岩沼駅 | |
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東口(2022年5月) | |
いわぬま Iwanuma | |
所在地 | 宮城県岩沼市館下1丁目[1][2] |
所属事業者 | |
電報略号 | イワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
6,519人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1887年(明治20年)12月15日[1][2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東北本線 |
キロ程 | 334.2 km(東京起点) |
◄槻木 (6.5 km) (3.7 km) 館腰► | |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 343.7 km(日暮里起点) |
◄逢隈 (5.3 km) (- km) (館腰)[* 1]► | |
備考 | |
岩沼駅(いわぬまえき)は、宮城県岩沼市館下1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である[2]。
東北本線と常磐線が乗り入れており、このうち東北本線を所属線としている[3]。当駅を発着する常磐線の列車はすべて東北本線を経由して仙台駅方面に乗り入れている[2]。また、常磐線を走る特急ひたちが1日1往復停車する。
単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを持つ地上駅である。1番線が常磐線上り本線、2番線が常磐線下り本線、3番線が東北本線上り本線、4番線が東北本線下り本線、5番線が東北本線下り1番線(副本線)となっている。5番線は仙台方面だけでなく、福島方面や常磐線への折り返し運転が可能。また、1番線と2番線の間にホームのない中線がある。
線路東側に2階建ての駅舎がある[2]。駅舎内にはNewDaysと、エフエムいわぬまのサテライトスタジオが設置されている[2]。
仙台統括センターの直営駅(駅長・副長配置)で、旅客扱いおよび運転扱いを行う。管理駅でもあり、東北本線の大河原駅 - 槻木駅間と常磐線の宮城県内所在駅である坂元駅 - 逢隈駅間の各駅を管理する。
みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、自動改札機(Suica、えきねっとQチケ対応)、自動精算機が設置されている。
跨線橋と直結している西口(2階)の改札口は駅舎と反対側の岩沼駅西側の利用者の便を図るために跨線橋と自由通路を1番線の真上で連絡する形で設置された。2020年(令和2年)4月1日から無人化されると同時に、Suicaなど交通系ICカードやえきねっとQチケ専用になっている(それまではJR東日本東北総合サービスに委託)。また、西口にもロータリー・バスプール・タクシー乗り場がある。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■常磐線 | 上り | 相馬・原ノ町・いわき方面[7] | |
2 | 下り | 名取・仙台方面[7] | ||
3 | ■東北本線 | 上り | 白石・福島方面[7] | 一部列車は1番線 |
4・5 | 下り | 名取・仙台・小牛田方面[7] | 5番線は当駅始発 |
JR貨物の貨物駅は、旅客駅舎の南側にある。1面1線のコンテナホーム(ヤード)があり、ホーム上に荷捌き用の上屋が設置されている。ホームの長はコンテナ車4両分ほどと短い。駅の業務は仙台臨海鉄道が受託している。また、JR貨物の入換動車(スイッチャー)が配置されており、構内の入換作業を行っている。
駅の南東より日本製紙岩沼工場へ至る専用線が分岐している。全長3キロメートルほどのこの専用線は、コンテナによる工場で生産された紙製品の輸送で使用されている。かつては工場で使用される液体塩素がタンク車で到着していたが、2007年度(平成19年度)に廃止された。
駅付近の本線西側から丸昭興業の専用線が分岐し、液体アンモニアの荷役設備が設置されていたが、こちらも2007年度(平成19年度)に廃止された。この専用線では、扇町駅発送の液体アンモニアを取り扱っていた。また日清製粉の小麦粉貯蔵施設へ続く専用線もあったが、1997年(平成9年)6月限りで廃止された。
当駅に停車する貨物列車は、2014年(平成26年)3月時点で高速貨物列車のみである。1日1往復仙台貨物ターミナル駅との間に設定されているほか、仙台貨物ターミナル駅から郡山貨物ターミナル駅へ向かう上り列車も1日1本停車する[8]。2015年(平成27年)には、隅田川行きの高速貨物列車も追加された。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は6,519人である[JR 1]。
JR東日本および「岩沼市統計書」によると、1992年度(平成2年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
1992年(平成 | 4年)7,742 | [岩沼 1] | ||
1993年(平成 | 5年)7,770 | |||
1994年(平成 | 6年)7,746 | |||
1995年(平成 | 7年)7,747 | |||
1996年(平成 | 8年)7,810 | |||
1997年(平成 | 9年)7,543 | |||
1998年(平成10年) | 7,433 | |||
1999年(平成11年) | 7,347 | |||
2000年(平成12年) | 7,341 | [JR 2][岩沼 1] | ||
2001年(平成13年) | 7,257 | [JR 3][岩沼 1] | ||
2002年(平成14年) | 7,094 | [JR 4][岩沼 1] | ||
2003年(平成15年) | 7,130 | [JR 5][岩沼 1] | ||
2004年(平成16年) | 7,133 | [JR 6][岩沼 1] | ||
2005年(平成17年) | 7,198 | [JR 7][岩沼 1] | ||
2006年(平成18年) | 7,153 | [JR 8][岩沼 1] | ||
2007年(平成19年) | 7,157 | [JR 9][岩沼 1] | ||
2008年(平成20年) | 7,088 | [JR 10][岩沼 1] | ||
2009年(平成21年) | 7,011 | [JR 11][岩沼 1] | ||
2010年(平成22年) | 6,743 | [JR 12][岩沼 1] | ||
2011年(平成23年) | 6,498 | [JR 13][岩沼 1] | ||
2012年(平成24年) | 1,722 | 5,211 | 6,933 | [JR 14][岩沼 2] |
2013年(平成25年) | 1,762 | 5,336 | 7,098 | [JR 15][岩沼 2] |
2014年(平成26年) | 1,767 | 5,210 | 6,978 | [JR 16][岩沼 2] |
2015年(平成27年) | 1,786 | 5,360 | 7,146 | [JR 17][岩沼 2] |
2016年(平成28年) | 1,790 | 5,333 | 7,123 | [JR 18][岩沼 2] |
2017年(平成29年) | 1,818 | 5,386 | 7,205 | [JR 19][岩沼 3] |
2018年(平成30年) | 1,803 | 5,290 | 7,093 | [JR 20][岩沼 3] |
2019年(令和元年) | 1,748 | 5,281 | 7,030 | [JR 21][岩沼 3] |
2020年(令和 | 2年)1,072 | 4,467 | 5,540 | [JR 22][岩沼 3] |
2021年(令和 | 3年)1,188 | 4,662 | 5,850 | [JR 23][岩沼 3] |
2022年(令和 | 4年)1,427 | 4,771 | 6,199 | [JR 24] |
2023年(令和 | 5年)1,610 | 4,909 | 6,519 | [JR 1] |
「岩沼市統計書」によると、2021年度(令和3年度)の発送貨物は134,985トン、到着貨物は995トンである[岩沼 3]。
1992年度(平成4年度)以降の推移は以下のとおりである。
貨物輸送推移(単位:トン) | |||
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年度 | 発送 | 到着 | 出典 |
1992年(平成 | 4年)142,234 | 68,916 | [岩沼 1] |
1993年(平成 | 5年)141,177 | 62,760 | |
1994年(平成 | 6年)152,463 | 70,678 | |
1995年(平成 | 7年)167,201 | 72,353 | |
1996年(平成 | 8年)162,799 | 60,388 | |
1997年(平成 | 9年)166,009 | 52,484 | |
1998年(平成10年) | 171,748 | 45,105 | |
1999年(平成11年) | 172,033 | 51,436 | |
2000年(平成12年) | 171,748 | 45,105 | |
2001年(平成13年) | 179,458 | 45,221 | |
2002年(平成14年) | 172,207 | 43,570 | |
2003年(平成15年) | 189,489 | 48,801 | |
2004年(平成16年) | 200,851 | 53,826 | |
2005年(平成17年) | 196,950 | 49,544 | |
2006年(平成18年) | 189,263 | 32,517 | |
2007年(平成19年) | 184,377 | 26,550 | |
2008年(平成20年) | 189,026 | 20,997 | |
2009年(平成21年) | 218,922 | 17,455 | |
2010年(平成22年) | 215,704 | 12,775 | |
2011年(平成23年) | 181,242 | 8,680 | |
2012年(平成24年) | 194,865 | 11,214 | [岩沼 2] |
2013年(平成25年) | 203,995 | 12,625 | |
2014年(平成26年) | 194,215 | 14,122 | |
2015年(平成27年) | 205,279 | 14,203 | |
2016年(平成28年) | 201,487 | 13,537 | |
2017年(平成29年) | 190,924 | 12,840 | [岩沼 3] |
2018年(平成30年) | 174,225 | 2,045 | |
2019年(令和元年) | 159,765 | 1,875 | |
2020年(令和 | 2年)147,485 | 1,790 | |
2021年(令和 | 3年)134,985 | 995 |
当地の仙台平野(名取平野)の西縁となっている高舘丘陵から小規模な舌状丘陵が東に延びているが、その東端にかつて「岩沼城」(鵜ケ崎城、岩沼要害)があった。同城は、寛文2年(1662年)から延宝9年(1681年)まで、岩沼藩(仙台藩の支藩)[注 1]の藩主・田村氏の居城だった。その城址に設置されたのが当駅である[9][10]。