金庸小説の登場人物 | |
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欧陽鋒 | |
姓名 | 欧陽鋒 |
称号 | 西毒/老毒物 |
小説 |
『射鵰英雄伝』 『神鵰剣俠』 |
門派 | 白駝山荘 |
弟子 | 楊過 |
家族 |
欧陽克(私生児、表向きは兄の子) 楊過(義理の子) |
武術 | |
軽功 | 瞬息千里 |
得意技 |
蝦蟇功 神駝雪山掌 霊蛇拳 霊蛇杖法 透骨打穴法 偽・九陰真経 |
武器 | 霊蛇杖 |
欧陽鋒(おうよう ほう、簡体字: 欧阳锋、拼音: )は、金庸の武俠小説『射鵰英雄伝』『神鵰剣俠』に登場する登場人物のひとり。「天下五絶」(五大武術家)のひとりで、「西毒」の異名を持つ最大の悪役。プレイステーションソフト、『射鵰英雄伝』では最終ボスとなっている。
天下一の名に固執し、そのためにはいかなる手段も辞さない。そのために「九陰真経」を手に入れようと画策し、その持ち主の王重陽が死亡したと知ると全真教を襲撃し、また郭靖がモンゴルの将軍としてサマルカンドを攻めたとき、自身は一兵卒に身をやつし、そうと知らない郭靖の命令に従うことも辞さなかった。同時に悪逆な手段を平気で使うことから、江湖での評判は悪い。
しかし、身内への情に厚いところがあり、欧陽克に死の危険がせまったときなど、プライドを捨てて宿敵にあたる郭靖・黄蓉に懇願している。第二回の華山論剣で精神に異常をきたした後、楊過と義理の親子関係を結ぶと、楊過に対し無上の愛情を注いでいる。楊過が小龍女に弟子入りしたときなどは嫉妬も見せるほどであった。
西域の白駝山に住んでおり、毒の達人で蝦蟇功を得意とする。甥に欧陽克がいるが、実は兄嫁との間にできた不義の子。
『射鵰英雄伝』では、欧陽克と黄蓉との縁談のためにやってきたところが初登場。なお、この縁談は欧陽克に対する愛情から出た行為でもあったが、メインは黄薬師が持っている「九陰真経」を狙ってのこと。これが郭靖・洪七公によって破談に追い込まれたため、彼らを恨み始める。ことに洪七公とは第一回目の華山論剣のころから犬猿の仲であり、桃花島から帰る途上で洪七公と戦い、卑怯な手段を使って重傷を与えている。このときの負傷が元で、洪七公は危うく武功が使えない体にされるところであった。
その後も、金と協力しつつ、「武穆遺書」「九陰真経」をめぐって郭靖らと戦いを続けた。そうして、「九陰真経」を求めて執拗に黄蓉を追跡するが、偽の「九陰真経」を誤って習得してしまい、一応、天下第一の武を得ることには成功するが、華山論剣で発狂する。
『神鵰剣俠』で強引に楊過の義理の父となり蝦蟇功を伝授、そののち宿敵である洪七公と共に力尽きる。
第一回の華山論剣までは剣術もそれなりに使ったようだが、王重陽の剣にはかなわないと感じたため、それ以降は杖法に力を入れるようになった。また、一灯大師の「一陽指」を苦手としており、作中で直接対決する描写はなかったが、欧陽鋒の蝦蟇功では相性的に一灯大師に勝つことはできないと言われており、自身も「一陽指」が苦手との発言をしている。これは、五行思想で、「"西"毒」である欧陽鋒の属性は「金」、「"南"帝」である一灯大師の属性は「火」であり、相克関係にあることからきていると思われる。なお、王重陽が死んだという誤情報を聞いて全真教を襲撃した際、王重陽の「一陽指」によって武功のすべてを失っている。
『射鵰英雄伝』
『神鵰剣俠』