幸せの椅子 | |
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La sedia della felicità | |
監督 | カルロ・マッツァクラティ |
脚本 |
カルロ・マッツァクラティ ドリアーナ・レオンデフ マルコ・ペッテネッロ |
原案 |
カルロ・マッツァクラティ ドリアーナ・レオンデフ マルコ・ペッテネッロ |
製作 | アンジェロ・バルバガッロ |
製作総指揮 | ガエタノ・ダニエレ |
出演者 |
ヴァレリオ・マスタンドレア イザベラ・ラゴネーゼ ジュゼッペ・バッティストン |
音楽 | マーク・オートン |
撮影 | ルカ・ビガッツィ |
編集 | クレリオ・ベネヴェント |
製作会社 |
BiBi Film ライ・チネマ Trentino Film Commission |
配給 |
01ディストリビューション 朝日新聞[1] |
公開 |
2014年4月24日 2015年5月1日[1] |
上映時間 | 94分 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
興行収入 | $1,987,730[2] |
『幸せの椅子』(しあわせのいす、La sedia della felicità)は2013年のイタリアのコメディ映画。 カルロ・マッツァクラティ監督の遺作で[1]、出演はヴァレリオ・マスタンドレアとイザベラ・ラゴネーゼなど。 金に困っている美容師と刺青師の男女が、財宝が隠されているという椅子を探し求める姿をコミカルに描いた冒険譚[1]。
2013年11月に開催されたトリノ映画祭で初上映され[3]、日本では2015年4月から5月にかけて開催された「イタリア映画祭2015」で上映された[1]他、2020年11月から開催された「イタリア映画祭2020」では有料でオンライン配信された[4]。
エステサロンを経営しているブルーナは、自分を可愛がってくれている客で、現在は刑務所に収監されている老女ノルマから、屋敷の客間にある椅子に財宝を隠していたことを死の間際に告げられる。ノルマは盗賊ミルコの母親で、莫大な宝石の隠し場所を知る人物だったが、それを明かさずに死んだことが報道される。ブルーナはノルマの話に信憑性があるとして、ノルマのかつての屋敷に忍び込もうとするが失敗し、その成り行きで、知り合ったばかりのタトゥー師であるディーノに協力してもらうことになる。
屋敷内の家具は既に全て裁判所に押収され、2008年には競売にかけられて売却済であること、さらに問題の椅子は全部で8脚あり、バラ売りされていたことが判明する。ブルーナとディーノは落札した人物のリストから椅子の行方を追うが、ようやく椅子を見つけても、中に何も見つからない結果が続く。そのような中、ブルーナと同じくノルマから椅子の秘密を聞いていたヴァイネル神父も加わり、霊媒師の老女アルミダに椅子の持ち主を霊視してもらうが、その椅子からも何も見つからず、さらにアルミダも亡くなる。
諦めかけていたディーノはたまたま観ていたテレビ番組に探している椅子が描かれている絵画が映ったことに気付く。ディーノとブルーナはその絵画の作者のもとを訪ね、ようやく椅子から大量の宝石が入った箱を見つけると、2人は互いに想い合っていたことに気付く。椅子の持ち主と一悶着はあったものの、2人は無事に宝石を手に入れ、同時に幸せも手にする。一方、ディーノたちをバイクで追いかけていたヴァイネル神父は途中で崖から転落して行方不明となるが、数年後に山で巨大な神父の伝説が生まれたことがディーノによって語られる。その神父は隠遁生活をしているとも、クマを連れて森の中を徘徊しているとも、一緒にカード遊びまでするとも言われている。
賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
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第59回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | カルロ・マッツァクラティ | ||
助演女優賞 | ミレーナ・ヴコティッチ | ||
助演男優賞 | ジュゼッペ・バッティストン | ||
ヘアメイク賞 | シャリム・サバティーニ | ||
第69回ナストロ・ダルジェント賞 | 年間ナストロ・ダルジェント賞 | 受賞[5] |