日産・テラノ | |
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2代目ワイドボディ R3m-R | |
概要 | |
別名 |
日産・パスファインダー(2代目まで) ダチア・ダスター(3代目) |
ボディ | |
ボディタイプ |
5ドアSUV 3ドアSUV(初代のみ) |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 |
テラノ(TERRANO)は、日産自動車が製造・販売していたSUVである。
日本及び東南アジアを除く地域では「パスファインダー」を名乗る。日本では2代目を最後に2002年に生産を終了した。ただし海外向けのパスファインダーは新型へとモデルチェンジし日本国外で継続生産されている。
2013年にダチア・ダスターの姉妹車で、インドおよびロシア市場向けの小型の廉価SUVにテラノの車名が復活したが、2代目までのモデルとメカニズム的な繋がりはない。
日産・テラノ(初代) WD21型 | |
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後期型 R3M | |
インテリア | |
概要 | |
製造国 |
日本 マレーシア インドネシア |
販売期間 | 1986年8月 - 2006年12月(生産終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3/5ドアSUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
TD27型 2.7L 直4 85ps TD27T型 2.7L 直4ターボ 100ps TD27T型 2.7L 直4ターボ 115ps VG30i型 3.0L V6 140ps VG30E型 3.0L V6 155ps |
変速機 |
4AT 5MT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン式トーションバー |
後 | 5リンクコイルリジッド式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,650mm |
全長 | 4,365mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,680mm |
車両重量 | 1,670-1,700kg |
その他 | |
ベース車 | 日産・ダットサントラック |
同車台 | 日産・ミストラル |
ダットサントラック(D21型)をベースとし、登場時はボディは2ドア、搭載するエンジンは新開発の直列4気筒OHV・TD27型ディーゼルエンジンのみ。サスペンションはフロントが独立懸架としてオンロードの使い勝手を重視しながらも、リヤは上級車種のサファリ譲りの5リンクコイルリジッドを採用している。
外観の特徴としては同時期の「エクサキャノピー」と同じく、日産北米デザインスタジオ「NDI」によるデザインが採用されている。
途中からVG30iおよびVG30Eエンジンが導入されている。VG30iは「i」の符号が示すとおり、インジェクションは「Ei(エレクトロ・インジェクション、つまり、シングル・ポイント・インジェクション)」である。VG30Eの「E」は「EGI(マルチポイントインジェクション)」を示す。このVG30E型エンジンを搭載したことから、北米ではD21型ピックアップとともに、「オフロードのZカー」と呼ばれたという。
日産・テラノ(2代目) R50型 | |
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前期型(1995年 - 1999年) R3m-R | |
テラノレグラス | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1995年9月 - 2002年8月(生産終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 |
後輪駆動 パートタイム4WD オールモード4X4 |
パワートレイン | |
エンジン |
TD27ETi型 2.7L 直4 130ps VG33E型 3.3L V6 170ps QD32ETi型 3.2L 直4 150ps ZD30DDTi型 3.0L 直4 170ps |
変速機 |
4AT 5MT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | 5リンクコイルリジッド式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,530-4,770mm |
全幅 | 1,745-1,840mm |
全高 | 1,725-1,750mm |
車両重量 | 1,780-1,930kg |
その他 | |
同車台 | 日産・パスファインダー |
2003年末までの新車登録台数の累計 | 6万7214台[4] |
4ドアのみとなり、ボディ・オン・フレーム構造およびアテーサE-TSをベースとする電子制御トルクスプリット式フルタイム4WDシステムの「オールモード4X4」を採用。併せて副変速機付きトランスファー装備のパートタイム式4WD、高速道路などで燃費重視走行ができるFRと、3つのモードが切り替えて使える。サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット、リアは5リンク式となり、それぞれにコイルスプリングを組合わせる。ステアリング系はラック・アンド・ピニオン式。搭載するエンジンは直列4気筒OHV TD27ETiディーゼルターボ、およびV型6気筒OHC VG33E型の2機種。運転席SRSエアバッグおよびABSを標準装備とした。同時にオーテックジャパンの手による特別仕様車「アストロード」を設定。4ドアのみのラインナップとなったため、テラノ / パスファインダーの2ドアはD21型系が最初で最後となる。
日産・テラノ(3代目) | |
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フロント(インド仕様) | |
リア(インド仕様) | |
概要 | |
製造国 |
インド ロシア |
販売期間 | 2013年10月 - 2022年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 1,998cc 直列4気筒 DOHC[5] |
最高出力 | 105 kW (143 PS) / 5,750 rpm[5] |
最大トルク | 195N・m / 4,000 rpm[5] |
変速機 | 4速AT[5] |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,673mm[5] |
全長 | 4,315mm |
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,630-1,690mm |
車両重量 | 1,248mm[5] |
その他 | |
姉妹車 | ダチア・ダスター |
この3代目は「テラノ」の車名が付いているが先代までとのメカニズム的な繋がりはなくルノー・日産アライアンスによる相互OEM供給の一環としてルノー・グループ内のダチア・ダスターをベースとする新興国向けの小型廉価SUVとなっている。
2013年8月20日、インドにて発表。9月1日から予約受付を行い、10月からデリバリーを開始。2014年6月にはロシアでも生産開始。
ダチア・ダスターをベースに外観は前後デザインを大幅に変更し、内装もダッシュボードを一新するなど、ベース車と比べてより上質感を持たせるものとした。価格は100万ルピーを下回る[6]。
生産はインド向けダスターと同様にチェンナイにあるルノー・日産アライアンスのオラガダム工場にて行われる。
2020年にインドでの販売を終了[7]。2022年、ロシアでも販売を終了。
ラテン語で地球を意味する「TERRA(テラ)」に語感を強める「NO(ノ)」をつけ「TERRANO(テラノ)」とし、「地球の全ての道を自由に駆け巡るクルマ」という思いをこめた。 (Nissan News Flash 日産自動車株式会社 広報第36号 昭和61年8月22日)