民主党全国大会(みんしゅとうぜんこくたいかい、Democratic National Convention)は、4年に1度、アメリカ合衆国の民主党が正副大統領の指名候補を選出する時に開く大会のことである。略称はDNC。
大会では、民主党全国委員会により招集された代議員たちによって党の基本方針である政策綱領と一連の選挙のルールを採択し、また、大統領選挙の指名候補者を選出する。
代議員には予備選挙・党員集会の結果に縛られる一般代議員(約3300票)と、予備選挙・党員集会の結果に縛られない特別代議員(約800票)がいる。特別代議員には、民主党全国委員会のメンバー、連邦議会上下両院議員、州知事、党の功労者(元大統領、元副大統領、元下院議長など)等がいる。
予備選挙を核とする現在の大統領候補指名制度が導入された1972年以降は、いずれも予備選挙の流れが固まった時点で指名候補が既に事実上決まっているが、一般代議員獲得数に差があまり無い場合、それ以前同様に特別代議員の大会における判断で指名候補が決まる可能性もある。
また、会場には民主党を支持する著名なスター(歌手や俳優)がゲストとして参加し、スピーチやパフォーマンスを披露することもある。
大会は民主党の定期大会でもあり、1832年に第1回大会が行われ、これまで数多くの歴史を残した。
大会は例年、夏に通常4日間にわたって開催されている。大体の流れは下記の通り。
党大会は、正、副大統領候補が指名受諾演説を行い、指名争いに敗れた候補者や党幹部達が壇上に上り、党の団結が重要であることをアピールして終了する。