き出し、図書室に本を返却しにくる。かなり運動神経が高く台に戻る際にアクロバティックな動きをする。
- 上記の手法はストップモーション・アニメーション、CGI、スーツ演技などを駆使して撮影した。
- ムラサキババア
- 司と杏子が逃げ込んだ通常教室に登場。最初はただの老婆と見せかけて振り向いた時に異形な人相に豹変する。司が祖母の話をしていた時に出現したため、杏子はこの妖怪が司の祖母だと勘違いした。
- アニマトロニクスで撮影。豹変前も造形物である[17]。
- モナ・リザの複製画
- 階段の踊り場にかけられた絵画。不気味に表情を変える。30年前の時点では踊り場にかけられていない。
- リプレイスメント・アニメーションという目の部分だけのアニメーション素材を置き換えて動いているように見せる。
- 旧日本軍将校の霊
- 身体が芋虫で出来ており、天井を逆さで行進して、下にいた杏子たちに虫を降らせた。
- 全て役者が演じており、マスクだけでなく腕も造形されていた[17]。
- トイレから伸びる手
- くみ取り式の和式トイレに登場。便器の中から唐突に「赤い紙と青い紙どっちがいい?」と尋ね、覗き込んだ憲の顔面をつかんで、引きずり込もうとした[注釈 41]。
- ストーリーブック及びコミカライズ版では、伸びる手の正体は上記のムラサキババアとされている。
- ムラサキカガミ
- 廊下に掛けられている一般的な鏡であるが、時計塔へ向かう子供たちを妨害する為、なな子を引きずり込んで標本室へ閉じ込めた。標本室の柱や梁は全て紫色に統一されている。
- 巨大昆虫標本
- 捕らえられたなな子を標本にしようとした巨大な昆虫。カブトムシとクワガタムシが登場している。
- メカトロニクスで表現されている。
- 人面地球儀
- 司の顔が浮き出た地球儀で、おどけたような表情を浮かべた後に大笑いすると、教室の壁一面が同様の顔で埋め尽くされ、見る者に恐怖と不快感を与える[注釈 42]。
- 造形物と合成を併用している[17]。
- 血文字とピアノ
- 上記の「ヌシ」が自分たちに干渉してくる常盤静子に対し不快感を表現するために用いた妖怪。
- 血が出現する場面と「ブス」の血文字を形作る場面には、それぞれ「CGI」・「ストップモーション・アニメーション」技法が用いられている。
- タイチ
- 慎町小学校の20年前に亡くなった病弱な少年の亡霊で、運動会に出ることに憧れていた。『運動会の二人三脚で転んだ子供に目をつけ、鏡の世界に連れ去る悪霊』として語られていたが、実際は心優しい性格で遊んでくれる友達がほしいだけだった。しかしその思いを妖怪達につけこまれ利用されてしまい、自分が少しでも怖いことや意地悪なことを考えてしまうと、妖怪達が悪事を働いてしまう[注釈 43]。
- 鏡の世界に引き込まれた良たちを陰から手助け[注釈 44]し、良たちと二人三脚をすることで思いを遂げるが、そのことで妖怪達が激怒してしまう。タイチの鏡が割れた後、自ら光の橋となって[注釈 45]、良たちを元の世界へと帰し、感謝の言葉を伝えながら消えていった。
- すべてが終わったその後、母親の再婚による東京への引越しに伴う良の転校(転出)の日、繭子から彼への(頬への)別れのキスの後に、良と二人三脚するときに使った[注釈 46]ハチマキを、空から餞別として彼に贈った。
- 四次元カガミ(タイチの鏡)
- この世と異界をつなぐ鏡。ガーゴイルがあしらわれたようなデザイン[注釈 47]で、タイチの無念が乗り移っており、タイチの腕や特別な吸引力で次々と人を吸い込んでいく[注釈 48]。
- 鏡の世界は空間がゆがんでおり、現実世界と位置関係が異なっている[注釈 49]ことがある[注釈 50]。この世界では、ある人物のことを強く思うと、その近くに行けたり逆に呼び寄せたりすることが出来る。
- タイチが思いを遂げた後、激怒した妖怪たちによって鏡の世界は崩壊を始め、タイチの鏡も割れて粉々に砕けてしまった。そして、タイチが良たちを元の世界へ帰して消えていったと同時に現実世界のタイチの鏡もヒビ割れていた。
- のっぺらぼう
- 鏡の世界の住人。久保田真知子・木村義男・警官(おまわりさん)の姿で現れ、凹凸はあるが真っ白な顔面をしている。
- 自分に顔が無い事を悲しんでおり、鏡の世界にやってきた主人公達から顔を奪おうと刃物を持って追いかけてくる。性格は目的の為なら平気で人を殺そうとするなど凶悪そのものであり、とても恐ろしい妖怪であるが、間抜けな一面も見せる[注釈 51]。顔があるように見せかけることが可能で、主人公達を現実世界に戻ったと思わせて騙した。最後はタイチが鏡の中に呼び寄せて閉じ込めてしまった[注釈 52]。
- 顔の石膏を作ってそれを付け、ストローから息している。後でストローは消している。
- ゾンビバス
- 運転手を含め、乗客が全員ゾンビのバス。正体は現実世界のバスが鏡の世界で姿になったもの。乗客や運転手のゾンビ達は現実世界では普通の人間であり、言わば現実世界のバスの運転手・乗客がゾンビとなった者達である。その為、(乗り込んだ主人公たちに迫ってはいるが)人に危害は加えない模様。走行中にスキール音が鳴るほどなので、かなり危険運転なドライバーになってしまったと思われる。冒頭のバスより、ドアのブザー音が乱れている。一応路線バスなので運賃はしっかりと請求する[10]。
- 運転手・乗客とも特殊メイクを施した役者が演じている。
- シャカシャカ
- テケテケの親戚とされている妖怪[10]。為山先生がテケテケの従兄弟と称して形作った粘土細工が勝手に動き出したもので、未完成らしく、下半身は何も履いていない。かなりお茶目な性格のようで、他の妖怪のような明確な悪意は持ち合わせていないようである。劇中でかおるに一目惚れし、手から花を出して求愛するが、パンツを履いていない事を指摘されると、赤面して逃げ去った。
- しかし、元の世界に戻ったかおるが確認すると、赤いふんどしを着用した彼が置いてあったが、なぜか妖怪としての彼も一緒についてきてしまった。鏡の世界から元の世界の図工室に帰還してシャカシャカと遭遇し、逃げてきたかおるは「もう図工室なんか行くもんか」と誓った[注釈 53]。
- テケテケ同様、ストップモーション・アニメーション、パペット演技で表現されている。
- 小説版では、言葉を発し会話することが出来る。
- 赤い大玉
- 階段を転がり落ちてきて、人間に食いつこうとしてくる。食べられても大玉の中に入るだけで害はない。運動会に使われる玉転がし用の単純な大玉であるが、CGIで表現されている。
- 百枚オバケ
- 塾の職員室にある大量のプリント類が積み重なって人間の形となったオバケ。繭子によって掃除機の気流に巻き込まれてバランスを崩し、蛍光灯と接触した際に飛んだ火花で発火して焼失した。CGIで表現されている。
- 恐竜骨格
- 巨大な怪獣のハリボテ(児童の工作品)の中に潜んでいた。タイチと和解して鏡の世界から脱出しようとする主人公達を妨害するために妖怪達が送り込んだ尖兵。悪役のボスのような扱いであったが、最後は崩れゆく学校とともに、奈落の底に転落して消えていった。
- ストップモーション・アニメーション、原寸大の実写、CGIで表現されている。イメージは5、6メートルのアロサウルスで顔と手は1.5倍に強調してある[21]。
- ユキコ、サカエ、ススム、テツオ
- 戦前、戸野崎尋常小学校の津波による災害時、たまたま校舎内でかくれんぼをしていたために逃げ遅れ、死亡した4人の生徒の幽霊。4人の魂を弔うため、海岸には4体の地蔵がまつられている。
- 現在の戸野崎小学校に彼らの写った過去の写真が残されており、この写真に最初の異変があった。
- 角川版小説では、ユキコが敦史をコウイチと勘違いしたため、彼を連れ去ろうとしており、それを邪魔する恵美に憎悪を抱き執拗に彼女を襲うが、後に誤解が解けて和解する。また、サカエは人形とはぐれており、それを探して町を彷徨っていたが、その中で晴美と出会い心を通わせるようになり、このことが恵美を救うことになる。
- コウイチ
- フルネームは関川幸一。ユキコらとともにかくれんぼをしていたが、コウイチは鬼役で一人だけ廊下をうろうろしていたために異変に気づいた。他の児童たちに異変を呼びかけるも通じず、やむなく一人だけ逃げ出したことで惨事から生き延びることができたが、これが心残りとなってしまう。戦後は地元で小さな文具店を経営し、弥恵からは「文房具屋さん」という愛称で呼ばれている。
- 実は本編の始まる1年前にすでに亡くなっていたのだが、友人を亡くしたことへの後悔の念から霊になって残り、連日防波堤から海を悲しげに見つめている。弥恵にだけその姿が見えていた。
- 本編終盤で弥恵と共に彼岸の世界の校舎内でユキコらを見つけ出し、この世への執着が晴れて笑顔で成仏した後、海の底に眠る過去の校庭でユキコらとともに遊び続けている。
- 角川版小説では、普通の生きている人間であり、事態を終息させて友人4人を成仏させようと奔走する。
- 国見敦史
- 晴美の夫で、あゆむの父。幽霊での登場はポプラ社版小説のみである。
- コウイチたちが成仏した後、ダイバーの姿で弥恵、恒、護、須美子の前に現れて海へ沈みゆく校舎から浜まで彼らを救い出し、そこへ駆けつけて来た妻・娘とも再会を果たし、僅かだが言葉を交わしたあと消えていった。
- 人面ガニ
- 冒頭、台風で流されてきたランドセルの中から無数の小さなカニと一緒に出てきた一番大きいカニ。背中に鬼瓦のような禍々しい顔がある。
- 幽霊列車
- 廃線となった鉄道路線の踏切に現れる。列車の中にはススムとテツオが乗っており、人をさらって列車ごと海へと入っていく。
- 接近時は実物で、海へ入っていく遠景ではCGで表現されている。なお塗装パターンが微妙に異なること以外は『2』のラストに登場した電車と同型[注釈 54]。
- 女の子の人形
- サカエが死亡時に持っていた人形。サカエの無念とともにたびたび現れ、須美子を連れ去った。彼岸の世界では、サカエの隠れていたロッカーの中に遺されていた。
- 角川版小説では、サカエとはぐれており、彼女を探して昔彼女の家があった場所(今の小学校)をさまよっていたが、晴美の協力で無事に再会を果たす。
- 海で死んだ人の魂
- 魚のような蛍のような、クリオネに近い幻想的な姿をしており、彼岸の世界の校舎内で空中を漂っている。すべてCGで表現されている。
ストーリーブック
- 学校の怪談ストーリーブック(東宝)
- 学校の怪談2ストーリーブック(東宝)
- 学校の怪談3ストーリーブック(東宝)
公式超全集
- 学校の怪談2公式超全集(講談社)
- 学校の怪談3公式超全集(講談社)
大百科
- 学校の怪談3オバケ大百科(マイルストーン、ポプラ社)
小説:映画の小説版となるが、人物設定や話の展開などが映画と少し異なっている。
- 学校の怪談(集英社、岡崎弘明) - 後に集英社みらい文庫から挿絵付(弥南せいら)で発売された。
- 学校の怪談(ポプラ社、岡本賢一)
- 学校の怪談2(ポプラ社、岡本賢一)
- 学校の怪談3(ポプラ社、大場惑)
- 学校の怪談4(ポプラ社、秋月達郎)
- 夏のかくれんぼ 学校の怪談4(角川書店、飯野文彦) - 映画版主人公・弥恵の叔母・晴美とその姉・恵美(弥恵の母)が本作の主人公を務めている。
コミカライズ:『2』と『3』が『コミックボンボン』で連載され後に単行本化された。『学校の怪談4』では子どもが『コミックボンボン』を持っているシーンがある。また、『4』が『なかよし』1999年7月号および8月号に掲載されたが、単行本化されていない。
- 『学校の怪談2』(講談社、井上大助)
- 『学校の怪談3』(講談社、冬凪れく)
- 『学校の怪談4』(講談社、笹野鳥生)
シナリオ(日本シナリオ作家協会):『2』と『3』のシナリオ台本が1996年9月号と1997年8月号にそれぞれ掲載され、『2』は脚本家、『3』は監督と脚本家のインタビューも掲載された。
その他
- 映画「学校の怪談」によせられたこわーいうわさ(ポプラ社)
- 『学校の怪談』(セガ)セガサターン 1995年7月14日発売
- ホラーアドベンチャーゲーム。1作目の『学校の怪談』の実写映像を使ったゲームとなっている。
- 『学校の怪談 スペシャル・サウンドトラック』(キングレコード)1997年7月22日発売
- 『3』のサウンドトラックに『1』の6曲と『2』の3曲を加えた映画音楽CDとなっている。
- 宝塚ファミリーランド・イベントホール『学校の怪談』『学校の怪談2』
- 同映画版を基にしたお化け屋敷
- CM出演…尾上寛之 、中村香実 、 福岡香純 、庄田裕一
- 岐阜県下呂温泉合掌村 『学校の怪談2 放課後のうわさばなし』
- SFXプロデューサーの中子真治プロデュースによるお化け屋敷。
- なお、下呂温泉は3作目のロケ地でもある。
- ^ 収録内容はDVD-BOXのものと同じ。
- ^ 自転車での通勤中に転んでしまい、中に入っていた通信簿をばらまいてしまう、など。
- ^ ポプラ社版小説では一目ぼれするのは均になっている。
- ^ 寺にある手配書には子供たちによって落書きが施されており、最早人相を特定できなくなっている。「ロンゲ」「サル顔」「ひんじゃく」などの悪口も書き込まれている。
- ^ 衝立には妖怪たちの絵が描かれており、浅野が寺から持ち出した事で封印されていた妖怪たちが抜け出した(その際、描かれていた絵が消える)。
- ^ 塾生と地元の子供たちの喧嘩をお寺の鐘を叩いて治める、杏子がポラロイドカメラで撮った写真を見て浅野の正体に気付くなど。
- ^ 突然姿を消したなな子に対し、「どうしてついて来ないんだよぅ」と、普段の態度と一変して心配する様子を見せている。小説版ではなな子の好意に気付いているものの、恋愛に興味が無いため、告白してきた彼女を振っている(ただし、友人関係は変化なく続いている)。
- ^ パンフレットには、テケテケとの遭遇シーンで、本来は合流前の彼女が他のメンバーと並んでいる写真がある。
- ^ 小説版では身を挺して自分となな子を守ってくれた司にも惹かれていき、2人の間で思いが揺れるようになる。
- ^ 閉じ込められたメンバーの中で、浅野の正体に気付いたのはこの2人のみ。
- ^ 小説版では浅野が未登場のため、自分を助けてくれた直弥に懐いている。
- ^ 炊飯器の電源プラグを差し忘れてご飯を炊き損ねるなど。
- ^ 虫の大群に襲撃されたり、なな子を探しに行った直弥に置いて行かれた事が原因。
- ^ 実際は「出る」の部分に「・」が付いている。
- ^ 小説版では、デビュー戦の試合の様子も描かれている。
- ^ この後、呼び方が「久保田君」から「良」に変わる。
- ^ 塾のテスト中に縫い直していたが途中で先生に見つかり、彼氏のものかと冷やかされていた。
- ^ 彼女にお礼を言われた際には、照れ隠しで「重いよおまえ藤井…」と普段は言わない苗字で呼んだ。
- ^ ただし、母親からつきっきりで構われている真琴を羨ましく思う描写が見られるが、茜からは「マザコンじゃないだろ、久保田は?」と突っ込まれている。
- ^ 「(再婚すれば)二人とも幸せになれる」と言う真知子に対し、「今まで幸せじゃなかったのかよ」と吐き捨てている。
- ^ 呼び方も「太田」から、告白後には「真琴」に変わっている。
- ^ 演じる野村は前作までと違い、冒頭のみのわずかな出演。
- ^ キネマ旬報では配給収入5億円、邦画13位となっている[15]。
- ^ ポプラ社版小説では、自分の肩の上に突然現れたサカエの人形を恐怖に駆られて窓の外に放り投げている。
- ^ 角川版小説では小学1年生。
- ^ ポプラ社版小説ではユキコの妹という設定であり、フルネームが「やまざきさかえ」となっている。一方、角川版小説ではユキコの友人でありフルネームが「小森サカエ」となっている。
- ^ 「タイチが見つけた、あの子が欲しい…」。
- ^ 『3』のDVDの表紙では、靴下とスリッパを履いている。
- ^ エンドロール終了後、日中電車で新聞を読む浅野の後ろから現代風の格好(サングラスにスニーカー)で現れ、乗客達を驚かせた(浅野は気づいていない)。
- ^ その直後に本物(?)の塾の教師が現れ、早く帰宅するよう主人公達を叱りつけただけで、ことなきを得た。
- ^ ラストでは、普通のブルドッグを連れたきたろうがそのまま登場しており、それを見た理香がまたしても失神している。
- ^ 1と2では終盤まで正体を隠している。
- ^ 原作のハニ太郎は饅頭以外何でも飲み込む妖怪じみた食欲と超能力を有している「生きた埴輪」であるがそれとは明確に区別されている。
- ^ ハルエは乗り気だったが、参加理由を知らされなかったヨシオはそうでもなかった。
- ^ 何番まであるのかという問いに対しヨシオは39番、司は53番と発言している。
- ^ 台本上では、ハルエがヨシオと直弥に対し、司は姉の理香にコンプレックスを持っていると漏らしている場面もある。
- ^ 時計台でもヨシオが「ハルエ」と叫んでいたが、ヌシとの戦いでそこまで気が回らなかった。
- ^ ヨシオの老人姿は亡くなった時の姿ではなく、ハルエの亡くなった年齢に合わせたものである。
- ^ 司はこれを「心霊写真」と言ったが、杏子は「家族写真じゃん」と言って彼に渡した。
- ^ 小説版では祖母との約束や彼女を公園に置き去りにした話自体は語られている。
- ^ 原型は「赤い紙、青い紙」。
- ^ 司の顔なのは偶然だと思われるが、司本人が詰られてしまった。
- ^ 良たちが元の世界へ戻ろうとした際、図工室の黒板に「ごめんね」と謝罪の言葉を書き記し、良との握手を通じてその姿を現した。
- ^ 襲い来るのっぺらぼう達を鏡の中へ誘い出し閉じ込めたり、良たちを茜と真琴の元へ導くなど。
- ^ コミカライズ版では学校のプールを脱出用の鏡にしている。
- ^ 運動会で良と繭子も使った。
- ^ ガーゴイルのデザインは鳥の翼を持つ悪魔か邪竜を彷彿とさせる禍々しい物で、両足で鏡を持ち、頭部と翼と尾で鏡を守るように覆っている。
- ^ タイチ自身が引きずり込んでいるように見えるが、実際にはタイチの負の感情につけこんだ妖怪たちが彼の意思に反応して行っており、繭子は廊下の水飲み場の鏡から引きずり込まれた。
- ^ のっぺらぼう達に追われた良達が学校に逃げ込んだ際、昇降口に駆け込んだはずが給食室になっていた。
- ^ 文字は反転しているが、ものの向きは必ずしも反転しておらず、現実世界と同じものもある。
- ^ 口が無いとも知らず、食べ物を頬張ろうとする等。
- ^ コミカライズ版では、学校崩壊時に脱出して再び主人公たちを襲う。
- ^ 小説版では、為山先生がかおるのボクシングデビュー戦のお祝いとして会場に持ってきている。
- ^ ポプラ社版小説では、貨車と車掌車(最後尾)を繋げた蒸気機関車(挿絵あり)で2人は車掌車に乗っている。
- ^ a b c ゴジラ画報 1999, p. 218, 「学校の怪談」
- ^ a b 古澤利夫『映画の力』ビジネス社、2019年、393-398,411頁。ISBN 9784828420769。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 動画王特別編集ゴジラ大図鑑 2000, p. 198, 「1990年代 学校の怪談」
- ^ 1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ ゴジラ画報 1999, p. 220, 「学校の怪談2」
- ^ 1996年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c ゴジラ画報 1999, p. 222, 「学校の怪談3」
- ^ 1997年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ 樋口真嗣、1999年5月1日、『ガメラ3 バニシングブック』、48-50頁、徳間書店
- ^ a b ゴジラ画報 1999, p. 229, 「学校の怪談4」
- ^ 大高宏雄「付録 日本映画1990-1999配収ベスト10」『日本映画逆転のシナリオ』WAVE出版、2000年4月24日、251頁。ISBN 978-4-87290-073-6。https://books.google.co.jp/books?id=JKFtAAAACAAJ&redir_esc=y&hl=ja。
- ^ 「1999年日本映画配給収入」『キネマ旬報』2000年(平成12年)2月下旬号、キネマ旬報社、2000年、154頁。
- ^ 『宇宙船YEAR BOOK 2000』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2000年4月20日、68頁。雑誌コード:01844-04。
- ^ a b c d 宇宙船YB 1997, p. 36
- ^ 劇中パンフレット及びオフィシャルガイドブックにも登場。
- ^ オーディオコメントでの監督の発言より[要文献特定詳細情報]
- ^ 『劇場版 学校の怪談 DVD-BOX』特典ディスクより
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