漆黒の闇で、パリに踊れ | |
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Une nuit | |
監督 | フィリップ・ルフェーヴル |
脚本 |
シモン・ミカエル フィリップ・イザール フィリップ・ルフェーヴル |
原案 | フィリップ・イザール |
製作 | マヌエル・マンツ |
出演者 |
ロシュディ・ゼム サラ・フォレスティエ |
音楽 | オリヴィエ・フロリオ |
撮影 | ジェローム・アルメーラ |
編集 | パスカル・フェヌイエ |
製作会社 |
Les Films Manuel Munz トゥー・シュア・レクラン TF1 UGC フランス2シネマ Hole in One オレンジ・シネマ・シリーズ フランス・テレビジョン Région Ile-de-France |
配給 |
UGCディストリビューション エプコット |
公開 |
2012年1月4日 2012年9月22日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
製作費 | €4,700,000[1] |
興行収入 | $1,493,816[1][2] |
『漆黒の闇で、パリに踊れ』(しっこくのやみでパリにおどれ、Une nuit)は2012年のフランスの犯罪映画。監督はフィリップ・ルフェーヴル、出演はロシュディ・ゼムとサラ・フォレスティエなど。パリの夜の歓楽街を舞台に、裏社会の連中ときわどい駆け引きを繰り広げる犯罪取締捜査官の姿を描いた仏製ネオ・ノワールである[3]。
パリの犯罪取締班のリーダーであるシモン・ワイス警部は、毎晩、犯罪の温床となるクラブやバーなどを巡回している。しかし、彼は悪徳警官として内部調査班の監査対象になっており、そのことに本人も薄々気付いていた。ある夜、若手女性警察官のローレンス・ドレーが彼の運転手を務めることになる。彼女といつも通りに夜のパリを巡回する中、ふとしたことからワイスは、ギャングのリンドネルがワイスの長年の親友で夜の街の顔役である大物ガルシアを罠にはめて陥れようとしていることを知る。更に、ガルシアの弁護士でありながら、リンドネルとも繋がっているゴルスキーを問い詰めたワイスは、自分を内部調査班に売ったのはガルシアであると告げられる。疑いながらも、ガルシアを2人の思い出の店に呼び出したワイスは、ガルシアから保身のためにゴルスキーの助言で取引した事実を告白し、そしてワイスが捕まっても自分が何とか助け出すと言う。しかし、そんなガルシアにワイスは「惨めなもんだ」と告げて、その場を後にする。ワイスは妻に子供を連れて実家に行くように連絡すると、リンドネルに会いに行く。そこにはゴルスキーも同席していた。ワイスはリンドネルに対してガルシアに手を出さないようにクギを刺すとともにゴルスキーの悪行を暴露し、ゴルスキーをクビにすることを条件に、リンドネルが開こうとしている店の営業許可を出すと約束する。
夜が明け、ようやくローレンスと打ち解けたワイスだったが、そこにゴルスキーが殺害されたとの連絡が来る。現場に到着したワイスは、そこで内部調査班に連行される。内部調査班の班長による尋問を何時間も待ち続けるワイスの前にようやく現れたのはローレンスだった。彼女はワイスと行動をともにすることで彼の違法行為をつぶさに見ていたが、証人のガルシアはワイスの無罪を主張しており、また家宅捜査でも物証が見つからなかったことから、ワイスは取り敢えず停職処分となり、ローレンスは調査結果が出た時点で改めて尋問するとワイスに告げる。しかし、ワイスはローレンスに「辞めるよ。そろそろ潮時だ」と告げる。
放免されたワイスをガルシアが待っていた。しかし、ワイスはガルシアと言葉を交わすことなく、その場をゆっくりと歩いて去って行く。その様子をローレンスは窓越しに見守る。
アロシネによれば、フランスの18のメディアによる評価の平均点は5点満点中3.8点である[4]。