『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』(みかどのさんしまいはあんがい、チョロい。)は、ひらかわあやによる日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2022年4・5合併号から連載中[1]。2024年7月時点で、累計部数は100万部を突破している[2]。
テレビアニメが2025年放送予定[3]。
声の項は特記のない限り、テレビアニメ版の声優。
- 綾世 優(あやせ ゆう)
- 声 - 日向未南[4]
- 主人公。17歳。才華学園普通科2年生。一人称は「オレ」。髪は赤色で、アホ毛がある。特技は家事(主に掃除と料理)。亡き母は、大女優として知られていた綾世昴。父親は不明で、母子家庭であったが、唯一の家族であった母も亡くなる。母譲りの綺麗な顔立ちだが、母と違い学業・スポーツ・演技力などの才能は無く、「凡人」「ポンコツ」と評されている。しかし、周囲の期待や落胆など気にも留めない、精神的にタフな性格であり、時に一切の反論を許さない凄味を発し、自らの意見を押し通す一面も持つ。その一方、恋愛面でも朴念仁で、三姉妹に対し「家族としての愛情」を持っているが、三姉妹が優に秘める「異性としての愛情」には気付いていない。
- 帝乃 一輝(みかどの かずき)
- ヒロインの一人。帝乃家の長女。才華学園芸能科3年生。女性のみで構成された歌劇団の男役スター。ボーイッシュな外見で、青みがかったベリーショートと長身が特徴。一人称は「僕」。演技の天才であり、恵まれたビジュアルを活かした高度な演技力と歌唱力で、難役も軽くこなし、再演不可能と言われた役柄を復活させており、海外からも高い評価を受けている。学園内外問わず、女性からの人気も高い。性格は、人一倍プライドが高い一方で、食べ物の好き嫌いが激しい一面があり、ピーマン・しいたけ・ナス・ゴーヤ・キクラゲが苦手である。
- 優と二人で皿洗いをしていた際、足が転んだ拍子に優とキスする。
- 帝乃 二琥(みかどの にこ)
- ヒロインの一人。帝乃家の次女。才華学園体育科2年生。空手家。お団子ロングヘアーが特徴。一人称は「あたし」。空手組手の達人で、身長約150センチメートルと小柄ながらも、身体能力が非常に高く、幾多にも及ぶ武道系競技の大会を優勝している。中学時代に、山で山菜取りの体験学習の最中に遭遇した熊を、一撃で倒しており、現在でも噂になっている。言葉遣いが多少荒いが、性格は自他共に厳しく、真面目である。また、アスリートらしく食事の栄養バランスにも気を使っている。実は、年齢相応に可愛い衣服や小物などに興味を持っているが、彼女自身は「自分のキャラに似合わない」と思い、自ら避けるようにしている。
- 帝乃 三和(みかどの みわ)
- ヒロインの一人。帝乃家の三女。才華学園進学科1年生。女流棋士。ボサボサな緑色のショートカットと八重歯、巨乳が特徴。一人称は「うち」で、語尾に「〜っス」をつける。甘党。IQ180超えとも言われる優れた頭脳の持ち主で、女流棋士として活躍し、その才能は、棋界から将来を期待されるほどである。将棋のみならず、囲碁やチェスの大会でも優勝を重ね、国際数学コンテストでは最年少女性代表者としてチームを勝利に導いている、勉学全般にも秀でいる反面、運動が苦手である。性格は少々意地悪である。
- 綾瀬 昴(あやせ すばる)
- 綾瀬優の母。物語開始の時点で故人。文武芸の天才で、海外の超名門大学を首席で卒業し、危険なアクションも自らこなす、国内外で名が知られた大女優。優にとっても「母は『偉大な女優』」と認識していたが、それ故に周囲から事ある毎に天才である母と比較されては、失望・愚弄される原因ともなっている。彼女自身も息子である優に対して、愛情は持っているものの、仕事の多忙さと言葉足らずの言動が重なり、すれ違いを生んでしまったが、病に倒れて、入院したのを切っ掛けに和解するも、その後、死別してしまう。亡くなる前に「優は幸せな家族を作って」という遺言を残した。
- 帝乃姉妹の父
- 本名不明。帝乃三姉妹の実父。綾瀬昴の知人で、彼女に対して恩があるとして、彼女の息子である優を引き取った。極端な実力主義者で、「帝乃家の一員は全員が天才である」ということに妄執しており、娘達には「帝乃家に馴れ合いはいらない」「凡庸は悪」とし、優に対しても「あの天才女優、綾瀬昴の子なのに」との自身の考えを押し付けている。その一方で、娘達には親としての情愛は持っており、三姉妹が優と仲良くしているところを見た時、三姉妹と優の関係を警戒し問い質すなど、親バカとも言える一面も垣間見えた。
- 矢乙女 桜(やおとめ さくら)
- 女流棋士。高校1年生。才華学園とは別の高校に通っている。ツインテールが特徴。自称「帝乃三和のライバル」。
- 龍巳 ハヤト(たつみ はやと)
- 巌山高校3年。空手の天才で、高校生空手界のトップに君臨し続ける巌山高校の空手部の主将にしてエースである。二虎とは子供時代に通っていた同じ道場の先輩であり、小さい年下の女子でありながら、強い二琥を妬む男子達の袋叩きに遭いそうになった所を助け出した。そのことをきっかけに、二虎は彼に対して憧れを抱くようになった。その一方、彼自身も二虎に片想いしており、彼女が初めて道場に来た時から一目惚れしたのがきっかけである。
- 白石 星奈(しらいし せな)
- 若手女優。語学に長け、海外の作品にも多数出演しており、海外からの評価も高く、身体能力も高く、文武芸に秀でた事から「綾世 昴の後継者」との呼び声も高い。
- 黒川 銀河(くろかわ ぎんが)
- 若手俳優。「千の顔を持つと超憑依型俳優」と評されており、どんな役も完璧にこなす。歌手としても天才であり、売上ランキングはデビュー以来連続一位であり「天に二物を与えられた天才」とも言われている。
2025年に放送予定[3]。
- 漫画
-
- テレビアニメ
-