ゆうべつちょう 湧別町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(オホーツク総合振興局) | ||||
郡 | 紋別郡 | ||||
市町村コード | 01559-8 | ||||
法人番号 | 8000020015598 | ||||
面積 |
505.79km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
7,930人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年10月31日) | ||||
人口密度 | 15.7人/km2 | ||||
隣接自治体 | 紋別市、北見市、紋別郡遠軽町、常呂郡佐呂間町 | ||||
町の木 | オンコ | ||||
町の花 | チューリップ | ||||
湧別町役場 | |||||
町長 | 刈田智之 | ||||
所在地 |
〒099-6592 北海道紋別郡湧別町上湧別屯田市街地318 北緯44度09分05秒 東経143度34分22秒 / 北緯44.15147度 東経143.57283度座標: 北緯44度09分05秒 東経143度34分22秒 / 北緯44.15147度 東経143.57283度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
湧別町(ゆうべつちょう)は、オホーツク総合振興局管内中部、オホーツク海沿岸に位置する町。
町内を流れる湧別川より。
後述するように、もともと湧別川の川筋全域が「(旧)湧別村」となっていたが、1910年(明治43年)に(旧)湧別村を上湧別村・下湧別村に分割、1953年(昭和28年)にそれぞれ同時に町政施行した際に、下湧別村については下をとって湧別町となり[1]、このため地名としての「湧別」は長らく河口付近の1自治体を指す名称となった。
なお、上湧別村のうちさらに上流域が遠軽村(その後さらに分村したのち再度合併して現在の遠軽町となる)として1919年(大正8年)に分離しているため、「上湧別」は「上」を冠するにもかかわらず、湧別川中下流域の地名となっていた。
2009年(平成21年)に上湧別町と(旧)湧別町の新設合併が行われることとなり、その事前協議の中で町名については「馴染み親しんだ両町どちらかの名称」を用いることとなり、「歴史的背景から」、「湧別町」となり[2]、現行の(新)湧別町が発足した。
オホーツク海に面し、湧別川河口~下流域に位置する。町東部にはサロマ湖がある。
ケッペンの気候区分によると、湧別町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。山岳地帯に囲まれる内陸部(道央等)に比べて、オホーツク海沿岸は降雪量が少なく、日によっては寒暖差はあるものの、平均気温は緩やかである。
湧別(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 9.4 (48.9) |
17.1 (62.8) |
19.2 (66.6) |
31.1 (88) |
38.5 (101.3) |
33.8 (92.8) |
34.9 (94.8) |
35.5 (95.9) |
32.6 (90.7) |
30.6 (87.1) |
22.3 (72.1) |
17.0 (62.6) |
38.5 (101.3) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.5 (27.5) |
−2.3 (27.9) |
1.9 (35.4) |
9.3 (48.7) |
15.0 (59) |
18.0 (64.4) |
21.9 (71.4) |
23.7 (74.7) |
21.2 (70.2) |
15.2 (59.4) |
7.3 (45.1) |
0.1 (32.2) |
10.7 (51.3) |
日平均気温 °C (°F) | −6.6 (20.1) |
−6.8 (19.8) |
−2.2 (28) |
4.3 (39.7) |
9.7 (49.5) |
13.4 (56.1) |
17.5 (63.5) |
19.3 (66.7) |
16.1 (61) |
9.8 (49.6) |
2.9 (37.2) |
−3.8 (25.2) |
6.1 (43) |
平均最低気温 °C (°F) | −11.7 (10.9) |
−12.7 (9.1) |
−7.1 (19.2) |
−0.4 (31.3) |
4.8 (40.6) |
9.4 (48.9) |
13.9 (57) |
15.6 (60.1) |
11.7 (53.1) |
5.0 (41) |
−1.2 (29.8) |
−8.4 (16.9) |
1.6 (34.9) |
最低気温記録 °C (°F) | −26.9 (−16.4) |
−27.6 (−17.7) |
−24.6 (−12.3) |
−14.7 (5.5) |
−3.2 (26.2) |
0.0 (32) |
3.8 (38.8) |
5.8 (42.4) |
2.5 (36.5) |
−4.0 (24.8) |
−14.9 (5.2) |
−22.1 (−7.8) |
−27.6 (−17.7) |
降水量 mm (inch) | 32.0 (1.26) |
23.1 (0.909) |
25.5 (1.004) |
38.6 (1.52) |
53.7 (2.114) |
67.3 (2.65) |
102.9 (4.051) |
114.1 (4.492) |
117.3 (4.618) |
79.3 (3.122) |
49.3 (1.941) |
43.1 (1.697) |
750.7 (29.555) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 10.0 | 8.4 | 8.1 | 9.0 | 9.9 | 10.4 | 11.4 | 11.6 | 11.9 | 10.3 | 9.8 | 9.7 | 119.6 |
平均月間日照時間 | 102.2 | 120.1 | 161.0 | 177.1 | 179.8 | 163.0 | 157.2 | 157.2 | 165.3 | 152.2 | 110.3 | 99.0 | 1,747.4 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[3] |
ゆうべつちょう 湧別町 | |||||
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廃止日 | 2009年10月5日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 湧別町(旧)、上湧別町→湧別町 | ||||
現在の自治体 | 湧別町 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道 網走支庁 | ||||
郡 | 紋別郡 | ||||
市町村コード | 01559-8 | ||||
面積 |
344.35 km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
4,917人 (国勢調査、2005年) | ||||
隣接自治体 | 紋別市、北見市、上湧別町、遠軽町、常呂郡佐呂間町 | ||||
湧別町役場 | |||||
所在地 |
〒099-6404 北海道紋別郡湧別町栄町112-1[4] | ||||
ウィキプロジェクト |
湧別町は、1661年(寛文元年)に全島を巡行した吉田作兵衛が作成した地図「元禄御国絵図」は現存していないが、元禄御国絵図の模写といわれるものにオホーツク沿岸の地形から不正確とはいえ「ユウベチ」と地名が記されており、この地図と同時に報告された「松前島郷帳」には、北見沿岸は西蝦夷地に含まれ、ゆうべち、のとろ(紋別弁天岬)、志よこつ、おこつぺ、ほろ内、つうへち(頓別)、そうや間の7部落が「ゆうべち」の内と記されていて、アイヌ民族の生活圏であった時代に、ユウベチ地区が北見沿岸を代表する主要地であったことを物語っている[5]。松浦武四郎は、紀行文「由宇辺都誌(ゆうべつし)」に記している[6]。屯田兵の入植した地であり、現在も北兵村、南兵村の地名が町内に残る[5]。
旧湧別町
地方債等の残高
地方債等の残高合計 85億3879円 (連結会計)
旧上湧別町
地方債等の残高
地方債等の残高合計 77億8224万円 (連結会計)
基幹産業は漁業、酪農、農業など。日本最北のリンゴの産地である。
2016年(平成28年)4月から分庁方式が採用されている。
2023年(令和5年)の町の構想では2024年度末閉校予定の中湧別小学校敷地内に2棟分散式の庁舎を設置し、湧別庁舎と上湧別庁舎を廃止して出張所を置くこととしている[9]。
湧別町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 湧別町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 湧別町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
湧別町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道石北本線遠軽駅。
かつては名寄本線、湧網線、湧別軌道が通っていたが、いずれも現在は廃止されている。
かつて存在した駅は次の通り。
湧網線代替バスで網走バスが乗り入れていたが、現在は路線廃止されている。名寄本線代替バスで名士バスも乗り入れていたが、路線短縮により現在は2社のみ乗り入れる。
1942年(昭和17年)5月、海岸に2個の機雷が漂着。公開爆破処理の作業中に1個が不意に爆発、死者106人、負傷者130人を出す。
(オホーツク海) | ||||
紋別市 | (サロマ湖) | |||
湧別町 | ||||
遠軽町 | 北見市 | 佐呂間町 |