旅行・観光競争力レポート(りょこう・かんこうきょうそうりょくレポート、Travel and Tourism Competitiveness Report)は、世界経済フォーラム(WEF)により、2007年以降公表されている、旅行・観光業の世界各国(地域)の事業環境に関する調査報告書である。旅行・観光業の利害関係者(ステークホルダー)に向けた、プラットフォームの提供を目的としている[1]。報告書内では、各国(地域)の事業環境に関する評価を、「旅行・観光競争力指数」として算出(算出方法に関しては後述)した上でそのランキングを掲載、併せて各国(地域)の具体的なプロフィールや補足情報が掲載されている。
順位 | 2021年 | 2019年 | 2017年 | |||||||
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1 | 日本 | 5.2 | スペイン | 5.4 | スペイン | 5.43 | ||||
2 | アメリカ合衆国 | 5.2 | フランス | 5.4 | フランス | 5.32 | ||||
3 | スペイン | 5.2 | ドイツ | 5.4 | ドイツ | 5.28 | ||||
4 | フランス | 5.1 | 日本 | 5.4 | 日本 | 5.26 | ||||
5 | ドイツ | 5.1 | アメリカ合衆国 | 5.3 | イギリス | 5.20 | ||||
6 | スイス | 5.0 | イギリス | 5.2 | アメリカ合衆国 | 5.12 | ||||
7 | オーストラリア | 5.0 | オーストラリア | 5.1 | オーストラリア | 5.10 | ||||
8 | イギリス | 5.0 | イタリア | 5.1 | イタリア | 4.99 | ||||
9 | シンガポール | 5.0 | カナダ | 5.1 | カナダ | 4.97 | ||||
10 | イタリア | 4.9 | スイス | 5.0 | スイス | 4.94 | ||||
11 | オーストリア | 4.9 | オーストリア | 5.0 | 香港 | 4.86 | ||||
12 | 中国 | 4.9 | ポルトガル | 4.9 | オーストリア | 4.86 | ||||
13 | カナダ | 4.9 | 中国 | 4.9 | シンガポール | 4.85 | ||||
14 | オランダ | 4.9 | 香港 | 4.8 | ポルトガル | 4.74 | ||||
15 | 韓国 | 4.8 | オランダ | 4.8 | 中国 | 4.72 | ||||
16 | ポルトガル | 4.8 | 韓国 | 4.8 | ニュージーランド | 4.68 | ||||
17 | デンマーク | 4.7 | シンガポール | 4.8 | オランダ | 4.64 | ||||
18 | フィンランド | 4.7 | ニュージーランド | 4.7 | ノルウェー | 4.64 | ||||
19 | 香港 | 4.6 | メキシコ | 4.7 | 韓国 | 4.57 | ||||
20 | スウェーデン | 4.6 | ノルウェー | 4.6 | スウェーデン | 4.55 | ||||
21 | ルクセンブルク | 4.6 | デンマーク | 4.6 | ベルギー | 4.54 | ||||
22 | ベルギー | 4.6 | スウェーデン | 4.6 | メキシコ | 4.54 | ||||
23 | アイスランド | 4.5 | ルクセンブルク | 4.6 | アイルランド | 4.53 | ||||
24 | アイルランド | 4.5 | ベルギー | 4.5 | ギリシャ | 4.51 | ||||
25 | アラブ首長国連邦 | 4.5 | ギリシャ | 4.5 | アイスランド | 4.50 | ||||
26 | チェコ | 4.5 | アイルランド | 4.5 | マレーシア | 4.50 | ||||
27 | ニュージーランド | 4.5 | クロアチア | 4.5 | ブラジル | 4.49 | ||||
28 | ギリシャ | 4.5 | フィンランド | 4.5 | ルクセンブルク | 4.49 | ||||
29 | エストニア | 4.4 | マレーシア | 4.5 | アラブ首長国連邦 | 4.49 | ||||
30 | ポーランド | 4.4 | アイスランド | 4.5 | 台湾 | 4.47 | ||||
Note: 毎回のレポート発表ごとに、評価要素の数など評価方法が変更されているため、異なる年の指数の比較は意味を持たない。 2015年に評価基準の大幅な変更が行われ、インフラストラクチャーと自然・文化資源(レポート後半)に対する評価の比重が増加した。 |
順位 | 2015年 | 2013年 | 2011年 | 2009年 | 2008年 | 2007年 | ||||||
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1 | スペイン | 5.31 | スイス | 5.66 | スイス | 5.68 | スイス | 5.68 | スイス | 5.63 | スイス | 5.66 |
2 | フランス | 5.24 | ドイツ | 5.39 | ドイツ | 5.50 | オーストリア | 5.46 | オーストリア | 5.43 | オーストリア | 5.54 |
3 | ドイツ | 5.22 | オーストリア | 5.39 | フランス | 5.41 | ドイツ | 5.41 | ドイツ | 5.41 | ドイツ | 5.48 |
4 | アメリカ合衆国 | 5.12 | スペイン | 5.38 | オーストリア | 5.41 | フランス | 5.34 | オーストラリア | 5.34 | アイスランド | 5.45 |
5 | イギリス | 5.12 | イギリス | 5.38 | スウェーデン | 5.34 | カナダ | 5.32 | スペイン | 5.30 | アメリカ合衆国 | 5.43 |
6 | スイス | 4.99 | アメリカ合衆国 | 5.32 | アメリカ合衆国 | 5.30 | スペイン | 5.29 | イギリス | 5.28 | 香港 | 5.33 |
7 | オーストラリア | 4.98 | フランス | 5.31 | イギリス | 5.30 | スウェーデン | 5.28 | アメリカ合衆国 | 5.28 | カナダ | 5.31 |
8 | イタリア | 4.98 | カナダ | 5.28 | スペイン | 5.29 | アメリカ合衆国 | 5.28 | スウェーデン | 5.27 | シンガポール | 5.31 |
9 | 日本 | 4.94 | スウェーデン | 5.24 | カナダ | 5.29 | オーストラリア | 5.24 | カナダ | 5.26 | ルクセンブルク | 5.31 |
10 | カナダ | 4.92 | シンガポール | 5.23 | シンガポール | 5.23 | シンガポール | 5.24 | フランス | 5.23 | イギリス | 5.28 |
11 | シンガポール | 4.86 | オーストラリア | 5.17 | アイスランド | 5.19 | イギリス | 5.22 | アイスランド | 5.16 | デンマーク | 5.27 |
12 | オーストリア | 4.82 | ニュージーランド | 5.17 | 香港 | 5.19 | 香港 | 5.18 | フィンランド | 5.11 | フランス | 5.23 |
13 | 香港 | 4.68 | オランダ | 5.14 | オーストラリア | 5.15 | オランダ | 5.09 | デンマーク | 5.10 | オーストラリア | 5.21 |
14 | オランダ | 4.67 | 日本 | 5.13 | オランダ | 5.13 | デンマーク | 5.08 | 香港 | 5.09 | オランダ | 5.20 |
15 | ポルトガル | 4.64 | 香港 | 5.11 | ルクセンブルク | 5.08 | フィンランド | 5.07 | ポルトガル | 5.09 | スペイン | 5.18 |
16 | ニュージーランド | 4.64 | アイスランド | 5.10 | デンマーク | 5.05 | アイスランド | 5.07 | シンガポール | 5.06 | フィンランド | 5.16 |
17 | 中国 | 4.54 | フィンランド | 5.10 | フィンランド | 5.02 | ポルトガル | 5.01 | ノルウェー | 5.05 | スウェーデン | 5.13 |
18 | アイスランド | 4.54 | ベルギー | 5.04 | ポルトガル | 5.01 | アイルランド | 4.99 | オランダ | 5.01 | アラブ首長国連邦 | 5.09 |
19 | アイルランド | 4.53 | アイルランド | 5.01 | ニュージーランド | 5.00 | ノルウェー | 4.97 | ニュージーランド | 4.96 | オランダ | 5.08 |
20 | ノルウェー | 4.52 | ポルトガル | 5.01 | ノルウェー | 4.98 | ニュージーランド | 4.94 | ルクセンブルク | 4.95 | キプロス | 5.07 |
参考 | 日本 | 4.94 | 日本 | 4.91 | 日本 | 4.90 | 日本 | 4.99 | ||||
Note: 2021年に加えて、2015年にも評価基準の変更が実施されている。2013年以前は評価基準が現在と大幅に異なり、安全・衛生面に対する評価の比重が高かった。 |
2021年におけるレポート内の評価基準は、4のサブインデックス(Subindex)と、各サブインデックスに付随する合計17のピラー(Pillar)、さらに各ピラーに付随するサブピラー(Subpillar)から構成されている。2021年の変更では、旅行・観光の持続可能性が独立したサブインデックスとなった。
各サブピラーでは、国際的に公表された既存データ(The Hard Data)の引用に加え、世界経済フォーラムが各国(地域)で投資判断を行うエグゼクティブ(上級管理層・経営幹部)を対象に実施したアンケート結果のデータ(Executive Opinion Survey)を併用していることが、本報告書の特色となっている[2]。
レポートでは、各サブインデックス・各ピラー・各サブピラーのすべてにわたり、指数化・ランキング化がなされているが、各サブインデックス(太字)および付随する各ピラーにおける日本の順位と、日本が上位となったサブピラーを示す。
「旅行・観光競争力指数」(Travel & Tourism Competitiveness Index)は、典拠となるデータを、1から7までの数字による尺度に変換し、算出されている[3]。