東京辰巳国際水泳場

東京辰巳国際水泳場
Tokyo Tatsumi International Swimming Center
東京辰巳国際水泳場 地図
施設情報
正式名称 東京辰巳国際水泳場
都市 135-0053
東京都江東区辰巳二丁目8-10
座標 北緯35度38分51.6秒 東経139度49分8.1秒 / 北緯35.647667度 東経139.818917度 / 35.647667; 139.818917座標: 北緯35度38分51.6秒 東経139度49分8.1秒 / 北緯35.647667度 東経139.818917度 / 35.647667; 139.818917
収容人数 5,035人
起工 1990年(平成2年)12月
開場 1993年(平成5年)8月18日[1]
閉鎖 2023年3月30日
主な大会 FINA競泳ワールドカップ東京大会
日本選手権水泳競技大会
スポーツ祭東京2013水泳競技
プール
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東京辰巳国際水泳場(とうきょうたつみこくさいすいえいじょう)は、かつて東京都江東区辰巳にあった国際規格の水泳用プールを持つ施設。

1993年8月18日オープン[1]。それまでの代々木オリンピックプールに代わる日本の水泳競技における中心的施設として国際大会及び日本選手権など全国規模、東京都レベルの大会が多数開催され、2020年東京オリンピックでは水球の会場として使用された(同大会における英称は Tatsumi Water Polo Centre とされている)。

代々木とは異なり、通年利用が可能で、大会・イベント及びスクールのない日(時間帯)には一般開放もされていた。

指定管理者はオーエンスセントラルスポーツ・都水協・事業団グループ(2016年4月 - 2023年3月)。建物設計は仙田満+環境デザイン研究所。

2023年3月末、氷上競技を実施できるアイスアリーナに転換するため閉館[2]。主要大会は東京アクアティクスセンターにて行われるとされている[3]

施設

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(手前)メインプール・(奥)ダイビングプール

メインプール

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50m×25mの10レーン(公認8レーン・短水路16レーン)。 飛込競技を除いた水泳競技全般に利用される。可動床を採用しており、水深を1.4mから3mまで変えられる。観客席は5,035席(固定3,635席)。

サブプール

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50m×15mの7レーン。競泳のみ使用可能。地下に面しており観客席はない。

ダイビングプール

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25m×25m×5m(深さ)の国際公認プール。飛込競技およびアーティスティックスイミングで使用。観客席はメインプールと共通。

主な大会

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水泳場主催

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水泳場主催大会は申し込み期間中に申し込めば出場可。

  • 東京辰巳国際水泳場杯水泳大会(TATSUMI CUP)
    開館時より毎年開催している。3月にシンクロと飛び込み、9月に競泳とフィンスイミングが行われる。
  • スイムEKIDEN in 辰巳
    毎年3月に開催される。100m×10人リレーなど駅伝形式の競技を中心に行う。
    ※主催雑誌休刊のため現在は開催されていない。

その他

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日本水泳連盟が主催等に当たる大会を挙げる。

アクセス

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鉄道
路線バス

出来事

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  • 2008年のジャパンオープン (50m)男子200m平泳ぎで北島康介が世界新記録を樹立した。それを記念して第4コースが「世界記録達成記念コース」として翌年のジュニアオリンピック春季大会でプレートが除幕された。
  • 2011年3月11日に起こった東日本大震災でメインプールの水深を調節する可動床が故障したため、使用不可能となった。その後水泳場は一時閉鎖され、日本選手権など予定されていた大会・イベントも中止となり、延期あるいは会場変更を余儀なくされた。6月28日より利用を再開した。
  • 完成から18年が経過して施設の老朽化が随所に見られるようになったため、2012年11月27日より大規模改修工事に入り[4]、2013年8月25日に営業を再開した[5]。その間、各大会は他会場を使用した。
  • 2017年の第10回東京都選手権水泳競技大会(北島康介杯2017)の男子200m平泳ぎで渡辺一平が2分6秒67の世界新記録を樹立した(このとき、北島が実況席からレースを観戦していた。)。
  • 2019年12月、飛散性の最も高い「レベル1」のアスベスト(石綿)が見つかっていたと報道された。東京都は車いす利用者の観覧席等の改修工事実施に先立ち、2017年に石綿調査を実施し、大屋根の柱脚2カ所の一部にある耐火被覆材に石綿を含んだ吹き付け材が使用されていた。建築基準法では建物を「大規模に修繕・改修」する際は、石綿を除去したり、囲い込んで封じ込めたりすることを求めているが、東京都は「大規模」ではないため対策工事をしなかった。東京都の基準でも「人の出入りがない場所で、なおかつ石綿の表面が安定している場合は『当面は現状を維持する』」と定めている。12月25日「世界中の観客が集まる五輪施設に使うため、万が一の場合に備える」として、応急的な対策を講じる方針に転じた[6]
  • 2020年東京オリンピックパラリンピックの水泳競技は当水泳場だけではとても不足であり、競泳・アーティスティックスイミング・飛込競技は、収容人数の関係もあって当水泳場に隣接する辰巳の森海浜公園に新築される東京アクアティクスセンターで開催された。
  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、当水泳場は水球の競技会場として、メインプールが主競技場、ダイビングプールには水を抜いて(結局無観客であったが)仮設観客席を設置し、さらに東側道路に仮設通路とその先の駐車場敷地に仮設練習用プールを設置し[7][8]、サブプールは選手のクールダウン用に使用された。
  • オリンピック・パラリンピック終了後の当施設について東京都が2021年9月21日に通年で氷上競技を実施できるアイスアリーナに転換する施設運営計画の中間まとめの方針を発表した。今後は施設名称を『東京辰巳アイスアリーナ』(仮称)とし、フィギュアスケートアイスホッケーの国際大会を開催出来る規格のメインリンク及びサブリンクを設置し、観客席も約3,500席設置するなどする。なお施設転換工事は2023年度より開始し、2025年度内の竣工・開業を目指す[9][10]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b 東京辰巳国際水泳場 歴史・沿革
  2. ^ 東京辰巳国際水泳場から都立初の通年アイスリンク施設へ|スポーツTOKYOインフォメーション”. スポーツTOKYOインフォメーション. 2024年8月22日閲覧。
  3. ^ 北島康介さん、辰巳には「プールの量ぐらい涙埋まっている」…「競泳の聖地」先月末で閉館”. 読売新聞オンライン (2023年4月1日). 2024年8月22日閲覧。
  4. ^ 東京辰巳国際水泳場休館のお知らせ(改修工事)”. 東京都. 2012年8月5日閲覧。
  5. ^ 営業再開のお知らせ”. 2013年10月11日閲覧。
  6. ^ 五輪会場でアスベスト 2年前に把握、都は対策とらず:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年12月30日閲覧。
  7. ^ “辰巳にツイン水泳場 既存施設は練習場に”. 日本経済新聞. (2013年9月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXNZO59923730Z10C13A9L92000/ 2015年5月6日閲覧。 
  8. ^ “五輪水球、辰巳で実施へ 国際水連、支障なしの見方”. 日本経済新聞. (2014年10月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10718_X21C14A0000000/ 2015年5月6日閲覧。 
  9. ^ 東京辰巳アイスアリーナ(仮称)「施設運営計画(中間まとめ)」』(PDF)(プレスリリース)東京都オリンピック・パラリンピック準備局、2021年9月21日https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/news/f22560ec675e27d35a04339e72fdc9e4.pdf2021年9月21日閲覧 
  10. ^ “東京五輪の水球会場、改修後は年間1億6500万円赤字見込み”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2021年9月21日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202109210000966.html 2021年9月21日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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