歯科

開設者別に見た日本医療機関(2024年5月)[1]
病院 一般診療所 歯科診療所
316  535 4 855
公的医療機関 1,181 3,663 248 5,092 
社会保険関係団体 46 405 4 455
医療法人 5,632  47,479 16,946 70,057
個人 99 38,859 49,135 88,093
その他 801 14,358 399 15,558
8,075 105,299 66,736 180,110

歯科(しか)とは、または歯に関連した組織に関する疾患を扱う診療科である。歯科処置の大半は人体に侵襲を伴う外科行為である。一般歯科、矯正歯科口腔外科小児歯科の区分があり、それらを総称して歯科と呼ぶことがある。

診療科としての一般的な歯科は、齲蝕歯周病を中心とした口腔内の疾病を受け持っている。診療形態の大半は診療所であり、行われる処置もエプーリス除去やインプラント埋入術など、入院を伴わない小手術や、歯牙に限局した疾病であることが多い。

日本においては、医師歯科医師で免許が分かれているため、法的には医師が歯科医業を行なうことが出来ない。ただし、治療状況によって医業との判別が困難になる場合や、歯科医業であると同時に医業となる場合もあるが、主として大学病院総合病院の口腔外科で行われることが多い。

診療科

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医療法によって規定される、歯科で標榜出来る診療科目は以下の4つである。

そのほか、審美歯科、美容歯科、補綴科保存科、歯周科、高齢者歯科、障害者歯科、歯科麻酔科、歯科放射線科、訪問歯科、口腔内科などの科を持つ歯科医院や大学病院がある。

従事者

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歯科には歯科医師の他に、歯科予防処置、診断・治療の補助や患者指導などを行う歯科衛生士、歯冠修復物などの各種技工物を作製する歯科技工士、雑務を受け持つ歯科助手などが従事する。

歯科大学付属病院や病院の口腔外科などでは看護師放射線技師や、言語聴覚士が従事する場合もある。なお、歯科に従事する人で、歯科医師以外を特にコ・デンタルと呼ぶことがある。

歴史

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日本
701年の大宝律令で耳目口歯科が置かれた。平安時代末期(1160年頃)に、耳目科と口歯科に徐々に別れた。安土桃山時代(1580年頃)に、口歯科の専門医は口中医と呼ばれた[2]
1874年(明治7年)8月に医制が公布され、医療制度が西洋式に整えられ、歯科が置かれるようになった。米国人歯科医師セント・ジョージ・エリオットから歯科学を学んだ小幡英之助が日本最初の歯科医師となった[2]
ヨーロッパ
12世紀ごろから18世紀ごろまで、出血を伴う医療は主に理髪外科医が行っており、地域などによっては医者が行っていた。18世紀になると現代歯科学の父ピエール・フォシャールが、代表作『 Le Chirurgien Dentiste 』(外科歯科医の意)を執筆し、医学界に大きな影響を与え、歯科医は専門医として再編された。

脚注

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  1. ^ 2024年 医療施設動態調査況 (Report). 厚生労働省. 2024.
  2. ^ a b 武川寛樹「「口腔科の歩みと将来~離れつつある医学と歯学~」」『日本口腔外科学会雑誌』第65巻第11号、2019年、707頁、doi:10.5794/jjoms.65.707 

関連項目

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外部リンク

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