『無垢と経験の歌』(むくとけいけんのうた、Songs of Innocence and of Experience)は、イギリスの詩人、画家、銅版画職人ウィリアム・ブレイクの詩集。
銅版画職人だったブレイクは1787年頃、独自のレリーフ・エッチングの手法を開発し、それを用いた彩色印刷(illuminated printing)により、1789年に詩集『無垢の歌』(Songs of Innocence)を発行した。これはブレイクの彩色印刷による詩作品の最初のものである。その後、詩集『経験の歌』(Songs of Experience)の広告が1793年に出たが、結局発行されることはなかった。『無垢の歌』と『経験の歌』が合本となり、ひとつの詩集として1794年に発行されたのが『無垢と経験の歌』である。この詩集は『二つの対立する人間の魂の状態を示す』(Shewing the Two Contrary Sates of the Human Soul)という副題を持ち、各詩にはすべて手書きで彩色されたイラストレーションが施されている。