室内音楽 (ドイツ語 : Kammermusik )は、パウル・ヒンデミット が1920年代 に作曲した室内管弦楽のための連作である。第1番以外は独奏楽器を置いた協奏曲 の形で書かれている[ 1] 。当時のヒンデミットの特徴である、対位法 への興味や堅固な構造といった「即物的」な志向が表れており、「20世紀におけるブランデンブルグ協奏曲 」と評されることもある[ 2] 。
12の独奏楽器からなる室内管弦楽のための作品。1921年 作曲。作品24の1[ 3] 。
1922年 7月にバーデンバーデン のドナウエッシンゲン音楽祭 にて、ヘルマン・シェルヘン の指揮で行われた。
4楽章からなる。演奏時間は約15分。
第1楽章 Sehr schnell und wild
第2楽章 Mäßig schnelle Halbe: Sehr streng im Rhythmus
第3楽章 Quartett: Sehr langsam und mit Ausdruck
第4楽章 Finale: 1921: Lebhaft
オブリガート ピアノのための作品。1924年 作曲。作品36の1。
4楽章からなる。演奏時間は約20分。
第1楽章 Sehr lebhafte Achtel
第2楽章 Sehr langsame Achtel
第3楽章 Kleines Potpourri: Sehr lebhafte Viertel
第4楽章 Finale: Schnelle Viertel
オブリガートチェロのための作品。1925年 作曲。作品36の2。
4楽章からなる。演奏時間は約18分。
第1楽章 Majestätisch und stark. Mäßig schnelle Achtel
第2楽章 Lebhaft und lustig
第3楽章 Sehr ruhige und gemessen schreitende Viertel
第4楽章 Mäßig bewegte Halbe. Munter, aber immer gemächlich
ヴァイオリンのための作品。1925年 作曲。作品36の3。パガニーニ の作品からの引用がある。
5楽章からなる。演奏時間は約21分。
第1楽章 Signal: Breite, majestätische Halbe
第2楽章 Sehr lebhaft
第3楽章 Nachtstück: Mäßig schnelle Achtel
第4楽章 Lebhafte Viertel
第5楽章 So Schnell wie möglich
ヴィオラのための作品。1927年 作曲。作品36の4。
1927年 11月3日 にヒンデミットの独奏、オットー・クレンペラー 指揮のシュターツカペレ・ベルリン によって行われた。
4楽章からなる。演奏時間は約17分。
第1楽章 Schnelle Hallbe
第2楽章 Langsam
第3楽章 Mäßig Schnell
第4楽章 Variante eines Militärmarsches
ヴィオラダモーレのための作品。1927年 に作曲され、1929年 に改訂が行われた。作品46の1。
4楽章からなる。各楽章は間をおかずに演奏される。演奏時間は約17分。
第1楽章 Mäßig schnell, majestätisch
第2楽章 Langsam
第3楽章 Variationen. Mäßig schnell beweget
第4楽章 Lebhaft, wie früher
オルガンのための作品。1928年 作曲。作品46の2。
3楽章からなる。演奏時間は約17分。
第1楽章 Nicht zu schnell
第2楽章 Sehr langsam und ganz ruhing
第3楽章 [Achtel bis 184]
^ Schader, Luitgard (2020). Hindemith: Kammermusik No. 4-7 (PDF) (Media notes). Christoph Eschenbach, Kromberg Academy Soloists, Schleswig-Holstein Festival Orchestra. Ondine. ODE1357-2。
^ MacDonald, Malcolm (2011). Hindemith: The Complete Viola Music, Vol. 3 (PDF) (Media notes). Lawrence Power, BBC Scottish Symphony Orchestra, David Atherton. Hyperion. CDA67774。
^ 対となる「作品24の2」は木管五重奏 のための『小室内音楽』に割り当てられている。
『最新名曲解説全集補巻1 交響曲・管弦楽曲・協奏曲』(久納慶一 執筆、音楽之友社 )