暑寒別天売焼尻国定公園 Shokanbetsu-Teuri-Yagishiri Quasi-national Park | |
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雨竜沼湿原と南暑寒岳 | |
指定区域 | 北緯43度43分45秒 東経141度32分30秒 / 北緯43.72917度 東経141.54167度座標: 北緯43度43分45秒 東経141度32分30秒 / 北緯43.72917度 東経141.54167度 |
分類 | 国定公園 |
面積 | 43,559ヘクタール[1] |
指定日 | 1990年8月1日 |
運営者 | 北海道 |
年来園者数 | 220,000人[2] |
事務所 |
北海道石狩振興局保健環境部環境生活課 北海道空知総合振興局保健環境部環境生活課 北海道留萌振興局保健環境部環境生活課 |
事務所所在地 |
札幌市中央区北3条西7 道庁別館 北海道岩見沢市8条西5 北海道留萌市住之江町2-1-2 |
公式サイト | 暑寒別天売焼尻国定公園 |
暑寒別天売焼尻国定公園(しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん)は、北海道にある国定公園。1990年(平成2年)8月1日に暑寒別道立自然公園と天売焼尻道立自然公園を統合して日本国内で55番目、北海道内で5番目に指定された国定公園。公園区域は暑寒別山系と雄冬(おふゆ)地区の海岸部、送毛(おくりげ)・濃昼(ごきびる)地区の海岸部、日本海に浮かぶ天売島・焼尻島の3つの地域で構成している。
暑寒別山系では110を超える高山植物が確認されており、固有種であるマシケゲンゲ、マシケオトギリなどのほか、キバナシャクナゲ、チングルマ、シナノキンバイ、エゾツツジなどを見ることができる[3]。群別岳、天狗岳、雄冬山などの山頂や稜線部にはコケモモ-ハイマツ群落が発達しており、この中には道南地方とは隔離分布しているイワナシの生息が確認されている[3]。
雨竜沼湿原は山地型湿原であり、中央部をペンケペタン川が蛇行している[3]。100以上の池塘が点在し、水面には浮島が見られる[3]。湿原性植物と高山性植物が混交して生息しているのが特徴になっている[3]。
天売島は大部分がササの草原になっており[6]、西海岸の海食崖地域ではウミネコ、ウミガラス、ケイマフリ、ウトウなどの海鳥類が3月から8月にかけて大規模なコロニーを形成する[6]。焼尻島では約5万本のイチイやミズナラなどが天然林を形成している[6]。
天売島と焼尻島の一帯は海獣の生息地でもあり、ゴマフアザラシやトドなどの鰭脚類[9][10]、ミンククジラやカマイルカやイシイルカやシャチなどの鯨類も確認されているが[11][12][13]、苫前郡において捕鯨が行われていたこともあり、以前は周辺に大型のヒゲクジラ類の回遊も存在していたと思わしい[14]。