温位(おんい、英語: potential temperature)とは、気圧、温度の空気塊を圧力 hPaに断熱変化させたときの温度のことである[1]。
温位をとすると、
として表される[2]。
温位の高度方向(方向)の変化は大気の安定度を考察する上で有用である[1]。
気温変化が乾燥断熱減率に基づく状況を考える。このとき、温位は一定であり、「大気は中立である」という[1]。温位について、
が成立する。
もし、高度が上昇するときに温位が増加する場合、大気は安定であり、温位について
が成立する。一方、高度上昇時に温位が減少するときは、大気は不安定であり、
となる[1]。
温位の概念はあらゆる成層流体に適用される。特に大気科学と海洋学で使用される[3]。