嶋田 久作(しまだ きゅうさく、1955年〈昭和30年〉4月24日[2][4] - )は、日本の俳優、声優。神奈川県横浜市瀬谷区(旧戸塚区)出身。ザズウ所属[5]。
幾徳工業高等専門学校中退、東洋大学文学部哲学科を卒業後、コンピュータ会社のプログラマー、バンドのキーボード奏者、生協のレジ打ち、庭師などを経て、1984年、バンド時代を知っていた飴屋法水の誘いを受け劇団東京グランギニョルの旗揚げ公演に参加。29歳で俳優となる[6]。
入団時、座長の飴屋から芸名の命名にあたり、共に風貌が似ているとの理由からハワード・フィリップス・ラヴクラフトに因む「ラヴクラフト嶋田」と、夢野久作に因む「嶋田久作」を提示され、後者を選択したという。
劇団は当時の小劇場の中にあって異質な存在として耳目を集めるも、1986年、4作品を残して解散。しかし、この劇団が『帝都物語/ガラチア』を上演した際に嶋田の演技が関係者の目にとまり、同名作品の映画化に当たって抜擢を受ける事となった[6]。
1988年、『帝都物語』の魔人、加藤保憲役で映画に初出演。原作者の荒俣宏はその印象強いキャラクターを高く評価し、同作を文庫化する際に加藤の容貌を嶋田本人に似せて書き直している[7]。またメガホンを取った実相寺昭雄からは以後常連として遇されたほか、岡本喜八、市川準、滝田洋二郎、大林宣彦らから相次いで起用を受け、遅咲きながら異色俳優としての地位を固めた。
佐野史郎、石川真希らが率いていたバンド「タイムスリップ」のメンバーでもあり、ベースを担当していた[6]。私生活では猫を飼っている[8]。
- 東京グランギニョル
- 「マーキュロ」 (1984年、アートシアター新宿) - 夜間高校の教師 役
- 「マーキュロ」再演 (1985年、アートシアター新宿) - 同上
- 「帝都物語 /ガラチア」(1985年、原作:荒俣宏/アートシアター新宿) - ヘルムト白井 役
- 「ライチ・光クラブ」(1985年、下北沢東演パラータ) - ライチ 役
- 「ライチ・光クラブ」再演 (1986年、都立家政スーパーロフトKINDO) - 同上
- 「ワルプルギス」(1986年、大塚ジェルスホール) - ナタ・デ・ココ 役
- 三上晴子・飴屋法水 共同企画「バリカーデ」(1987年、大崎高周波鋼業跡)
- ハロルド・ピンター・コレクション(1988年、セゾン劇場) - ビル 役
- MMM
- 「スキン/Skin#1 デパートミックス」(1988年、渋谷パルコ SPACE PART3) - 嶋田博士 役
- 「スキン/Skin#2 バッファローミックス」(1989年、近鉄アート館) - 嶋田マシン(サンプリングの声と映像のみ)役
- 「スキン/Skin#3 246ミックス」(1989年、青山246club) - 同上
- 「スキン/Skin#4 パウワウダブ」(1989年、青山スパイラルホール) - 同上
- 明治生命ミュージカル「アニー」(1989年、青山劇場 1990年、新神戸オリエンタル劇場) - ルースター 役
- 三島由紀夫近代能楽集「道成寺」(1990年 サンシャイン劇場) - 骨董屋の店主 役
- コレクター(1992年、キリンプラザ大阪) - フレディー 役
- ダッチライフvol.3「ドナドナ」(1993年 吉祥寺バウスシアター)
- 幻の街 もう一つの神戸物語 (1993年、PARCO劇場)
- 太陽が死んだ日(1997年アートスフィア、シアタードラマシティ)
- HARAJUKU PERFORMANCE + Special 飴屋法水 ×山川冬樹 ゲスト出演 (2008年、ラフォーレ原宿)
- GACKT眠狂四郎無頼控(2010年) - 三雲迅雷 役
- SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE (2021年11月20日,21日)
- 青春アドベンチャー「スカラムーシュ」ダジル侯爵・嶋田久作、原作・ラファエル・サバティーニ、演出・江澤俊彦(2009年、NHK-FM)
- 今夜は最高!(1988年1月30日、日本テレビ)
- 玖保キリコの「よるのようちえん」(オーディション残酷物語)(1988年3月11日、フジテレビ)
- NY者(1988年、フジテレビ)
- とんねるずのみなさんのおかげです (1989年9月21日、フジテレビ)
- 地球ZIG ZAG ユーゴスラヴィア篇(1990年、毎日放送)
- 世界・美の旅「愛と幻想のウィーン〜世紀末のクリムト〜」(1991年5月5日、テレビ東京)
- 風に吹かれて(1991年11月15日、TBS)
- 優雅なエゴイズム 『エリック・サティと椅子』(1994年9月4日、MBS)
- 田原総一朗の人間発掘スペシャル「アメリカに勝った男!」(1995年7月9日、テレビ朝日) - 池田敏雄 役
- NHKスペシャル 『150億光年 銀河紀行』(1996年1月2日、NHK総合)
- スタジオパークからこんにちは (1996年、NHK総合)
- 美女東風 番組内サイレントミニドラマ(1996年、日本テレビ)
- 徹子の部屋(1996年11月28日、テレビ朝日)
- 富士通スペシャル『世界遺産──時を超える旅』道と世界の遺産編(1997年1月3日、テレビ東京9
- 遠野の物語を伝えた男 佐々木喜善の生涯(1997年) - 佐々木喜善 役
- 2つの旗の下に〜嶋田久作の見た香港返還後〜(1997年9月9日、関西テレビ)
- テクノマエストロ(1998年6月29日、フジテレビ)
- 天才てれびくん『ゴーストカンパニー』第11話「ゴーストタクシー」(1998年、NHK教育)
- 東京綺譚『夢の軌跡』(2001年1月2日、フジテレビ)
- ティーンズTV「デジタル進化論」(2001年、NHK教育) - 久作 役
- スタジオパークからこんにちは(2001年5月4日、NHK総合)
- 報道ステーション 『2007年問題』ナレーション(2005年7月19日、テレビ朝日)
- 未来創造堂『亀の子たわし』(2006年7月7日、日本テレビ)
- わたしが子どもだったころ 〜上條さなえ編(2007年4月4日NHK-BShi 2009年2月22日NHK総合) - 父親 役
- 夢路(2007年11月、TBS)
- NHKハイビジョン特集 『秘宝公開 驚異の仏画「五百羅漢図」』(2008年10月12日、NHK BS-hi) - 狩野一信 役
- にっぽん原風景紀行 大阪府・能勢町、兵庫県・丹波篠山(2009年10月14日・21日、BSジャパン)
- 高校生講座ベーシック10シーズン3国語(2011年4月、ETV)
- にじいろジーン ゲスト(2012年2月25日、フジテレビ)
- おはなしのくにクラシック 『論語』(2012年7月9日、ETV) - 孔子 役
- 超入門!落語 THE MOVIE「死神」(2017年8月14日、NHK総合)- 死神 役
- 世界一周 魅惑の鉄道紀行 #196│北海道 日本最北端×最東端 夏の北海道 美味絶景の旅へ! 2時間スペシャル(2017年9月11日、BS-TBS)
- 使えるテレビ ザ・ディレクソン 『独立国 新潟』(2017年12月24日、BS1) - 永田 役
- 世界一周 魅惑の鉄道紀行 #210│ハプスブルク家王室の旅路 特別ツアー 皇帝列車に乗って! ウィーン少年合唱団 天使の歌声の秘密(2018年01月29日、BS-TBS)
- みんなのオリンピック(4) 『亡き母への思い』(2018年3月28日、BS1) - 理髪店の客 役
- 世界一周 魅惑の鉄道紀行 #217│南イタリア 世界遺産 日帰りの旅妖精の家 アルベロベッロの奇跡×白亜の巨大像(2018年04月02日、BS-TBS)
- BSコンシェルジュ(2019年4月26日、NHK総合)
- BSコンシェルジュ(2021年11月16日、NHK総合・BS1 11月17日、BSP)
- カリスマサーチ〜芋づるバラエティ(2021年11月19日、NHKBSP・BS4K)
- “シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組(2021年11月26日、NHKEテレ)
- ミュージックステーション-サカナクション「ショック!」(2022年4月1日、テレビ朝日)
- 天才てれびくんhello,「電空物語」(2022年5月9日、5月16日、NHK Eテレ)