おみ としのり 尾美 としのり | |||||||||||
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本名 | 尾美 利徳(おみ としのり) | ||||||||||
生年月日 | 1965年12月7日(59歳) | ||||||||||
出生地 | 東京都目黒区 | ||||||||||
国籍 | 日本 | ||||||||||
民族 | 日本人 | ||||||||||
身長 | 174 cm | ||||||||||
血液型 | B型 | ||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 | ||||||||||
活動期間 | 1973年? - 現在 | ||||||||||
活動内容 | 走れ!ケー100第15話(1973年)が確認可能な最古の出演作 | ||||||||||
配偶者 | 既婚 | ||||||||||
事務所 | ホリプロ・ブッキング・エージェンシー | ||||||||||
公式サイト | プロフィール | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
映画 『火の鳥』 『転校生』 『時をかける少女』 『さびしんぼう』 『姉妹坂』 『ふたり』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 テレビドラマ 『北条時宗』 『鬼平犯科帳』 『マンハッタンラブストーリー』 『タイガー&ドラゴン』 『てっぱん』 『あまちゃん』 『集団左遷!!』 舞台 『七人の恋人』 『LOVE 30 vol.2』 | |||||||||||
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尾美 としのり(おみ としのり、1965年12月7日 - )は、日本の俳優。所属事務所はホリプロ・ブッキング・エージェンシー。本名は尾美 利徳(読み同じ)。東京都目黒区出身。血液型はB型。
幼稚園の頃に劇団ひまわりに入団。入団前は、毎日同じ時間に同じ場所に行くのがいやで、よく仮病を使って幼稚園を休んでいた。CM撮影等で欠席する友達が羨ましくて、自分から劇団に入りたいと願い出た。
当初は本名の「尾美利徳」名義で出演していた。正確なデビュー作は不明。
テレビドラマでは7歳で『走れ!ケー100』第15話(1973年7月20日放送、TBS)にゲスト出演。初出演映画はザ・ドリフターズの『チョットだけョ 全員集合!!』(1973年8月4日公開)。1977-1978年にNHK教育テレビの道徳教育ドラマ『みんななかよし』で主演。『ウルトラマンタロウ』(1973年-1974年)に子役で出演したと篠田三郎に語ったとされるが、出演の確証は見つかっていない。詳細は同番組の項目を参照。
公式には1978年、13歳で市川崑の監督映画『火の鳥』で「尾美トシノリ」名義にて子役デビューし、数々の名優に囲まれながらも重要な役柄を演じている。大河ドラマ『草燃える』(1979年、NHK)に北条泰時役で出演。
1982年、17歳で大林宣彦監督の『転校生』の主役の一人に抜擢され、注目を集める(以後1995年の『あした』まで17本の大林作品に出演している)。
テレビドラマでは1989年から『鬼平犯科帳』に木村忠吾(うさ忠)役でレギュラー出演したほか、宮藤官九郎脚本作品に頻繁に出演していることでも有名。
2005年の宮藤官九郎作・演出舞台『七人の恋人』(ウーマンリブ公演)では7演目の中で、「転校生の尾美くん」「鬼としのり」「むねさん」等、それぞれ毛色の違うキャラクターを演じている。
CMでは、「クロレッツ」のCMの岡本麗とのキスシーン、2000年「JR東日本」においては父親役で登場、別のCMでは思春期の娘を持ちながら奮闘する姿も演じている。一方でCM「りそな銀行」や、日本生命のキャッチコピー「生きるチカラ」シリーズにおいてはナレーションを担当している。2008年にはソフトバンクにて、2011年にはハウス食品「こくまろカレー」のCMでよきパパ役を演じている。
現在バラエティにはあまり出演しないが、過去には『ねるとん紅鯨団』の芸能人SPにも出演していた。他に料理番組『料理バンザイ!』に大林監督と出演したり、お笑い番組『虎の門』では第19代目ゲストMCを務めた。
阿部寛とは『結婚できない男』以前に、『アットホーム・ダッド』、『逃亡者 RUNAWAY』で共演している。『あんどーなつ』では風吹ジュンとデビュー作『火の鳥』以来の共演。岸部一徳、小林聡美とは『神はサイコロを振らない』で再共演。
NHK連続テレビ小説『てっぱん』では尾道の住職役で出演し、大林映画、尾道三部作に関連のある共演者富司純子、森田直幸、また『さびしんぼう』のロケ地、西願寺が登場した。また『あまちゃん』ではヒロインの父親、黒川正宗役で出演。2013年の第64回NHK紅白歌合戦では自らが運転するタクシーで足立ユイを乗せての会場入りを正宗として演じ、『あまちゃん』キャスト総出演で歌った「地元に帰ろう」でも正宗としてマラカスを振って踊りながら歌って盛り上げた。
2020年3月プランニング・メイ有限会社を退所し、9月よりホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属となった。
趣味は料理、プロレス観戦。10代の頃、実際にプロレスラーに憧れて筋トレやプロテイン摂取に励んでいたが、身長が足りずに挫折した(『徹子の部屋』2011年10月14日放送)。
大林宣彦作品には旧尾道三部作を含め、計19作品に出演している。大林は「例えばフランソワ・トリュフォーの映画に於ける、ジャン=ピエール・レオみたいなものです。僕自身の少年時代を描くには欠かせない[1]」「彼(尾美君)が僕の映画にいることは、僕の署名です」とコメントしている。29歳の時に「たまには大林監督以外のほかの仕事もしてみたい」と楽屋でこぼしたのを伝え聞いた大林は「俺を裏切ったのか」と落胆したものの、「おやじと息子」のような関係の尾美を「特に長男というものはいっぺん飛び出す」「僕の映画につき合わせ、ほかの可能性を僕も奪っていた」と考え直し、「家出息子、大きくなって帰ってこい」として自身の作品から卒業させた。以降は大林の作品に呼ばれず絶縁状態となっていたが、『この空の花 -長岡花火物語』(2012年4月7日公開)で『あした』以来17年ぶりに大林組の現場に復帰することとなった。そして大林の遺作となった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020年7月31日公開)にも出演。大林は「尾道にもう1回、里帰り」してほしいと思って尾美を呼んだという[2]。2020年4月の大林の死去に際しては「…残念です」というコメントを発表し[3]、一言で無念さを表した[4]。
宮藤官九郎脚本作品の常連出演者でもあり、契機となった『マンハッタン・ラブストーリー』の出演にあたり、「台本が面白いが、役柄がそれまでとは違う粗暴な役、まるっきり逆な役がきた。どこまでやっていいのか? 表現していいのかが心配だった」と語っている(『スタジオパークからこんにちは』2010年10月9日放送)。