ひのえまたむら 檜枝岐村 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 福島県 | ||||
郡 | 南会津郡 | ||||
市町村コード | 07364-4 | ||||
法人番号 | 1000020073644 | ||||
面積 |
390.46km2 | ||||
総人口 |
479人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 1.23人/km2 | ||||
隣接自治体 |
南会津郡只見町、南会津町 群馬県利根郡片品村 新潟県魚沼市 栃木県日光市 | ||||
村の木 | ヒノキ | ||||
村の花 | ミズバショウ | ||||
村の鳥 | コマドリ | ||||
檜枝岐村役場 | |||||
村長 | 平野信之 | ||||
所在地 |
〒967-0525 福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原880番地 北緯37度01分27秒 東経139度23分20秒 / 北緯37.02414度 東経139.38894度座標: 北緯37度01分27秒 東経139度23分20秒 / 北緯37.02414度 東経139.38894度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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ウィキプロジェクト |
檜枝岐村(ひのえまたむら)は、福島県会津地方南西部に位置し、南会津郡に属する村。
日本有数の豪雪地帯で、特別豪雪地帯に指定されている。平家の落人伝説が残る。
高度経済成長期を迎えるまでは焼畑が夏の風物詩であり、山菜採りを主要な収入源とした他、木地加工や狩猟も行われてきた。「星」姓は、平安遷都に伴う権力闘争に敗れてこの地に隠れ住んだ藤原氏の落人の系譜につながるとされ、「平野」姓は源平合戦に敗れた平家の落人の系譜につながるとされ、「橘」姓は織田信長に追われた伊勢治田城主・楠木正具(七郎左衛門)の一統に由来するとされている。
後述の通り、標高の高い山々に四方を囲まれた地域であるが、1960年代のダム開発と1970年代の尾瀬の観光地化によって、1980年代より農家の民宿業への転身が進んだ。1986年(昭和61年)の野岩線の東京・浅草直結に伴う振興計画により、観光地にもなっている。1979年(昭和54年)には景観保全のため、家々の屋根を赤錆色に統一。山人(やもーど)料理や年3回開催される檜枝岐歌舞伎、スキー場も観光客を集めている[1]。山人料理は山村ならではの食材を鍋料理などに仕立てることで知られ、山菜やキノコ、イワナなどの川魚、熊やウサギ、カモなどの肉、豆腐、裁ち蕎麦などを使う。珍しい料理としては、ハコネサンショウウオの唐揚げや、トウガラシを塩漬けした「山人漬」がある[2]。
檜枝岐村は、会津駒ケ岳と、燧ケ岳、帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川(伊南川上流部の名称)と沿線の国道352号沿いに位置する標高920 - 1000 m(メートル)の地帯。特に燧ケ岳 (2,356 m) は、東北地方で最も標高が高い山である。村役場に隣接した集落の他は、村の面積のうち約98 %を林野が占めている[3]。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている。
面積の390.46 km2(平方キロメートル)の内、可住地面積は82.72 km2である。
ケッペンの気候区分によると、檜枝岐村は亜寒帯湿潤気候・湿潤大陸性気候に属する。12月から3月にかけて日平均気温が氷点下となり、寒さが厳しい。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃を下回る気温が観測されることが珍しくない。
桧枝岐(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 10.3 (50.5) |
14.0 (57.2) |
17.5 (63.5) |
25.2 (77.4) |
29.6 (85.3) |
31.2 (88.2) |
32.5 (90.5) |
32.5 (90.5) |
31.1 (88) |
26.9 (80.4) |
22.1 (71.8) |
19.7 (67.5) |
32.5 (90.5) |
平均最高気温 °C (°F) | −0.1 (31.8) |
0.9 (33.6) |
4.8 (40.6) |
11.5 (52.7) |
18.5 (65.3) |
21.8 (71.2) |
25.2 (77.4) |
26.3 (79.3) |
21.8 (71.2) |
15.8 (60.4) |
9.7 (49.5) |
3.2 (37.8) |
13.3 (55.9) |
日平均気温 °C (°F) | −3.8 (25.2) |
−3.5 (25.7) |
−0.2 (31.6) |
5.3 (41.5) |
11.7 (53.1) |
15.8 (60.4) |
19.6 (67.3) |
20.3 (68.5) |
16.2 (61.2) |
10.1 (50.2) |
4.2 (39.6) |
−1.0 (30.2) |
7.9 (46.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −7.6 (18.3) |
−7.9 (17.8) |
−4.7 (23.5) |
0.5 (32.9) |
5.6 (42.1) |
10.7 (51.3) |
15.3 (59.5) |
15.9 (60.6) |
12.0 (53.6) |
5.6 (42.1) |
0.0 (32) |
−4.8 (23.4) |
3.4 (38.1) |
最低気温記録 °C (°F) | −18.7 (−1.7) |
−18.2 (−0.8) |
−17.0 (1.4) |
−10.2 (13.6) |
−4.0 (24.8) |
2.0 (35.6) |
5.4 (41.7) |
6.6 (43.9) |
−0.2 (31.6) |
−5.1 (22.8) |
−10.0 (14) |
−16.0 (3.2) |
−18.7 (−1.7) |
降水量 mm (inch) | 131.3 (5.169) |
114.9 (4.524) |
91.6 (3.606) |
80.2 (3.157) |
89.5 (3.524) |
121.8 (4.795) |
207.4 (8.165) |
166.9 (6.571) |
160.1 (6.303) |
155.1 (6.106) |
103.8 (4.087) |
145.5 (5.728) |
1,560 (61.417) |
降雪量 cm (inch) | 325 (128) |
281 (110.6) |
212 (83.5) |
92 (36.2) |
3 (1.2) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
39 (15.4) |
259 (102) |
1,221 (480.7) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 18.1 | 16.0 | 14.9 | 11.8 | 11.8 | 14.0 | 15.9 | 13.7 | 13.1 | 12.8 | 14.4 | 18.4 | 174.4 |
平均月間日照時間 | 48.8 | 68.0 | 106.1 | 137.2 | 178.2 | 132.5 | 133.5 | 151.3 | 115.4 | 109.8 | 92.9 | 64.2 | 1,337.8 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[4] |
檜枝岐村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
檜枝岐村村域の変遷表 | |||||
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1868年 以前 |
明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 |
1963年(昭和38年)の村長選挙は立候補した二人が義理の兄弟で、親族を巻き込んで村を二分した激戦になり、しこりが残ったという。それ以降は、その様になることを嫌って、1967年(昭和42年)から2003年(平成15年)までは10回連続で村長は無投票当選となっていた。2007年(平成19年)には候補者が2人出現したため、無投票とはならずに村長選挙が行われたが、ポスターや演説が行われない選挙活動であった。また、村議会議員は民宿などの宿泊施設の経営者で占められている。
2021年(令和3年)に鉄筋コンクリート造一部鉄骨造二階建ての新庁舎が完成した[11]。
村内を鉄道路線は走っていない。近接する鉄道駅は南会津町の会津鉄道会津線会津田島駅および会津高原尾瀬口駅。