やまもと ゆたか 山本 寛 | |||||
---|---|---|---|---|---|
2014年 | |||||
本名 | 山本 寛 | ||||
別名義 | 辛矢 凡 | ||||
生年月日 | 1974年9月1日(50歳) | ||||
出生地 | 日本・大阪府 | ||||
血液型 | O型 | ||||
ジャンル | アニメ・テレビ・映画 | ||||
活動期間 | 1997年 - | ||||
公式サイト | 株式会社山本寛事務所 | ||||
主な作品 | |||||
アニメーション監督・演出 『かんなぎ』(監督) 『フラクタル』(原作・監督) 『Wake Up, Girls!』(原案・監督) 映画 『私の優しくない先輩』(監督) | |||||
|
山本 寛(やまもと ゆたか、1974年9月1日[1] - )は、アニメーション監督。山本寛事務所代表取締役。愛称は『ヤマカン』[2][3][4]。
大阪府箕面市[5] 出身。大阪教育大学附属高等学校池田校舎[6] を経て京都大学文学部哲学科[6] を卒業後京都アニメーションに入社[6]、その後京都アニメーションの一部門だったアニメーションDoに移籍し2007年に退社。
アニメーション監督としては『かんなぎ』『フラクタル』などを手掛け、また2010年には、実写映画『私の優しくない先輩』の監督を務めた。自分の関わったアニメの主題歌・挿入歌等の作詞を担当することもある。別名義に辛矢 凡(からや ぼん)がある[7][8]。
1997年、京都大学アニメーション同好会にて制作した『怨念戦隊ルサンチマン』に監督として関わる[9]。
卒業後は株式会社京都アニメーションに入社。デジタル映像開発室勤務を経て演出助手や撮影などを経験した後、1999年『POWER STONE』の第10話「夢で見た赤い月」で演出デビュー[10]。その後同社の大阪スタジオであるアニメーションDoへ移籍[11] し、同じく演出を務めた。
2006年『涼宮ハルヒの憂鬱』でシリーズ演出を務める。
2007年『らき☆すた』でアニメ初監督を務めるも、社内判断により第5話から武本康弘に交代となる[12]。同年6月23日をもってアニメーションDoを退社しフリーとなる。
2008年、『月刊ニュータイプ』誌上にて大阪市都島区にアニメ制作会社の株式会社Ordet設立を発表。A-1 Picturesが元請制作した『かんなぎ』の監督を務めた。
2010年、映画『私の優しくない先輩』を監督。商業実写作品としては初の監督作となり、同作でTAMA映画賞最優秀新進監督賞を受賞した。同年、Ordet初の元請作品OVA版『ブラック★ロックシューター』の監修を担当。
2011年1月より自身初のオリジナルアニメ『フラクタル』の監督を務めた。8月、ウルトラスーパーピクチャーズ設立に伴ってOrdetはUSPの傘下に入り東京都杉並区に移転、自身はUSPの取締役に就任する。
映像監督のグレゴリー・ルードらの呼びかけに応えて東北震災チャリティプロジェクト「Project blossom」を立ち上げ、ショートアニメ『blossom』の監督を務めた。同作は岩手県大槌町の「菜の花プロジェクト」をモデルとした作品で、シガー・ロス音楽のインターナショナルバージョン[13] と、島本須美出演・鹿野草平音楽のジャパンバージョン[14] が制作され、2012年3月24日の東京国際アニメフェア2012にて初公開された後[15][16]、協賛企業である学研から雑誌付録として頒布され[17][18]、ルードらが設立したチャリティー団体Zapuniの第1弾作品として2013年3月11日に配信された[19][20]。
2013年、ショートアニメ『戦勇。』と『らき☆すた』のスピンオフとなるWEBアニメ『宮河家の空腹』の監督を務める。
2014年に始まった『Wake Up, Girls!』の劇場版およびTVシリーズ(「ZOO」、「新章」を除く)の監督を務める。山本は東日本大震災の後、東北被災3県に題を取った作品を制作しており、宮城県仙台市を舞台とする同作と、岩手県大槌町を舞台とした『blossom』、福島県南相馬市を舞台とした『真夜中のスーパームーン』の3作を「東北三部作」とした[21]。
2015年10月23日、東京都小金井市に自身を代表[6] として個人事務所の株式会社山本寛事務所[22] を設立。10月30日、ウルトラスーパーピクチャーズ取締役を辞任[23]。2016年3月25日、Ordet取締役辞任[24]。
2016年5月30日、体調不良を理由に無期限の休養を自身のTwitterにて発表[25]、約3ヶ月後の8月18日にブログで休養からの復帰を報告[26]。
2017年2月25日、Project Twilight[27] 名義で「山本寛オリジナル作品「薄暮」アニメ制作プロジェクト」とするクラウドファンディングがCAMPFIREにて開始され[28]、約2100万円の資金を集める。当初は2018年に完成し劇場公開される予定としていた。同年10月11日、「薄暮」の製作を目的として設立されたトワイライトスタジオの公式サイトが開設され、同社のCCO[要曖昧さ回避]に就任したことが公表された[29]。2019年2月には2度目のクラウドファンディング「山本寛オリジナル劇場アニメ作品『薄暮』福島県民1万人を劇場へ無料招待したい!」[30] を実施し、目標額の500万円を集めた。
2019年6月21日、劇場アニメ『薄暮』が公開[31]。予定の公開日に作品が完成せず、1月ずらしての公開となった[32]。本作は山本の「東北三部作」(本作前にはアニメ2作、小説1作が発表済み)の新たな完結作として発表されたが、これは三部作のうち同じく福島県を舞台とした小説「真夜中のスーパームーン」を踏まえ、「福島県を最後まで描き切りたい」との考えで作られたことによる[33][34]。その後トワイライトスタジオの取締役を離れた。
2019年9月、『魔法少女たち(仮)』の構想を発表。パイロットフィルム制作費用募集のためクラウドファンディングを開始し[35]、同年10月30日に約770万円を集め終了した[36]。2020年4月完成予定としていたが間に合わず、同年7月に「予算超過の危険性が出てきました」との理由からクラウドファンディングを再度開始し[37]、同年8月30日に約300万円を集めて終了した。