しべつちょう 標津町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(根室振興局) | ||||
郡 | 標津郡 | ||||
市町村コード | 01693-4 | ||||
法人番号 | 9000020016934 | ||||
面積 |
624.69km2 | ||||
総人口 |
4,803人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年10月31日) | ||||
人口密度 | 7.69人/km2 | ||||
隣接自治体 |
野付郡別海町、標津郡中標津町、目梨郡羅臼町 オホーツク総合振興局:斜里郡清里町、斜里町 | ||||
町の木 | ナナカマド | ||||
町の花 | ハマナス | ||||
町技 | 剣道 | ||||
標津町役場 | |||||
町長 | 山口将悟 | ||||
所在地 |
〒086-1632 北海道標津郡標津町北2条西1丁目1番3号 北緯43度39分41秒 東経145度07分53秒 / 北緯43.66142度 東経145.13131度座標: 北緯43度39分41秒 東経145度07分53秒 / 北緯43.66142度 東経145.13131度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
標津町(しべつちょう)は、北海道東部、根室振興局管内標津郡にある町。日本有数の鮭の産地として知られる。
上川総合振興局に同名の読みの士別市があり、テレビ・ラジオ放送では混同を防ぐために、標津町には振興局名を冠して「根室標津」、士別市を「サムライ士別」などと呼ぶことがある。
根室振興局管内の中部に位置する。北は植別川で羅臼町と、北西・西は斜里岳をはじめとする知床連山により斜里町・清里町と隔てられる。南西は中標津町、南は別海町に接している。町域は西半が知床連山から続く山地・台地(根釧台地)で、東半は標津川・忠類川などの中小河川沿いに低湿な平地が広がっている。東は根室海峡に面しており、海岸からは国後島を望むことができる。南部から海峡に突きだした砂嘴・野付半島の一帯は風蓮湖とともに野付風蓮道立自然公園に指定されている。
釧路市から北東に約120km、根室市から北西に約95km、中標津町から東に約20kmに位置。衆院選の小選挙区では北海道第7区に、天気予報の二次細分区域では根室北部に属する。日本最東端の「特別豪雪地帯」である。
ケッペンの気候区分によると、標津町は亜寒帯湿潤気候または湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-20℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
標津(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 7.9 (46.2) |
11.7 (53.1) |
17.6 (63.7) |
30.0 (86) |
32.1 (89.8) |
33.7 (92.7) |
33.9 (93) |
35.0 (95) |
32.7 (90.9) |
27.4 (81.3) |
20.0 (68) |
15.0 (59) |
35.0 (95) |
平均最高気温 °C (°F) | −1.4 (29.5) |
−1.4 (29.5) |
2.2 (36) |
8.0 (46.4) |
12.9 (55.2) |
15.7 (60.3) |
19.2 (66.6) |
21.9 (71.4) |
20.4 (68.7) |
15.3 (59.5) |
8.3 (46.9) |
1.4 (34.5) |
10.2 (50.4) |
日平均気温 °C (°F) | −5.4 (22.3) |
−5.5 (22.1) |
−1.6 (29.1) |
3.4 (38.1) |
8.1 (46.6) |
11.5 (52.7) |
15.4 (59.7) |
18.0 (64.4) |
16.1 (61) |
10.4 (50.7) |
3.8 (38.8) |
−2.6 (27.3) |
6.0 (42.8) |
平均最低気温 °C (°F) | −10.9 (12.4) |
−11.0 (12.2) |
−6.0 (21.2) |
−0.6 (30.9) |
4.1 (39.4) |
8.4 (47.1) |
12.6 (54.7) |
14.9 (58.8) |
11.9 (53.4) |
5.2 (41.4) |
−1.0 (30.2) |
−7.6 (18.3) |
1.7 (35.1) |
最低気温記録 °C (°F) | −26.3 (−15.3) |
−31.5 (−24.7) |
−26.4 (−15.5) |
−13.7 (7.3) |
−3.2 (26.2) |
−0.3 (31.5) |
3.0 (37.4) |
6.0 (42.8) |
0.8 (33.4) |
−4.4 (24.1) |
−14.1 (6.6) |
−19.5 (−3.1) |
−31.5 (−24.7) |
降水量 mm (inch) | 38.0 (1.496) |
28.0 (1.102) |
54.3 (2.138) |
82.8 (3.26) |
109.8 (4.323) |
111.9 (4.406) |
123.1 (4.846) |
161.2 (6.346) |
174.5 (6.87) |
125.2 (4.929) |
78.5 (3.091) |
62.4 (2.457) |
1,154.4 (45.449) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 8.2 | 6.7 | 8.4 | 10.2 | 10.9 | 10.0 | 12.3 | 13.4 | 12.6 | 10.6 | 9.9 | 9.3 | 122.2 |
平均月間日照時間 | 144.9 | 159.3 | 178.4 | 177.8 | 169.4 | 129.4 | 117.8 | 123.6 | 142.4 | 153.1 | 140.3 | 138.0 | 1,774.4 |
出典:気象庁[1] |
記事の体系性を保持するため、 |
農業は畜産がほとんどで、近隣の中標津町、別海町とともに酪農地帯を形成している。他にテンサイの栽培も行われる。豊富な森林資源を背景に林業も行われる。
漁業は古くから盛んで、特に鮭が多く獲れ、秋サケは日本有数の水揚げ量を誇る。サケ・マスの年漁獲量は、約17,000t(約530万尾)。ホタテガイの漁獲も多い。また年に1度、標津町民に無料で鮭が提供される。隣接する羅臼町とは違い、昆布などの採藻は行われない。
標津町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 標津町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 標津町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
標津町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
標津町の人口は、平成28年10月1日時点で男性 2,632人、女性 2,697人、合計 5,329人である。
2019年7月、当時24歳の町職員が上司からの叱責や月146時間にも及ぶ残業時間からくるうつ病を元に過労自殺[10]。職員は北方領土問題の啓発事業の一環である教育旅行の町への受け入れ作業を一人で担当することになり、上司が用意した引継ぎ資料がきわめて不十分だったことや他の職員から支援を受けられなかったことで業務が過大となった[11]。
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道釧網本線知床斜里駅。
かつては標茶駅まで鉄道(標津線)が通っていたが(町内の駅は川北駅と根室標津駅)、1989年に廃線となった。現在は阿寒バスによる代替輸送が行われている。以前は根北線の計画もあった。
標津町では、「北のふるさと移住計画」と称する移住促進施策を実施している。これは、定住して3年以内に住宅を建設すれば1区画当たり120坪から140坪の区画が無償で分譲されるというものである。町では美郷団地等一定の区画を定住促進団地として指定している。