急降下爆撃隊 | |
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Stukas | |
監督 | カール・リッター |
脚本 |
カール・リッター フェリックス・リュッケンドルフ |
音楽 | ハーバート・ウィント |
製作会社 | ウーファ |
公開 |
1941年6月27日 1943年8月 |
上映時間 | 99分 |
製作国 | ドイツ国 |
言語 | ドイツ語 |
『急降下爆撃隊』(きゅうこうかばくげきたい、独: Stukas)は、1941年にドイツで製作されたナチスドイツのプロパガンダ映画、戦争映画。監督はカール・リッター。第二次世界大戦で活躍した急降下爆撃機ユンカース Ju 87 シュトゥーカの戦いが描かれている。劇中ではフランス侵攻、ダンケルクの戦いが描写されている。
1940年5月、ドイツ軍は一斉に突如としてフランスに侵攻した。ボルク大尉の指揮の下にシュトゥーカの編隊が翼を連ねて敵工場を爆撃する。最前線の空軍基地に帰還した編隊は宴席で賑わい、大尉がピアノを伴奏し、攻撃の状況を意気揚々と語り合う。やがて伝令が来た。人員を選んで出動する。翌朝、爆撃隊本部の電話が鳴り、敵機甲部隊が突如大挙して前面に現れたと知らせが届く。爆撃隊は賑やかに活気づき、フランス軍の戦車隊に急降下爆撃を行う。だが、この爆撃でボルク大尉は脚に被弾してしまう。それでも微笑を随時たりとも失わず陽気に部下を指揮し続ける。ヴィルデ中尉は着陸の際に頭部に打撲傷を負い後方の病院に移される。幾人かの戦友が彼の元へ訪れるが、中尉は記憶喪失になってしまう。看護婦のウルスラは何とかして彼の記憶を取り戻そうとする。ある日バイロイトに傷病兵の慰問の大演奏会が催された。演奏された曲はワグナーだった。演奏が進むにつれてヴィルデの目は輝きを取り戻す。ボルク大尉が何時も引いていた曲とともに戦友の顔が浮かぶ。一瞬で記憶を取り戻したヴィルデは宙を飛ぶように原隊に馳せ戻り、隊員たちと共に喜びの涙を流す。急降下爆撃隊は今日も好餌を求めて爆音勇ましく出撃する。大空はシュトゥーカの歌で鳴り響くのだった。
1969年に発表したナチスの映画について包括的な研究のなかで、デイヴィッド・スチュワート・ハル (David Stewart Hull) は、リッターの作品である『急降下爆撃隊』について「彼の最悪な面が全て出た、図々しいまでのプロパガンダであり、いい加減な制作、粗雑な編集、ひどい台本」だとと述べた[1]。 日本では1943年8月に劇場公開され、映画誌『映画之友』は「カールリッターの正確なテンポと卓抜な演出力は、我々に息つく暇を与えない」「アメリカ映画の如く戦場で怒号したり、泣きわめいたり、感傷にふけったりするような皮相な英雄主義を完全に締め出して、其処には従容として生き、従容として死す軍人魂が顕然と控えている」と評している。 双葉十三郎は本作について「爆撃隊の活躍を前面に押し出さうとしすぎたためか、物語の工夫に餘地がなく、又挿話の描寫も極めて表面的で、殆ど厚味のない一篇になってしまった」「肝心な場面がはじまらうとするところで溶暗だのカットだのになり、次の場面ではもう基地に帰って来たり別な場所に居たりする。ずゐぶん無責任な、観客を馬鹿にしたやり方である」と酷評している。
劇中終盤でドイツ空軍パイロットが合唱する『Stuka Lied(シュトゥーカ リート)』は軍歌としても歌われた。作詞:ゲーノ・オーリシュレーガー、作曲:ヘルベルト・ヴィント。
原詩(ドイツ語) | 和訳例(参考) |
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1. Viel schwarze Vögel ziehen
Hoch über Land und Meer, Und wo sie erscheinen, da fliehen Die Feinde vor ihnen her. Sie lassen jäh sich fallen Vom Himmel tiefbodenwärts. Sie schlagen die ehernen Krallen Dem Gegner mitten ins Herz. Wir sind die schwarzen Husaren der Luft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Immer bereit, wenn der Einsatz uns ruft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Wir stürzen vom Himmel und schlagen zu. Wir fürchten die Hölle nicht und geben nicht Ruh, Bis endlich der Feind am Boden liegt, Bis England, bis England, bis Engeland besiegt Die Stukas, die Stukas, die Stukas! |
数多の黒鳥達が隊列をなし征く
陸と海とを越えて天高く 黒鳥達が現れたならば 敵は一目散に逃げ出す 黒鳥達は真っ逆様に自らを急降下させる 空から深い大地の望楼へ 黒鳥は真鍮のかぎづめを打ち付ける 敵の心臓の真ん中に 我らは黒き空の騎兵 シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我らに召集命令が掛かったならば、常に出撃準備は出来ている シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我ら空から突進し打破する 我ら地獄を恐れず息付く暇も与えない 敵を大地に葬るまで イギリスに打ち勝つ迄は シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ! |
2. Wenn tausend Blitze flammen,
Wenn rings sie Gefahr bedroht, Sie halten stets eisern zusammen, Kameraden auf Leben und Tod! Wenn Beute sie erspähen, Dann wehe ihr allemal, Nichts kann ihren Augen entgehen, Den Stukas, Adlern gleich aus Stahl! Wir sind die schwarzen Husaren der Luft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Immer bereit, wenn der Einsatz uns ruft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Wir stürzen vom Himmel und schlagen zu. Wir fürchten die Hölle nicht und geben nicht Ruh, Bis endlich der Feind am Boden liegt, Bis England, bis England, bis Engeland besiegt Die Stukas, die Stukas, die Stukas! |
何千何万もの稲妻が燃え上がり
黒鳥の周りを危難が脅かしたとしても 常に鉄のように固く団結する 戦友は生きるも死ぬも覚悟の上だ! 黒鳥が獲物を探知したならば 獲物らはいつも苦痛を味わう 黒鳥の目から逃れられる者はいない 鋼の鷲に等しきシュトゥーカからは! 我らは黒き空の騎兵 シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我らに召集命令が掛かったならば、常に出撃準備は出来ている シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我ら空から突進し打破する 我ら地獄を恐れず息付く暇も与えない 敵を大地に葬るまで イギリスに打ち勝つ迄は シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ! |
3. Tod säen sie und Verderben
Rings über des Feindes Land. Die Spuren sind Trümmer und Scherben Und lodernder Himmelsbrand. Es geht schon in allen Landen Ihr Name von Mund zu Mund. Sie schlagen die Werke zuschanden, Die Schiffe schicken sie auf Grund. Wir sind die schwarzen Husaren der Luft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Immer bereit, wenn der Einsatz uns ruft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Wir stürzen vom Himmel und schlagen zu. Wir fürchten die Hölle nicht und geben nicht Ruh, Bis endlich der Feind am Boden liegt, Bis England, bis England, bis Engeland besiegt Die Stukas, die Stukas, die Stukas! |
黒鳥は死と破滅を撒き散らす
敵国の上から周囲へと 黒鳥が通った後には廃墟と砕片 そして赤々と燃える火炎がある 人の口から口へと伝わり その名は全ての国に達するだろう 黒鳥は工場を完膚無きまでに叩き 船を海底に送る 我らは黒き空の騎兵 シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我らに召集命令が掛かったならば、常に出撃準備は出来ている シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ 我ら空から突進し打破する 我ら地獄を恐れず息付く暇も与えない 敵を大地に葬るまで イギリスに打ち勝つ迄は シュトゥーカ シュトゥーカ シュトゥーカ! |