淀駅 | |
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![]() 駅舎(2020年2月) | |
よど Yodo (京都競馬場 Kyoto Racecourse) | |
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所在地 | 京都市伏見区淀池上町17-5 |
駅番号 | KH 27 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
所属路線 | ■京阪本線 |
キロ程 | 35.3 km(淀屋橋起点) |
電報略号 | 淀(駅名略称方式) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
9,597人/日 -2022年[1]- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)4月15日 |
淀駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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淀駅(よどえき)は、京都府京都市伏見区淀池上町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH27。
北隣の中書島駅とは駅間距離が4.4 km離れており、京阪電鉄全線では最も長い[注 1]。
京阪本線建設時、明治大水害(1885年6月)を受けての大規模な河川改修[注 2]の時で淀駅周辺は大規模な設計変更がなされて造られた。開業後も大正大水害[3]・室戸台風・昭和28年の台風13号などで被害を受ける水害の常襲地帯だった。地上駅時代は淀城址の旧本丸南東部に立地していた。高架化に伴う駅の移転を機に、京都市は淀城跡公園を再整備する基本計画を立てている[4]。
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高架化が決定されたのは1978年以降地元自治会より幾度となく、京都市・京阪電鉄・日本中央競馬会(JRA)に淀駅の高架化の要望が出されたことに起因する。これは淀駅周辺の踏切に起因する周辺道路の交通渋滞の解消[5]だけでなく京都競馬場の観客に因る混雑、マナー違反や迷惑行為[注 3]の対策としての性格もある。高架化工事の事業費の6割をJRAが地域環境改善事業[注 4]として負担し、残り4割は京都市と京阪電鉄が折半した。駅には競馬場(ステーションゲート)に直結する出入口が設置された。 1996年京都市・京阪電鉄・JRAが共同で淀駅の高架化と周辺整備の事業化の調査を始める[5]と、競馬場と淀駅間の飲食店・コンビニなどが「駅の競馬場前への移設は死活問題」と反対し、高架工事で立ち退かなければならない店舗が代替地を要求するなどしたが、1999年8月に都市計画決定を受けて同年12月事業認可を受け着工された[6][7]。
その前段階として2006年4月16日の京阪線ダイヤ改正時にあわせて、下り線改札口が約300m出町柳方面に移転された。それに伴い、相対式・島式の複合型2面3線のホームが相対千鳥式の2面2線のホームに変更となった。これにより、淀車庫から当駅で折り返して下り列車になるという運用しにくくなったことから、当駅始発の下り列車は平日は初発の準急1本、休日は準急2本のみになり、それ以外の始発列車相当分は樟葉駅始発や出町柳駅・三条駅始発に変更された。また淀駅始発の下り臨時列車に関しては淀車庫から中書島駅4番線または同駅留置線に回送され、折り返し当駅へ回送する運用となった。
競馬開催時に運転されていた臨時列車も一部減便され、急行の臨時停車や準急の増発などで補充している。なお2008年(平成20年)10月19日ダイヤ改正より快速急行の運転と当駅臨時停車が開始され[注 5]、同ダイヤで運転本数が大幅に縮小された急行の代替としての役目を担う(ただし、重賞競走がある日などに臨時特急や臨時急行が運転されることがある)。
2009年9月12日の初発より下り線が高架線に切り替えられた[8][5]。地上3階建ての構造で、改札口を2階に、プラットホーム(3・4番線)を3階に設置する。また下り線の駅は、京都競馬場とデッキにより直結された[注 6]。続けて上り線の高架化工事が続けられ2011年5月28日に上り線も高架化され3ヶ所の踏切が廃止[9][10][5]され、同時にダイヤ改正・上り線ホームの300m移設による営業距離の変更に伴う料金改定が行われた[11][12]。また同日のダイヤ改正で快速急行が大幅削減されたのに伴い、快速急行の臨時停車に代わって土休日に淀始終着とする急行が設定された。なお、上り線高架化後も地上線跡に1番線(待避線)が建設され2013年1月から使用開始し[13]、残る淀車庫への引込み線やバスターミナルの設置、周辺道路の整備も含めた工事が2013年度中に完了、大阪側の高架下に時間貸し駐車場が開設された。その後2014年秋の特別ダイヤより、当時は特別ダイヤ実施時の片道のみに運転されていた快速急行の当駅への臨時停車が競馬開催日および場外馬券発売日のみ復活した。2016年3月19日改定より特別ダイヤ実施日(特別ダイヤは2016年より廃止)以外の土曜・休日ダイヤでの快速急行の運転が再開され、この快速急行についても特別ダイヤ実施当時の臨時停車を引き継ぐ形で競馬開催日および場外馬券発売日に臨時停車を実施している。
島式の複合型2面4線のホームを持つ高架駅。中央が本線、両サイドが待避線として使用される。
現在の駅舎は、2009年9月12日の下り線の高架線化と同時に開設され、淀屋橋寄りにある通常の改札口に加え、出町柳寄り(京都競馬場入り口付近)に競馬開催時のみ営業する臨時改札口がある。
番線 | 方向 | 路線 | 行先 |
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1・2 | ■京阪本線 | 上り | 三条・出町柳方面[25] |
3・4 | 下り | 淀屋橋・中之島線方面[25] |
年度 | 乗降人員 | 乗車人員 |
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2007年 | 12,685 | 6,377 |
2008年 | 12,806 | 6,430 |
2009年 | 12,197 | 6,101 |
2010年 | 12,249 | 6,195 |
2011年 | 12,260 | 6,063 |
2012年 | 12,173 | 6,096 |
2013年 | 11,679 | 6,041 |
2014年 | 12,388 | 6,408 |
2015年 | 13,072 | 6,609 |
2016年 | 10,748 | 5,386 |
2017年 | 11,104 | 5,553 |
2018年 | 10,559 | 5,315 |
2019年 | 10,473 | 5,257 |
2020年 | 8,036 | 4,041 |
2021年 | 8,337 | 4,189 |
2022年 | 9,597 | 4,811 |
急行は基本的に当駅を通過するが、当駅発着列車のみ停車する。朝ラッシュ時・夕方・夜には当駅発着の急行・準急(淀屋橋方面のみ)・普通が設定されている。朝・夕方には通勤準急・準急・普通の優等列車の待避が行われる。
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京都競馬場の最寄駅となっており、場内・場外の競馬開催日には利用客が多いことから、古くから急行が当駅に臨時停車していたが、2008年10月のダイヤ改正により、急行に代わって新設の快速急行が当駅に臨時停車するようになった。しかし2011年5月のダイヤ改定では快速急行が競馬開催の時間帯に運転されなくなったため、淀屋橋駅方面からは樟葉駅発着の急行の一部を当駅発着の臨時列車として延長運転する形で対応しているが、出町柳駅方面からは臨時停車や臨時列車の運転は行われず、通常通り準急・普通のみの停車となった。その後2014年秋より開始した毎年春と秋の土曜日と休日に実施の特別ダイヤでは、午前中に淀屋橋発の快速急行が設定されているが、特別ダイヤ実施日が中央競馬開催日と重複する場合に限り、その快速急行を当駅に臨時停車している。これにより、特別ダイヤ実施日に中央競馬が開催される場合のみではあるが、3年ぶりに当駅への快速急行の臨時停車が復活した。ただし2016年3月19日ダイヤ改定より通年使用可能なダイヤにしたため、特別ダイヤは廃止されたものの、快速急行の臨時停車は継続して実施されている。2017年2月25日のダイヤ変更では土休日午前中の上り快速急行が急行となったため、当該時間帯は急行が臨時停車を行う。
競馬終了時間帯には当駅発の定期列車が設定されているものの、日によっては臨時列車が設定される。
過去には、ディープインパクトが菊花賞に出走した2005年10月23日に、駅ホームの安全性を考慮して淀屋橋行き特急4本を急遽臨時停車させたことがあった[27][18]。
なお、2008年10月26日には菊花賞開催により多客が見込まれたため、淀駅始発の臨時特急が1本初めて運転された(枚方市駅からは同駅始発の特急淀屋橋行き)。その後も同年11月18日や翌年5月2日、5月3日など数度の運転実績がある。この時の発車メロディは、かつて京阪特急の発車時に採用されていた『フィガロの結婚』である。
京都競馬場に隣接する駅[28]であり、駅付近の道路は京都府道に指定されたものが多い。城跡は駅南西側にあり、桂川は駅から少し離れた西側を流れる。西へ抜けると京都府立洛西浄化センター公園を経て、阪急京都本線の西山天王山駅に至るが、阪急の駅は当駅からやや遠い所にある。
2014年2月8日より各社とも駅前ロータリー内に移転し、停留所名は京阪淀駅に統一された[29][30]。なお、2024年3月末までは京阪バスも発着していたが、撤退した。