『忍者龍剣伝』(にんじゃりゅうけんでん)は、テクモ(現コーエーテクモゲームス)が1988年に発売したアーケードゲームのアクションゲーム。同年に発売したファミリーコンピュータのアクションゲームとその続編やアニメーションによる一連のシリーズである。日本国外版のタイトル名は『NINJA GAIDEN』。なお、ここでのNINJA GAIDENはXbox版以降の作品とする。
主にアメリカを舞台に、「龍の忍者」である主人公リュウ・ハヤブサの活躍を描く。
2008年時点での「NINJA GAIDEN」シリーズを含む全世界累計出荷本数は770万本を超える[n 1]。
NINJA GAIDENシリーズのみの全世界累計出荷本数は680万本[3]
。
時間軸的にはGB版、NINJA GAIDEN、DragonSword、NINJA GAIDEN2、I、III、II、OVAの順で進行し、その後デッド オア アライブ シリーズ(1996年〜)へと繋がっていく。シリーズ最初の作品であるアーケード版は、FC版のモチーフにはなっているがシリーズ作品とのつながりはない。なお、NINJA GAIDEN3は過去と未来の設定が混在しているため、時期ははっきりしない。ゲームギア版、マスターシステム版、YAIBAに関しても時系列は不明。
ゲームメディアに難易度の高さを指摘された当時の開発リーダーでもある板垣伴信が「難しいならできるようになるまで頑張れ」「上達することも面白さである」という主旨の、ある種突き放したコメントをしていた。
毛利名人も過去にテレビ東京系『ファミっ子大集合』内の「ファミっ子チャレンジランド」コーナーにて小学生9人相手に『忍者龍剣伝』のハイスコア対決を行い、1人だけ放送時間内に全面クリアした。
- シリーズ履歴
※ 移植版も含める。
1992年にアーケード版に近いシステムのメガドライブ版がセガで開発され、1994年7月にMVS対応タイトルとして『忍者外伝2』が御茶ノ水のゲームセンター等でロケテストが行なわれていたが、いずれも発売中止となる。デッド オア アライブ シリーズには、リュウ・ハヤブサがプレイヤーキャラクターとして出演している。
大きく分けるとアーケード版とファミコン(FC)版、FC版のアレンジ移植であるPCエンジン版に三区分出来る。この節では、それぞれについて解説する。現時点では前述したとおり、Xbox版『NINJA GAIDEN』以前にリリースされたシリーズ作品についても、節を分けて記載している。
『忍者龍剣伝』(およびNINJA 外伝(GAIDEN))の題名の最初の作品で、ファミコン版等との繋がりはない。全編通して「西洋人が勘違いした忍者(日本文化)」という、いわゆる西洋忍者なステレオタイプを下地にした派手目な作風である。高低差要素のあるベルトスクロールアクションゲームに近いゲームで、「握るボタン」とボタンの組み合わせによる忍者アクションができる。2人同時プレイも可能。
ゲーム中のBGM作曲はメタルユーキによる。コンティニュー画面では主人公が縛り付けられ、その上から丸鋸が降りる。
物語は1999年、ノストラダムスの血を引くブレードダムスがアルカトラズから囚人を脱獄させ犯罪組織を結成してアメリカ大統領を誘拐し、ブレードダムス暗殺のため東京から「忍」と呼ばれる暗殺者がアメリカに呼ばれるというものである。そのため、本作においては「リュウ・ハヤブサ」とは言及されてはいない。日本国外版で外伝と付いているのは、現地での格好のいい響きのよさからつけられた。
8方向レバーと3ボタンで操作する。ボタン3はレバーにある。暗殺術「忍者五体技」を用いて戦う。
- ボタン1 - 闘えボタン(攻撃)
- 連打で殴り、ハイキック、蹴りの「3段連続拳」ができる。また、刀アイテムを獲得すれば10回まで刀で攻撃できるようになる。
- ボタン2 - 跳べボタン(ジャンプ)
- レバー入力でのハイジャンプや、壁を蹴って大きく後ろに跳ぶ「飛鳥がえし」で敵の背後を取ることができる。
- ボタン3 - 握れボタン
- 特定の地形につかまる。棒や綱につかまって移動する「綱渡り術」、回転して反動をつけた「反動蹴り」、敵を飛び越す際に敵の首をつかんで投げる「首刈り投げ」も可能で、この投げの初出は本作。
体力は最大5ゲージ分あり、3回打撃を食らうとダウンしながら1ゲージ分を失う。空中では1回の打撃でダウンはするものの、残り2打撃分軽減される。
アイテム類は点在する障害物を破壊することで出現。ただし、敵を吹き飛ばしてぶつける、あるいは自身が吹き飛ばされることでしか破壊できない。
国内外の基板出荷数は12000セットと、後発のデッドオアアライブシリーズが登場するまで、テクモ製では最上位に位置していた。
- 他ゲーム機への移植事例
テクモシアター第2弾(第1弾はキャプテン翼)。ファミコンの忍者龍剣伝シリーズの1作目。各章の間にシネマディスプレイが入る。これはアクションゲームのジャンルでありがちな、複雑に交錯するストーリーが追い難い部分をカバーするもので、章と章の繋がりが説明される事と共に、様々な謎や人との出会いが与えられ、ストーリーやキャラクターに感情移入し易くする役割を持つ。
後のシリーズでお馴染みとなる忍法火炎の舞、手裏剣、風車手裏剣、炎波の術などの忍術がある。忍法火炎の舞はアイテムを取ると発動する。周囲に炎が出現して回転する技であり、炎が出現している間は無敵。手裏剣は前方に手裏剣を投げる攻撃であり、忍術パワーを3消費する。風車手裏剣は貫通する手裏剣を投げる攻撃であり、手裏剣は一定距離で戻る性質を持っており、消費忍術パワーは5。炎波の術は使うと忍術パワーを5消費するが、大きく広がる炎を投げて攻撃することができる[6]。
シリーズの他の作品にはない大きな特徴として「回転斬り」がある。忍術の一種であるが、この忍術を持っている間はジャンプ中に攻撃すると自動的に発動する[6]ため、アイテムを取りたいときなど普通にジャンプ攻撃できればいい時にも忍術ポイントを消費してしまうデメリットがある(通常忍術発動とは逆の下キー押しながらで発動させないことも可能)。しかし、全方位に連続的に攻撃している状態になるので、敵が居る場所に気兼ねなく飛び込むことができる。ジャンプ中に敵に当たりそのまま穴に落ちてミスというケースが多いこのゲームでは非常に有効である。また、ボスに連続ヒットさせて1〜2回の「回転斬り」で倒すこともでき、うまく使えば難易度が大幅に変わってしまう忍術となっている。
サントラCD「忍者龍剣伝 -G.S.M.TECMO 1-」 では一部のFC版BGMにパートが追加されているが、同CDのライナーノーツによれば、容量などの都合により実機では削られたパートを敢えてサントラCDで復活させている。
ゲームセンターCXにおいて、「課長」こと有野晋哉が「(初の有野の挑戦である)たけしの挑戦状から数えて最も難しい」「魔界村の比じゃない」と言わしめ、忍者ゲームとしてはマイナーだった本作を世間に知らしめる一助を担った。
また、本作のTVCMも作られ、ナレーションはファミコンソフトのTVCMとして初となる全て英語で行っていた。
- 他ゲーム機への移植事例
※ PCエンジン版については後述。
- Wii版バーチャルコンソール(VC)において、2007年4月10日から配信された(要500Wiiポイント〈500円〉)。現在はAC版で記載したとおり、新規購入は出来ない。
- ニンテンドー3DS版VCにおいて、2012年8月29日にファミコン版(要500円)が、Wii U版VCにおいて、2014年3月26日にファミコン版(要500円)が配信中。
- Nintendo Switchのサービス『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』において、2018年12月12日にファミコン版が、2019年1月16日に『忍者龍剣伝 クライマックスバージョン』と題した特別版(いきなり後半面から開始できる)が、それぞれ配信開始されている。ファミリーコンピュータ版と比べ、ゲームオーバー時の画面の明滅エフェクトがマイルドになっている。
龍の一族のジョウ・ハヤブサは、末裔となる息子のリュウ・ハヤブサに一通の手紙と龍剣を残して、何者かとの戦いに敗れ帰らぬ人となった。父が死んだと思っていた翌日にリュウは父の部屋で一通の手紙を見つける。「リュウ、父さんはこれから決闘にいく、もし父さんが戻らぬときは、わがハヤブサ家に伝わる龍剣を持ちアメリカへ渡れ、そして私の旧友ウォルター・スミスを訪ねるのだ」リュウは遺言に従いスミスに会うため渡米する。[7]しかし、アメリカでリュウを待っていたのは謎の軍団の襲撃だった。襲撃を退けてリュウは1人の女性を救うが、その女性の麻酔銃によって捕らえられてしまう。牢で目覚めたリュウに女性は謎の像を渡し、逃げるように告げるのだった[6]。
- リュウ・ハヤブサ
- 本シリーズの主人公。「龍の一族」に代々受け継がれた「龍剣」で戦う「龍の忍者」。父の仇を討つ事を決意し、その遺言に従って渡米。やがて邪神を巡る戦いに身を投じる。
- アイリーン・ルー
- リュウの前に現れた謎の女。CIAの秘密工作員。コードネームは「シースワロー」。スパイとして敵地に潜入していた。本シリーズのヒロイン。続編での表記は「アイリーン・ルゥ」。
- 後に敵に捕まり、邪神の生贄に捧げられかけるもリュウに救われる。エンディングにてフォスターよりリュウ抹殺を命じられるが、それを遂行せず無視し、二つの「報酬」の一つとしてリュウの恋人となり、キスをした。
- ウォルター・スミス
- ジョウ・ハヤブサの友人で考古学者。ジョウと共に南米アマゾンの奥地で見つかった遺跡を調査して、邪神の呪力を封印した2つの邪神像を発見。その1つ「光の邪神像」を保管していた。
- 訪ねてきたリュウに邪神像の秘密と邪神を封じた「龍のシノビ」の伝説を教える。しかしリュウがバーサーカーに奪われた「影の邪神像」を取り戻しに行っている間に邪鬼王の刺客に襲われ、致命傷を負わされた上に「光の邪神像」を奪われてしまう。最期はリュウに伝説の「龍のシノビ」となって邪神復活を阻止するように言い残し、息を引き取った。
- フォスター
- CIAの特別機関の者。スミスの死後にリュウを自身の元へ招き、邪鬼王の組織について語り、邪神像奪還を(一応「報酬は用意する」と言っていたが、半ば強制的に)依頼する。邪神が倒されるとアイリーンに「リュウを始末して邪神像を奪う」ように命じており、リュウに報酬を渡す気などは最初から無かったことがうかがえる。しかし、アイリーンの隣にいたリュウに全て聞かれ、二つの「報酬」のうちの一つとして「お前の命を貰う」事を宣言されてしまう。『III』にも登場する。
- ジョウ・ハヤブサ
- リュウ・ハヤブサの父親。「龍の一族」であるハヤブサ家の忍者。「影の邪神像」を狙うマルスと決闘するも敗北。
- 死んだものと思われていたが、生かされ邪鬼王に操られており、最終章最初のボス「鬼面夜叉」としてリュウの前に立ちふさがる。撃破後、邪鬼王の不意討ちからリュウを守り、エンディングではその傷が致命傷となり絶命。リュウのことを最後まで思い続けていた。
- 邪鬼王 (Jaquio)
- 最終章2人目のボス。ヨミ一族を率いる謎の男。本名はガルディア・ダ・ミュー。
- 邪神復活を企んでアマゾン奥地の神殿を占拠している。アイリーンを人質に取ってリュウから「影の邪神像」を奪い、更に鬼面夜叉として洗脳したジョウを嗾ける。ジョウが正気に戻ると自らリュウに不意打ちを仕掛けるがジョウに庇われ、それがリュウの逆鱗に触れた事で倒された。
- 最終章のボス戦は鬼面夜叉、邪鬼王、邪神を含む合計3連戦となっており、1戦毎に忍術ポイントがリセットされる上にこのボス達のいずれかに負けると「6-1」(ブラッディ・マルス撃破後のステージ)に強制送還される。このシステムもあり、このゲームの難しさを際立たせている。ただし、一度倒したボスは復活しないので再挑戦時には前回負けたボスから戦うことが可能。
- PCエンジン版では邪神王、本名ガルディア・ダ・シューとなっている。
- ケルベロス
- 第4章のボス。犬の怪物。邪鬼王のペット犬が黒ミサの生け贄にされて怪物になった。画面中を跳ね回るため、カエルに近い印象を持つ。
- 四殺凶魔陣
- 邪鬼王配下の4人の幹部。
- 殺人鬼バーバリアン
- 第1章のボス[6]。南米の死刑執行人。斧を武器にジェイソンを彷彿とさせる姿。
- 『II』に同名のザコが登場する。
- ボンバーヘッド
- 第2章のボス。ニューヨークの闇の帝王。大きな鎖鎌を振り回す。
- 『II』に同名のザコが登場する。
- バーサーカー
- 第3章のボス。中国武術の達人で、大きく跳ね回る攻撃的なボス。もともとは殺人結社「五山峰黒竜闘技団」に属していた。投げナイフも放ってくる、初めて飛び道具を使うボスでもある。
- 『II』に同名のザコが登場する。
- ブラッディ・マルス
- 第5章のボス。ジョウ・ハヤブサと決闘して倒した忍者。四殺凶魔陣の首領格。このボスに敗れると直前の中間ポイントではなく5-3の最初まで強制的に戻される。
- 北欧に伝わる「呪われた血の鉄仮面」と「死神の盾」を身に付け、東洋の神秘の技「雷電球」を使う。撃破後にリュウの父・ジョウが生きていることを教え「地獄がまっている」と言い残して絶命する。
- 『II』にはマルスのクローンでもある「(クローン)マルス」がザコキャラとして登場する。
- 邪神
- 本作の最終ボス。人類発祥以前の太古に存在した強大な力を持つ原始生命群。
- 2000年程前にアマゾン奥地の神殿に封印され、700年前にも龍剣をもった「シノビ」によって倒されたが、邪神は不死であるため、邪神の呪力は「光の邪神像」と「影の邪神像」に分けられ、邪神の体は神殿に封印されている。
- 700年に一度の復活の夜の月食が起こっているときに2つの像が神殿にあれば復活することができる。
- 心臓部が弱点だが、そこに攻撃を当てるには頭部と尻尾を破壊しなければならない(破壊せずに心臓部を攻撃することも不可能ではないが効率的ではない)。
- 『II』では、この邪神の骨から邪神剣がつくられた。
- SAKURAZAKI(吉沢秀雄):ディレクター、ストーリー、スクリーンプレイ
- FAW:スクリーンプレイ、プログラム
- RUNMARU(加藤正人):イメージイラスト、アート
- PARCO:アート
- UMA:アート
- NAGA:アート
- TAGOU(Wild Tagou):アート
- NIWAKAMARU(河内厚典):アート
- MADOKA SOUTHERNAMI:プログラム
- MASITA:プログラム
- NOSUKE:アシスタント
- MORE YAMASAN(山岸継司):サウンド
- B.B(新田竜一) :サウンド
- HAKASE:サウンド
- 海外版スタッフ
ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中21.61点となっている[8][9]。
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
お買得度 |
操作性 |
熱中度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
|
3.76 |
3.68 |
3.42 |
3.57 |
3.73 |
3.45
|
21.61
|
ゲームムック『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』には「攻撃モーションにあるわずかな硬直時間と、無敵時間の短さ。そしてノックバックという要素が混ざり合い、恐ろしくスリリングな戦闘を味わえる。ちなみに、コンティニューは無制限。何度も死ぬことを前提に作っているとしか思えないが、その分、クリアした時の達成感も大きい」と肯定的なレビューが掲載されている[4]。
発売元はハドソン。移植は「Hudson-Era H.K.」という、当時存在したハドソンの香港開発子会社。基本的にはFC版と同じ構成とストーリー。グラフィックは全て新規であり、シネマディスプレイのキャラクターデザインも変わっている。アイキャッチなどを除きFC版からほとんどの曲が差し替えられ、登場するキャラクター名が一部変更されている。また一部の敵の攻撃パターンなども変更されている。
日本語、英語、中国語の3ヶ国語対応。
- 他ゲーム機への移植事例
- Wii版バーチャルコンソール(VC)において、2009年4月21日から配信された(要600Wiiポイント〈600円〉)。現在は他のWii版VC同様、新規購入は出来ない。
- 2020年3月19日、コナミデジタルエンタテインメントがPCエンジン系のソフトを約50作プリインストールしてリリースした復刻系テレビゲーム機・PCエンジン miniに、本作PCエンジン版が収録されている。
- Eiji Aoyama:プロデューサー
- Yoshiyuki:Kawaguchi:ディレクター
- Ricky Sun:プログラム
- Sammy Hau:プログラム
- Hattew Yau:グラフィック
- David Tang:グラフィック
- Carlton Wong:グラフィック
- Siu Wai:グラフィック
- Geshu Cho:メッセージ
- K.L. Sutherland:メッセージ
- Loretta Hieh:メッセージ
- Wendy Liu:メッセージ
- Makiko Tanifuji:サウンド
- Masanori Wake:スペシャルサンクス
- Koji Matsuura:スペシャルサンクス
- Toshiaki Takimoto:スペシャルサンクス
- Yasuhiro Ichizawa:スペシャルサンクス
忍者龍剣伝の続編。テクモシアター第3弾。新要素として、シューティングゲームのオプションに相当する「分身の術」が登場している。また、壁に張り付いた状態で上下移動が可能になった(前作では梯子をのぞき上下移動不可)。
リュウ・ハヤブサの手により邪鬼王が倒されたことがアシュターの耳に伝わる。邪鬼王の死を引き金に新たな陰謀の幕が開かれたのだった。邪鬼王の死から一年が経った頃、リュウは再び謎の軍団に襲撃を受けた。しかし敵を退けた後、アイリーンがさらわれたことが明らかになり、アイリーンの救出へと向かう。
- リュウ・ハヤブサ
- 本シリーズの主人公。「龍の一族」に代々受け継がれた「龍剣」で戦う「龍の忍者」。何者かに連れ去られたアイリーンを救うべく、再び戦いに身を投じる。
- アイリーン・ルゥ
- 本シリーズのヒロイン。アシュター率いるヨミの一族に人質にされる。邪神復活の生贄とするべく、リュウの目の前でアシュターによって邪神剣で貫かれてしまう。その場はロバートに助けられて一命を取り留めるも今度は邪鬼王に攫われ、神々の宿る母体として捧げられた。リュウに助けられたのもの束の間、邪神復活で生じた強大なエネルギーを瀕死の身に浴び、遂には命を落としてしまう。しかしエンディングにて、龍剣と引き換えに再び命を得て生き返った。
- ロバート・T・スタージョン
- リュウの前に現れた謎の男。元アーミー、CIAの人間。アシュターの動きを追跡している。ヨミの一族の野望を阻止すべく、リュウに協力する。終盤、アイリーンを邪鬼王に連れ去られてしまい、リュウに彼女の元へ急ぐように促し、襲い来る敵の大群を相手に傷付いた身体を押して戦った。本編ではその後の生死は明らかにされないが、OVAにて生存が判明した。
- 呪われし者 ダムド
- 第1章のボス。怪力の持ち主。リュウに向かって突進してくる。壁に張り付き登って退避できるが、張り付いたままだと衝撃で落下させられ下にいるダムドの体に当たってダメージを受けることになる。
- 華麗なる暗殺者 蜘蛛男爵
- 第2章のボス。名前の通り土蜘蛛を従えており、戦闘の際にそれをばら撒きながらリュウの動きに反応して上下移動する。加えて2-2以降は強風が吹き荒れ、無風・向かい風・追い風と3段階の風を見極めながらの闘いを強いられる。
- 爆裂地獄トカゲ ファンキー・ダイナマイト
- 第3章のボス。半機械半生物の兵器。上空を浮遊したかと思えば、地上に降りて爆弾を投下したりの繰り返し。
- 暗黒水竜 ナガ・ソトゥグア
- 第4章のボス。浮遊している爪で敵を攻撃する。加えて水流がリュウの邪魔をすることも。
- 兇魔天帝 アシュター
- 第5章のボスにしてヨミ一族のトップ。リュウに倒された邪神の骨から作り出した「邪神剣」を持っている。アイリーンを生贄に、邪神群の復活を目論む。最期はアイリーンを刺した事に激昂したリュウに倒されるも、邪神群が復活する事を告げて高笑いと共に消えた。
- 魔界獣 ケルベロス
- 第6章のボス。邪神剣を追うリュウの前にあらわれ、「I」にも登場した犬の怪物。その存在が邪鬼王の登場をリュウに予感させた。
- 邪鬼王
- 最終章の1人目のボス。
- 本名はガルディア・ダ・ミュー。「I」でリュウに倒されたが、邪神の力を得て復活した。「闇の門」を開く準備をしている。
- 邪神
- 最終章の2人目、3人目のボス。人類発祥以前の太古に存在した強大な力を持つ原始生命群。「I」の邪神とは別の群体。カオスの祭壇の「闇の門」によって別の次元に封印されている。
- リュウに倒された邪鬼王の血で邪神剣が目覚め、闇の門が開いた事で邪鬼王の肉体を依代に復活した。第一形態は壁から顔だけが突き出ているが、第二形態では禍々しく巨大な本体が出現する。
- 龍神
- 人類発祥以前の太古に存在した強大な力を持つ原始生命群。龍の忍者に代々伝わる「龍剣」はこの龍神の牙より生み出されたものである。
- S・SAKURAZAKI(吉沢秀雄)エグゼクティブプロデューサー、アクション部分ディレクター、ストーリー
- SARAH★H.:ストーリー
- RUNMAL(加藤正人):シネマディスプレイ部分ディレクター・スクリーンプレイ・アート、敵デザイン
- PARCO♥O.(Harumi Okada):シネマディスプレイ部分アート、アクション部分背景
- IZUMI KATAOKI(Izumi Kataoka):シネマディスプレイ部分アート
- MASAMI TAKIZAWA(Masaki Takizawa):シネマディスプレイ部分アート
- NOSUKE:シネマディスプレイ部分プログラム
- YOHKUN(Yoshiaki Gotoh):アクション部分背景、敵デザイン
- D.H.MAX:アクション部分背景
- MADOKA SOUTHERNAMI:アクション部分プログラム
- S・KAJIYA(新田竜一):サウンドディレクター、作曲
- MAYU(岡村麻由子):作曲
- MIYA(Miyako Endo):効果音
- MONDO・F(Shinobu Iwabayashi):イラストレーション
- TYPE 640 V12(Takashi Saito):エンディングデザイン
- AKIHITO:スペシャルサンクス
- FAW:スペシャルサンクス
- MORE YAMASAN(山岸継司):スペシャルサンクス(サウンド)
- NAGA:スペシャルサンクス(敵デザイン)
海外版スタッフ
- Ivan Manley:プロジェクトマネージャー
- Jonathan Sposato:アートディレクター、グラフィック
- Mick Nichols:グラフィック
- Hans Piwenitzky:グラフィック
- Margaret Smith:マニュアル
- Raymond Cheang:リードプログラマー
- John McKinnie:リードプログラマー
- Huston Claude:ゲームテスター
- Douglas A. Deardorff:プログラミングサポーター
- Daniel Kahl:英語翻訳
ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中20.92点となっている[10]。
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
お買得度 |
操作性 |
熱中度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
|
3.63 |
3.65 |
3.35 |
3.56 |
3.53 |
3.20
|
20.92
|
パスワードによる再開が可能。「II」のエンディングで「龍剣」が失われるため、「I」と「II」の間に起こった事件として作られた。前作、前々作に比べメカニカルな敵キャラクターが多く登場する。また縦スクロールステージが導入された。
「II」の分身の術は廃止されたが、新要素として刀による通常攻撃の範囲が上昇するアイテムが登場する。
挙動全般で前作より軽く操作しやすくなっており、ノックバック範囲の減少や敵の発生位置にいるとその敵が無限湧きする仕様の廃止等、前作より難易度の低下が図られている。
邪鬼王が倒されてから半年後、「リュウ・ハヤブサの手にかかりアイリーンが殺された」という偽の情報が流れた。指名手配犯となったリュウはアイリーンが生前に調査していた研究所に辿り着き嫌疑を払拭する為、研究所へ潜入する。
- リュウ・ハヤブサ
- 本シリーズの主人公。アイリーン殺害の嫌疑がかかり指名手配されている。
- アイリーン・ルゥ
- 本シリーズのヒロイン。CIA(米国中央情報局)アナリスト。冒頭でリュウを騙った何者かに殺されたと思われていたが、実は死を偽装してアーミーと共にフォスターの悪事を暴くべく行動を続けていた。
- フォスター
- 「I」で登場したCIAの特別機関の者。「I」のエンディングでアイリーンに邪神像の強奪とリュウの抹殺を命じたため、それを聞いていたリュウから、命をもらうと宣言されている。
- 暗黒幽鬼団を指揮しており、キャッスルロックの遺跡から湧き出る生命エネルギーを利用し、『バイオノイド』と呼ばれる人間兵器を作り出す『バイオハザード計画』を主導していた。リュウにバイオノイドを差し向け龍の一族の力と知識を兼ね備えた超人間を作り出そうと画策していたが、リュウとアイリーンに追い詰められ、更にクランシィに裏切られ遺跡を奪われる。遺跡の力で開いた生命エネルギーに繋がる亜空間へ入ったクランシィを追おうとするも、生身の人間では亜空間に耐えられず、敢え無く消滅した。
- 四大機獣将
- 強い力を持つ4体のバイオノイド。
- 炎の機獣将 哀愁のマンティス
- 第1章のボス。炎の使い手。
- 天の機獣将 ナイト・ダイバー
- 第2章のボス。空中を飛び回り威嚇する。
- 水の機獣将 グレート・コガネイ
- 第3章のボス。サーカス団出身の軽い身のこなしと手裏剣を武器に2体同時に攻撃するが、ダメージが与えられるのは1体のみ。もう1体は分身であり、ダメージが与えられない。
- 地の機獣将 サンド・イーター
- 第4章のボス。地面に潜り、攻撃範囲の広い火炎放射を斜めから浴びせる。
- クローン・リュウ
- フォスターの配下でアイリーンを殺害(実際は未遂だった)。本物のリュウをおびき寄せてリュウの殺害をも企てる。
- 第1形態
- 第5章のボス。リュウのクローンだがバイオノイドの本性を現しており、コピーとは名ばかりに圧倒的な運動神経を誇る強敵。前方に飛ぶ手裏剣を放ち、上から三方向にわかれる炎を飛ばして攻撃してくる。
- 第2形態
- 第6章のボス。一度はリュウに倒されたが、亜空間の生命エネルギーによって異形として復活した。吐き出す炎と壁に突進して頭上から岩を落として攻撃してくる。弱点は背部。
- クランシィ
- リュウの前に現れた謎の男。暗黒幽鬼団でフォスターと『バイオハザード計画』を共同で研究していたが、バイオノイドを作り出したフォスターについていけず決別し、リュウにフォスターの野望を阻止する事を依頼する。
- しかし真の目的はキャッスルロックの遺跡をフォスターから奪い取り、遺跡の生命エネルギーを我が物とする事であり、その為にリュウを利用していた。遺跡を奪った後は、自らバイオノイドとなり遺跡の正体である次元戦艦を目覚めさせ、世界の壊滅を企てた。最終局面では新世界を作り出す思想を語り、リュウを仲間に誘うが一蹴され、最後の戦いを演じる。
- 今作のラスボスだがこれまでのラスボス戦と同様、3連戦となりゲームオーバーになったら7-3のスタート地点からやり直しとなるが、一度倒した形態は復活しない為、再戦時には前回負けた形態から戦うことが可能となる。
- 第1形態
- 人の姿を捨て、バイオノイドと化したクランシィ。浮遊しながら火の玉と落雷で攻撃してくる。落雷に当たった場合、ライフは大幅に削られてしまう。
- 第2形態
- 次元戦艦の壁と同化した異形の姿。光の玉が手に集まり、大きくなった光で波動攻撃を繰り出す。弱点は頭部。
- 最終形態
- 敗北したクランシィが次元戦艦の機体と融合し、原型を留めない巨大なロボットと化したもの。これまでのラスボス最終形態と同様、正面のユニットを破壊した後に弱点となる赤いコアを攻撃しないとダメージが与えられない。
- S・SAKURAZAKI(吉沢秀雄):エグゼクティブプロデューサー
- RUNMAL(加藤正人):アクション部分ディレクター、ストーリー
- NAGA(M.AKAMA):シネマディスプレイ部分ディレクター、ストーリー、シネマディスプレイ部分プログラム
- B.F.R:シネマディスプレイ部分アート、アクション部分アート
- JUN♥:シネマディスプレイ部分アート
- TOMITA(K.TOMITA):シネマディスプレイ部分アート
- NOSUKE(H.SATO):シネマディスプレイ部分プログラム
- ONAGER:アクション部分アート
- QUENA(N.TAKIHARA):アクション部分アート
- NOBODY:アクション部分プログラム
- MORE・YAMASAN(山岸継司):サウンドディレクター
- MIYA(宮崎博):作曲、効果音
- NAKABACH(半井香織):作曲
- SHIGEDON(茂野理香):作曲
- スペシャルサンクス:STRONG SHIMA(H.IIJIMA)
忍者龍剣伝シリーズ『I』『II』『III』の3作を1本にしてSFCに移植したリメイク作品。単なる移植ではなくBGMやグラフィックもアレンジされており、『III』に関しては海外版が基準となっている為、敵やアイテムの配置が高難易度にアレンジされている。また『III』にあったパスワードによるコンティニューシステムは本作にもあり、『I』と『II』もパスワードによる再開が可能になっている。ステージBGMやスタッフロールやエンディングBGMなど一部のBGMが削られている。Xbox版『NINJA GAIDEN』では、ゲーム内で条件を満たすことにより、おまけ要素としてプレイすることが可能。
忍者龍剣伝のタイトルを冠しているが、実際には1990年にナツメ(現・ナツメアタリ)がファミリーコンピュータで発表したアクションゲーム『闇の仕事人 KAGE』を大幅にアレンジ移植した作品である。当然テクモシアター作品として開発されたものではないため、ステージ間のシネマディスプレイはない。時代設定は「I」の3年前となっている。
強力な忍術の行使が可能になる「龍剣」の魔力を狙って、謎の軍団がリュウ・ハヤブサに襲いかかる。今作では「龍剣」の力が強調されたストーリーとなっており、リュウは「龍剣」の力で悪を感じ取って敵のアジトを特定したり、手足を縛られた状態から龍剣を瞬時に出現させるシーンがある。FC版とは異なり移動しながら剣を振って攻撃が出来るが、ステージ間のシネマディスプレイは健在。
- リュウ・ハヤブサ
- 主人公。「龍剣」を奪おうとする謎の軍団に襲われる。
- 赤虎坊
- ステージ1のボス。リュウが背中を見せると確定で棍棒を振り上げて攻撃してくる。攻撃モーションの時しかダメージを与えられない。死に際に「龍剣」を狙う理由を知りたければ剣を持って神戸に行けと言い残す。
- トーテンコフ大佐
- ステージ2のボス。4つある船室の窓から身体を出し爆弾を投げて攻撃する。神戸港に停泊していた武器の密売船を仕切っていた。
- 青龍社長
- ステージ3のボス。香港の武器商人。当初はスーツ姿で銃を連射、ライフが半分以下になると上着を脱ぎ三日月状の気功波を放ってくる。
- 老師
- ステージ4のボス。絨毯の上で座禅を組んだ状態で浮遊し巨大な火の玉を飛ばして攻撃してくる。倒されると魔物の生首のようなものが3体出現し、同時に巨大な高速弾を放って来る。
- インドのとある遺跡を基地とするシュラゲインの配下。修行僧のような姿をしている。
- 魔人シュラゲイン
- ステージ5のボス。シリーズ恒例の三連戦となっている。最初はローブを羽織った魔術師のような姿で空中から左右に水平移動しながら二本のレーザーを放って攻撃。二戦目はローブが鉤爪のような腕や蝙蝠の翼のような形に変化しレーザーに加えて5方向に火弾を飛ばす攻撃が追加される。三戦目は6本の腕を持った悪魔のような魔物の姿に変じ、それぞれの腕や口から大量の火弾を放ってくる。
- 今回の黒幕。人を操る能力があり、それをより強力にする為に龍剣を狙っている。その力で第三次世界大戦を起こして世界を破滅させた上で新世界を創造しようと目論んでおり、武器商人を操って世界各国の軍備を整えさせていた。
NINJA GAIDEN (マスターシステム)
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海外のみ。開発はシムス・発売はセガ。ステージボスに力士や侍が登場するなどビジュアルは全体的に怪しげなステレオタイプの日本に終始している。
S!アプリ(携帯電話アプリ)用のオリジナルゲーム。時系列は『1』の直前、リュウ・ハヤブサが、龍の忍者の最終試験としてジョウ・ハヤブサのいる五重の塔を攻略していくというもの。
1ステージのみで、出現し続ける敵を一定数倒すと上階に進める。最上階でジョウと対決し倒すとゲーム終了。アイテムや忍術は敵を倒すと出現する。シリーズ恒例のシネマディスプレイもあるが、グラフィック・BGMはFC版1作目の流用。
1991年11月21日にパック・イン・ビデオから発売された。作品内における時系列はファミコン版『II』の後日とされている(月刊アニメージュ、ファミリーコンピュータMagazineより)。ファミコン版『III』やゲームボーイ版の『摩天楼決戦』のパッケージには、本作のリュウのカットが使用された。作中にはアイリーンが龍剣を使うシーンがある。
- 製作総指揮:南隆裕
- プロデュース:金内真弓、前田亜土
- 監督:神戸守
- 助監督:佐山聖子
- 脚本:野田朋史
- キャラクターデザイン・作画監督:堀内修
- 音楽:奥田拓哉
- 監修:岡崎稔
- 協力:テクモ株式会社
- アニメーション制作:スタジオジュニオ
- 企画・製作:SMS CORPORATION
- 作詞:平野肇 作・編曲:奥田拓哉 歌:久保田容子
- 忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣 - 攻略ビデオ
- 忍者龍剣伝 完全攻略テクニックブック - 攻略本
- 忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣 完全攻略テクニックブック - 攻略本
- 音楽CD
- 忍者龍剣伝 -G.S.M.TECMO 1- - アーケード版の曲も収録
- 忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣 - ボーカルアレンジなども収録
- 忍者龍剣伝 オリジナルサウンドトラック コンプリートコレクション - ファミコン版三作とアーケード版の曲を収録
- ^ Ninja Gaiden series:
- Series sales as of June 2007: 5.5 million[1]
- Sales from June 2007 to December 2008: 2.205 million shipped[2]
- アーケード版の他機種移植版情報サイト
- ファミコン版の他機種移植版情報サイト
- PCエンジン版及び同版の他機種移植版情報サイト
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1:『紅』コミックス限定版に付属 2:教育映画 3:ジャンプスーパーアニメツアーで上映 |