この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2024年5月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
数論における正則素数(せいそくそすう、regular prime)とは、円の p 分体の類数を割り切らない素数 p のことであり、エルンスト・クンマーにより考案された。
小さいものから順に
と続く。 クンマーは、奇素数の正則性は p が k =2,4,6,…, p − 3 におけるベルヌーイ数の分子を割り切らないことと等価であることを示した。また、次数が正則素数である場合にフェルマーの最終定理が正しいことを証明した。
正則素数は無限に存在すると予想されている。より正確には、e−1/2 、つまり約 61% の素数が正則であると予想されている (Siegel, 1964)。どちらの予想も、2009 年現在まだ証明されていない。
正則でない奇素数は非正則素数と呼ばれ、小さいものから順に
37, 59, 67, 101, 103, 131, 149, 157, 233, 257, 263, ...(A928)
と続く。分子が p で割り切れるようなベルヌーイ数 Bk の個数は p の非正則指数と呼ばれる。K. L. ジェンセンは、1915年、非正則素数が無限に存在することを示した。