残雪 | |
---|---|
![]() | |
プロフィール | |
出生: | 1953年5月30日[1] |
出身地: |
![]() |
職業: | 作家 |
各種表記 | |
繁体字: | 殘雪 |
簡体字: | 残雪 |
拼音: | Cán Xuĕ |
和名表記: | ざん せつ |
発音転記: | ツァン シュエ |
残 雪(ざん せつ、1953年5月30日 - )は中華人民共和国の作家。本名は鄧小華(とう しょうか)。中国作家協会湖南分会会員[2]。
地元の新聞『新湖南報』社長の鄧洪釣と、同社の人事部に勤める李茵との間の第六子として、中国湖南省長沙市に生まれる。出生名は鄧則梅。下に弟が二人いる[3]。1957年の反右派闘争では父親が「右派」として追放され、母親は労働改造に送られ[2]、20年に渡り一家は様々な迫害を受ける。文化大革命時には、父が収監された監獄近くの小屋で一人暮らしを強いられた。裸足の医者(地方の医学訓練所で短期間の医療技術講習を受けた医療従事者)、工場勤務、代理教師などの仕事[2]や結婚を経て、夫と裁縫を独習し、それによって生計を立てた[2]。改革開放路線が始まった1980年代に創作を開始し、1985年から作品を発表し始める[2]。その作品は各国語に翻訳され、世界的な評価を得た。2001年から北京在住。
2015年、『最後の恋人』がブックエキスポ・アメリカの最優秀翻訳文学賞を受賞した[4]。2016年にはノイシュタット文学賞にノミネートされ[5]、2019年には"Love in the New Millennium"(邦訳なし)がブッカー国際賞にノミネートされた[6]。2021年、"I Live in the Slums(翻訳:Karen Gernant & Chen Zeping)"がブッカー国際賞にノミネートされる[7]。
家事の傍ら、1日に一時間ずつ時間をとって作品を書くという。グロテスクな描写とイメージに満ちたその作品世界は、カフカ等に比せられるが、むしろそれは古参革命家の両親による「抑圧」と「右派」の家族に対する社会の白眼視の中で育った残雪の資質である[2]。また小説の他、カフカ、シェイクスピア、ダンテ、ゲーテ、セルバンテス、カルヴィーノの作品等についての評論を次々と発表してる。