東京ゲートブリッジ | |
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![]() 東京ゲートブリッジ(2018年) | |
基本情報 | |
国 |
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所在地 |
東京都江東区若洲 - 中央防波堤外側埋立地 |
交差物件 | 東京港 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 東京港臨海道路 |
管理者 | 東京都港湾局 |
着工 | 2002年度(平成14年度) |
竣工 | 2011年度(平成23年度) |
開通 | 2012年(平成24年)2月12日 |
座標 | 北緯35度36分41秒 東経139度49分38秒 / 北緯35.61139度 東経139.82722度座標: 北緯35度36分41秒 東経139度49分38秒 / 北緯35.61139度 東経139.82722度 |
構造諸元 | |
形式 | 鋼3径間連続トラスボックス複合橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 2,618 m |
幅 |
24 m (往復4車線・都心側に歩道設置) |
高さ | 87.8 m |
桁下高 | 54.6 m |
最大支間長 | 440 m |
地図 | |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
東京ゲートブリッジ(とうきょうゲートブリッジ、英語: Tokyo Gate Bridge)は、東京港第三航路(東京東航路)を跨ぎ中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ橋梁である。東京港港湾計画に位置付けられた港湾施設(幹線臨港道路)・東京港臨海道路のII期事業区間の一部を構成する。
建設時は仮称として東京港臨海大橋と呼ばれていたが、一般公募の中から「東京ゲートブリッジ」の名称が付けられた[1]。また、恐竜が向かい合っているような特異な形状をしている事から恐竜橋とも呼ばれる[2][3][4]。
事業期間は2002年度(平成14年度)から2011年度(平成23年度)で、2012年(平成24年)2月12日に開通した。東京ゲートブリッジを含む東京港臨海道路II期事業の総事業費は約1,125億円で[5]、国土交通省は開通による経済効果を年間190億円(走行時間短縮で172億円、走行経費減少で18億円)と試算している[4]。
東京都が策定した東京港港湾計画に記された江東区若洲と大田区城南島間約8 kmを結ぶ東京港臨海道路の一部で、全長2,618 m(陸上部アプローチ橋を含む)のトラス橋である。水面(荒川工事基準面、A.P.)から橋梁最上部の高さが87.8 m、海上を跨ぐ区間の長さが1,618 m(横浜ベイブリッジやレインボーブリッジの約2倍)で、RC橋脚の上部に鋼3径間連続トラスボックス複合構造の橋桁が架けられ、4車線道路が設けられている。
建設地が東京国際空港(羽田空港)に近く航空機の飛行ルート上にあるため、航空法により橋の高さに制限(98.1 m以下)が課されている一方[3]、東京東航路を通る大型船舶が航行可能な桁下の高さ54.6 mを確保すべく、吊り橋や斜張橋ではなく、三角形に繋いだ鋼材を組み合わせて橋桁の荷重を分散するトラス構造が採用された[6]。また、支間長は440 mで、日本国内のトラス橋としては生月大橋(同400 m)を上回り、港大橋(同510 m)に次ぐ規模である[7]。
当初は2010年度(平成22年度)末までの事業概成、2011年度(平成23年度)上半期の供用予定だったが、若洲側中央部トラス桁の架設後に溶接の割れや鉄骨の変形が発見され、桁の架け直しのため完成が半年ほど遅れた。損傷の原因は大阪府堺市の日立造船堺工場で制作された桁を東京湾まで曳航して運搬する際、波浪により想定以上の衝撃が加わったためと推測される[8]。
照明機器には太陽光発電システムを導入し、低炭素社会への貢献を目指している。省エネルギー性に優れたLED照明により、夜間のライトアップを行う。夜間景観照明は照明デザイナーの石井幹子が担当した[9]。
隣接する中央防波堤内側埋立地では都内最大級の公園となる海の森公園の整備が進められており、2016年(平成28年)の一部開園後には、公園に通じるアクセス路としての活用も期待される[10]。
1941年(昭和16年)に開港した東京港は、国営港湾だった横浜港と異なり、東京市営港湾として出発。第二次世界大戦後は東京都が港湾管理者となって整備、管理、運営を一体的に展開し、国直轄による港湾整備は長く行われてこなかった。このため東京港臨海道路についても、城南島 - 中央防波堤外側埋立地を結ぶ臨海トンネルを含むI期区間は都が補助事業として整備した。しかし、バブル経済崩壊後の都の財政逼迫などにより、莫大な予算を要するII期区間の橋梁部分については、国費充当率が事業費の3分の2と、補助事業の5割より高率の国直轄事業として実施する事になった。国が初めて東京港整備に本格関与した同事業が2002年度(平成14年度)に新規採択されたのを受け、国土交通省関東地方整備局は2002年(平成14年)4月に東京港湾工事事務所を新設している。
橋のコンセプトは「耐用年数100年を目指す橋梁」であり[6]、様々な最新技術が導入されている。すべり型免震支承は、鉛直力・水平力をそれぞれ負担する支承から構成され、橋梁中央部の2つの主橋脚部に2基ずつ並べて設置している。大地震などの際、既存の免震支承で支えられる水平力の3倍に達する7,000トンのトラス重量を、荷重支持板・バッファといった機能の異なる2つの支承を組み合わせる事で解決した。また、伸縮・歪みの計測センサーが橋の中に埋め込まれており、計測したデータを自動監視する事で災害時の影響をすぐに把握できるようになっている[15]。
橋脚の基礎に高強度モルタルを内部に充填した鋼管矢板井筒継ぎ手を採用し、継ぎ手強度を高める事で杭本数を16%削減した[6]。上部工には強度・溶接施工性に優れたBHS鋼材(Bridge High-performance. Steel:橋梁用高性能鋼材)を採用した事と、トラス主構の設計にLRFD(Load and Resistance Factor Design:荷重抵抗係数設計法)による設計を取り入れた事により[16]、通常のものと比べ重量を3%、材料制作費にして12%の縮減を実現した[6]。2009年(平成21年)9月には、有明地区で組立てられた大規模トラスが、3隻の大型クレーン船(4000トン吊り級)を用いて架設された。高さ40 mのトラスを橋中央部の主橋脚に架設したもので、3隻の大型クレーン船を用いての架設は日本国内で4例目である[7]。
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2013年4月時点で中央防波堤側昇降施設は開放されていない為、若洲側昇降施設へのアクセスを示す。若洲側昇降施設は、若洲公園の若洲キャンプ場に隣接した場所に位置する。