川又 常正(かわまた つねまさ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
川又常行の門人。作画期は享保から延享の頃にかけてで、師の常行と同様の温雅な画風の肉筆美人画を数多く残す。釣雪斎と号したが、署名は「常正筆」でほぼ一貫している。古典文学や故事を題材とした見立絵を得意とし、江戸で活躍したと見られるが、京都の人気絵師西川祐信の絵本から図様を拝借した京風俗を描いた作品もある。現在確認されている作品数は50点前後である。門人に川又常辰がいる。
作品名 | 技法 | 形状・員数 | 寸法(縦x横cm) | 所有者 | 年代 | 落款 | 印章 | 備考 |
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源氏物語 女三の宮図 | 紙本着色 | 城西大学水田美術館 | 「常正筆」 | 「常正」印 | ||||
浴室脇の男女図 | 紙本着色 | 41.0x56.5 | 東京国立博物館 | 「常正筆」 | 印文不詳方印 | |||
桜下遊女と禿図 | 紙本着色 | 78.0x26.8 | 東京国立博物館 | 「常正画」 | 「常正」朱文方印 | |||
見立許由巣父図(瀑下二美人図) | 絹本着色 | 82.7x26.8 | 東京国立博物館 | 「常正筆」 | 「常正」朱文方印 | |||
婦女観花図 | 紙本着色 | 76.6x17.7 | 東京国立博物館 | 無款記 | 「常正」朱文方印 | |||
桜下詠歌美人図 | 紙本着色 | 73.1x23.6 | 東京国立博物館 | |||||
羽根つき美人図 | 絹本着色 | 出光美術館 | 「常正画」 | 「常正」白文方印 | ||||
見立紫式部図 | 紙本着色 | 出光美術館 | ||||||
風に悩む美人図 | 紙本着色 | 出光美術館 | ||||||
青楼遊客図 | 絹本着色 | 94.6x32.5 | 板橋区立美術館 | |||||
採蓮美人図 | 絹本着色 | 浮世絵太田記念美術館 | ||||||
花魁道中図 | 紙本着色 | 浮世絵太田記念美術館 | ||||||
村田屋店先花魁と禿図 | 絹本着色 | 浮世絵太田記念美術館 | ||||||
文の滝図 | 紙本着色 | ニューオータニ美術館 | ||||||
美人道中図 | 紙本着色 | 国立歴史民俗博物館 | ||||||
柳下美人図 | 紙本着色 | 鎌倉国宝館 | ||||||
遊君禿図 | 紙本着色 | 奈良県立美術館 | ||||||
色子調弦図 | 絹本着色 | 奈良県立美術館 | ||||||
階下遊女図 | 絹本著色 | 1幅 | 82.9x35.3 | 熊本県立美術館 | ||||
那須与一扇の的図 | 紙本著色 | 双幅 | 83.2x26.6(各) | 熊本県立美術館 | 「常正筆」(各幅) | 「常正」白文方印(各幅) | ||
節分図 | 紙本著色 | 1幅 | 38.7x47.6 | 熊本県立美術館 | 「常正筆」 | 「常正」白文方印 | ||
見立淨瑠璃姫と牛若丸図 | 絹本着色 | 1幅 | 33.3x53.6 | 熊本県立美術館 | ||||
見立道風柳下美人図 | 紙本着色 | 1幅 | 68.3x26.0 | 熊本県立美術館 | ||||
遊女聞香図 | 絹本着色 | 1幅 | 88.9x33 | 大英博物館 | 「常正画」 | 「常正」白文方印 | ||
見立和漢故事人物図 | 絹本着色 | 3幅対 | 85.1x27.2(各) | ボストン美術館 | ||||
見立十二段草子 | 紙本着色 | 1幅 | 92.8x28.5 | ボストン美術館 | ||||
羽根突図 | 紙本着色 | 1幅 | 85.2x27.2 | ボストン美術館 | ||||
見立高砂図 | 絹本着色 | 1幅 | 78.3x26.7 | ボストン美術館 | ||||
立美人図 | 紙本着色 | 1幅 | 76.4x28 | ボストン美術館 | ||||
見立黄石公張良図 | 紙本着色 | キヨッソーネ東洋美術館 | ||||||
見立松風図 | 絹本著色 | 1幅 | 78.5x29.0 | ケルン東洋美術館 | 「常正筆」 | 「常正」朱文方印[1] | ||
遊客男女図 | 紙本着色 | 1幅 | 77.5x24.5 | ケルン東洋美術館 | 「常正筆」 | 「常正」白文方印[1] |