沢 雪嶠(さわ せっきょう、生没年不詳)とは、江戸時代後期の浮世絵師。
師系不詳。名も不詳。雪嶠と号す。画風は堤等琳の系統に属しており、堤派の人であろうと見られる。文化(1804年 - 1818年)頃の人で、遠近法を用いた横大判の模様枠の浮絵の風景画、花鳥画で知られる。彼の浮絵には枠に花柄が配されている。墨摺または藍摺の絵をよくした。作品としては「両国花火図」や「上野花見図」などが挙げられる[1]が、その描く絵は面白味が無く、純粋の浮世絵師の作品に比べると、やや劣っている[2]。これらの作品は全て中橋広小路の山田屋版であった。
他に江戸名所を描いた横小判の「両国夕照」や「鉄砲洲帰帆」が知られている。