密率とは、五世紀に中国の数学者である祖沖之によって発見された、円周率πの近似値。劉徽による円を近似する正多角形の面積の求め方に基づいて、祖沖之は、πは3.1415926と3.1415927の間にあると推定した。二つの数の近似値をそれぞれ 22 7 {\displaystyle {\tfrac {22}{7}}} 、 355 113 {\displaystyle {\tfrac {355}{113}}} とし、それぞれを約率とした[1]。
355 113 {\displaystyle {\tfrac {355}{113}}} は、分母が四桁以下の分数で最もπに近い値であり、小数第六位までπと等しいものになっていて、πとの誤差がおよそ0.000009%以下に留まっている。