設立 | 1960年4月22日 |
---|---|
種類 | 一般社団法人 |
法人番号 | 6010005015598 |
本部 | 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F |
座標 | 北緯35度41分56.5秒 東経139度45分41.5秒 / 北緯35.699028度 東経139.761528度座標: 北緯35度41分56.5秒 東経139度45分41.5秒 / 北緯35.699028度 東経139.761528度 |
貢献地域 |
![]() |
会員数 |
20,164名(個人会員合計) 44名(名誉会員) 14,684名(正会員) 2,782名(学生会員) 2,654名(ジュニア会員) 255社(賛助会員) 2022年3月末現在 |
会長 | 森本典繁 |
ウェブサイト | https://www.ipsj.or.jp/ |
一般社団法人情報処理学会(じょうほうしょりがっかい、英称:Information Processing Society of Japan、略称:IPSJ)は、情報処理分野を取り扱っている学会である。日本学術会議協力学術研究団体。1960年に設立[1]され、2010年7月1日に社団法人から一般社団法人へ移行した[2]。
情報処理学会は、電気学会、照明学会、応用物理学会、映像情報メディア学会および電子情報通信学会とともに電気系6学会の1つに数えられる存在である。
1959年、パリで情報処理に関する国際会議が開催され、今後もこのような国際会議を開催することを目的として情報処理国際連合(International Federation of Information Processing Societies)が結成されることとなった。日本では山下英男に参加の打診があり、加盟のために日本で情報処理分野を代表する学会が必要となった。当時既に電気学会や電気通信学会があったが、これらの意見をまとめるには時間がかかりすぎると判断した山下と和田弘が1960年、新たな学会を設立したのが本学会である。名称はInformation Processingを和田が直訳して「情報処理」としたものであり、「情報処理」という用語はこのときに誕生した(当時和田らは、コード会を開催するなど、日本におけるコンピュータの応用についてのとりまとめを精力的におこなっていた)。
学会設立の目的は定款に拠れば、「コンピュータとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術、技術の進歩発展と普及啓蒙を図り、会員相互間および関連学会との連絡研修の場となり、もって学術、文化ならびに産業の発展に寄与する」こととされている。
会員数は、正会員16,147名(名誉会員37名を内数として含む)、学生会員3,477名、賛助会員223社(510口)であり(2015年3月末現在)、会員は少なくなっているが比較的大規模な学会である。
2010年4月2日、白鳥則郎会長により、社団法人日本将棋連盟・米長邦雄会長に「人間名人に匹敵するコンピュータ将棋が完成した」という内容の挑戦状が手渡された。同年10月11日に東京大学本郷地区キャンパスにて第1戦が行われた。情報処理学会側は、この挑戦の為に「あから2010」を構築(ソフト部ではBonanza、激指、GPS将棋、YSSの4つの将棋プログラムによる合議制。ハードウェア部では東京大学のクラスターマシンを利用、Intel Xeon 2.80GHz 4コアが109台、Intel Xeon 2.40GHz 4コアが60台というもの)。
学会誌「情報処理」は、会員の知識の向上に資すること、参画意識を高め、情報交換の場を提供すること等を目的に、1960年より発行されている。毎月全会員に配布されている。各分野のトップレベルの方々が、最新技術を分かりやすく解説している。著名人による巻頭コラムは、たびたび話題となっている。いくつか記事はWebサイトで無料で公開されている。
「IPSJ-ONE(アイピーエスジェー・ワン)」は、情報科学分野において国内外で活躍する日本の若手トップ研究者が、5分間のライトニングトーク形式でプレゼンするイベントである[4]。2015年から、毎年3月に開催される情報処理学会全国大会に併わせて開かれている。若手研究者が、最先端の技術に限らず、今後期待される技術や、社会への波及効果など、わかりやすく解説する。発表の様子はニコニコ生放送で視聴可能である。また、通常の学会とは違い、無料で参加(聴講)可能である。