台風第23号(Jangmi、チャンミー) | |
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トロピカル・ストーム (SSHWS) | |
NASAによる衛星画像(12月29日) | |
発生期間 |
2014年12月29日 9:00 - 12月30日 21:00 |
寿命 | 60時間 |
最低気圧 | 996hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 20m/s(40kt) |
最大風速 (米海軍解析) | 45kt |
平均速度 |
16.0km/時 384km/日 |
移動距離 | 960km |
死傷者数 |
死者66名 負傷者43名 |
被害地域 | フィリピン・マレーシア |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
平成26年台風第23号(へいせい26ねんたいふうだい23ごう、アジア名:Jangmi、命名:韓国、意味:バラ[1]、フィリピン名:Seniang)は2014年(平成26年)12月29日に発生した台風。
12月26日にパラオの北西で熱帯撹乱の形成が始まり、27日には熱帯低気圧へと成長、合同台風警報センター(JTWC)によって熱帯低気圧番号23Wが与えられた。西進した23Wはフィリピンの観測域に達し、28日にフィリピン大気物理天文局(PAGASA)はフィリピン名シニエン(Seniang)と命名[2][3]。23Wは29日9時(協定世界時29日0時)にフィリピンの北緯8度55分、東経126度05分で台風となり[4]、アジア名チャンミー(Jangmi)と命名された[5]。
暴風域を持たずにゆっくりとした速度で西進した台風は29日にミンダナオ島に上陸してフィリピンを横断、30日にはスールー海に達したのちに進路を南寄りに変え、同日21時(協定世界時30日12時)にスールー海の北緯7度、東経120度で熱帯低気圧になった[6]。
この台風は、発生日時が(一年の中で)統計開始以降2番目に遅い台風となった。
順位 | 名称 | 国際名 | 発生日時 |
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1 | 平成12年台風第23号 | Soulik | 2000年12月30日 9時 |
2 | 平成26年台風第23号 | Jangmi | 2014年12月28日 21時 |
3 | 昭和27年台風第27号 | Hester | 1952年12月28日 9時 |
4 | 平成13年台風第26号 | Vamei | 2001年12月27日 9時 |
5 | 昭和50年台風第21号 | ‐ | 1975年12月26日 21時 |
6 | 昭和41年台風第35号 | Pamela | 1966年12月26日 9時 |
平成7年台風第23号 | Dan | 1995年12月26日 9時 | |
8 | 平成5年台風第28号 | Nell | 1993年12月25日 9時 |
平成24年台風第25号 | Wukong | 2012年12月25日9時 | |
10 | 昭和29年台風第23号 | ‐ | 1954年12月24日 15時 |
台風の接近に伴い、レベル1から2の暴風雨警報 (PSWS)(Public Storm Warning Signal)[7]がミンダナオ島やヴィサヤ諸島[8]、ルソン島に発令された[9]。台風の接近に伴い、29日から航空便や船舶の欠航が相次いだ[10]。また、30日にはパナイ島のカリボ国際空港でエアアジア・ゼストの旅客機が滑走路をオーバーランする事故が発生している[11]。
2015年1月10日までの集計では洪水や地すべりなどによって66名が死亡、43名が負傷、6名が行方不明[12]、家屋の全壊610棟・半壊2,687棟となっており[12]、約58万人が台風の影響を受けた[12]。