金庸小説の登場人物 | |
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東方不敗 | |
姓名 | 東方不敗 |
称号 | 武功天下第一 |
小説 | 『秘曲 笑傲江湖』 |
門派 | 日月神教 |
武術 | |
得意技 | 葵花宝典 |
武器 | 繡花針 |
東方不敗(とうほうふはい、簡体字: 东方不败、拼音: )は、金庸の武俠小説『秘曲 笑傲江湖』に登場する、敵役の一人である。
江湖に敵なしと言われる武芸の達人で、邪派・日月神教教主。 禁断の奥義『葵花宝典』を会得し最強となるために自ら去勢して男とも女ともつかぬ怪人となった。
教団内でクーデターを起こして先代教主任我行を投獄し、教主の地位についたが、実務は愛人の教団No.2楊蓮亭に任せきりで、自らは替え玉を立てて表舞台から引き下がり、葵花宝典の会得に腐心した。
普段は女装して別院に籠もり、花に囲まれた女部屋で刺繍に興じながら、楊蓮亭と愛をはぐくむ日々を過ごしている。武芸の達人かつ教主の身でありながら、楊蓮亭に対してはまるで貞淑な妻のようにかいがいしく仕えており、その異様さは令狐冲達を驚かせた。
その強さはまさに「武功天下第一」で、目にもとまらぬ速さで動くだけでなく、刺繍針という極めて軽いものを武器にして的確に急所に打ち込むなど、令狐冲、任我行、任盈盈、向問天という屈指の使い手四人が束になっても敵わなかった。最後は楊蓮亭への思慕が強すぎることから隙を見せて倒された。
なお、映像作品等ではしばしば若い容姿として描写されるが、原作では老人が化粧を施し、けばけばしい衣装を身にまとった、醜悪で異様な風体という描写がある。